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−煌星学園・図書室−
ん。
[本に夢中になっていれば、ふと、顔を上げる。
図書室にある時計を見て、窓を見た。
ふと明かりがほしいなと思えば、いつの間にか時間が経過していたようだ。]
そういえばチャイムならなかったかしら?
[ぽつりとそう呟いて、黙り、思案する。
時間からして、補習が終わった頃だろうか。
読みかけの本を閉じて学生鞄に入れると、誰もいない図書室を出た。]
[偽汽車…今日だっけ?と思いながら廊下を歩く
いつだったか、教室の休憩の合間に聞いた噂。
集団失踪事件とか聞いた話もあるが、何よりその噂内容に興味が惹かれた。
今度の土曜日と言っていたので行きたいのだが、深夜だってのもあり。
一人で松柏駅へ向かうのは少々不安だった。]
一緒にいく人いるかね…。
−廊下−
ん?
[名前を呼ばれれば、聞こえた方向へと視線を向ける。]
弓槻君。
ううん、まだ読んでいる本、読み切ってないのよ。
[隣に並んで歩く彼へそう答えた。]
あ、そうだ。
弓槻君は松柏駅、行くのかしら?
よかったら一緒にいかない?
あの駅、誰もいないじゃない。
一人だと不安になるのよ。
[弓槻が偽汽車の噂を知っているかは定かではないが、そう彼へ尋ね、返事を*待っている*]
そうね。
このまま面白い結末で迎えてくれるといいのだけど。
[一遍の文章を思い出してそう答え、くすりとほほ笑む。
「今日は何かあるのかな?」の言葉に]
ん?
偽汽車の噂、確かめにいくのよ。
[知らなかったかしら?と首を軽く傾げた。
弓槻の返事と自分へと、腹に手を当て軽く頭を下げるその仕草にこそばゆくて顔が熱くなっていくことに気付く。
このくらいで赤くなる自分に落ち着け、と心の中で言い聞かせ、こほんと咳払いをした。]
弓槻君、ありがとう。
[そう礼を述べて、玄関へと向かって行っただろうか。
もしかしたら彼と話をしながら玄関へ向かったかもしれない**]
−廊下−
あの駅に何かあったかしら?
[話から噂のとは違う用事かな?と感じてそう尋ねる。
弓槻と話して玄関へと歩いていれば、話の内容が聞こえてやってきたらしい私服の女生徒が声をかけてきた。
ちらりと見たことがあるな程度で彼女の名前は知らない。]
ん?そう、汽車。
偽汽車っていう噂のお話よ?
[彼女に首かしげてそう答えた。]
[後から合流した寺崎は弓槻へ軽く挨拶した後、自分へ差し出されたのは…
自分の名前がある生徒手帳]
え
[ポケットがある場所を手を当てて、あるはずの違和感がないことに気づく。]
あ、ありがとうございます…。
[受け取って今度は落とすものか、と無造作に鞄の中へと放り込んだ。寺崎の問いに]
ん、いや?
私は単に暇つぶしに来ただけよ。
松柏駅…、偽汽車の噂知らないかしら?
今日確かめにいくという話だったから。
…2人も行く?
[寺崎と村瀬へそう尋ねた。]
そうそう。幽霊電車。
噂のは偽汽車…汽車と呼んでいるから…、もしかしたら煙吹く電車かも知れないわね。
[村瀬六花と名乗った女子生徒に、須藤先生のクラスと聞いて同じ2年生なのだと気付く。
話し方から1年生かな?と印象を持ってた。]
私は奈央。櫻木 奈央よ。
おねーさん…、いや、同じ学年だからね?
クラスは違うけど、姿はよく見かけたわ。
[コハルちゃんと聞いて、時々見かけたときに一緒にいた女生徒がコハルなのだろう。]
[片手を大きく上げて振る方向に向ければ、須藤の姿が見えた。
村瀬と須藤のやり取りにほんわかと和みながら聞く。]
宿題たくさん…
[それは回避したいなと目を逸らす櫻木である。]
あ、なるほど…。
確かにできるわね。
[確かに、その発想はなかった。
楽しそうに一人芝居をする村瀬を見て]
あんまり書類が山積みになっちゃうと書類の雪崩が起きそうね
[くすりと笑いを零した。
面白い子だ。]
ん。先生もいいわね。
[弓槻の言葉に]
弓槻君がお手伝いかー…。
私は積み上げをしてみようかしら?
雪崩といえば、本を積み上げて雪崩もいいわよ。
いや、本当はよくないけど…凄い音がするの。
[そんな事を言いつつ、ちらりと自分の時計を見やり、時間を確認する。]
ん、もうこんな時間か…。
そろそろ駅行く?
電車に乗り遅れたら待つのが大変よ。
[村瀬との会話は和む。
ついつい話仕込んでしまったようだ。
先生がいるからか、どこの駅かは曖昧に伏せてみんなにそう声をかけただろうか。]
須藤先生、さようなら。
ん、寺崎君は…そうか、さっき明日朝早いって言ってたものね。
うん、またあとで。
[須藤へ挨拶をし、自宅へ帰るという寺崎へ軽く手を振って、彼らに続いて歩き出だす。]
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