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……皆さん、疲れたと思いますし。
今日はもう休んだ方がいいかもですね。
それで倒れたりしたらやばいですし。
部屋の鍵は……
……なんか、うまくかけらんなかった気もするけど。
とりあえずできるだけ気を付けて、って事で。
[戻っていたプレーチェと、具合が悪そうなポルテを見て、そう提案した。騒ぎや探索で時間はもうかなり経っていたらしい。
そのまま解散が決まれば、部屋に戻り]
[窓際に立ち、暗く荒れた空模様を見て]
……相変わらず、酷いな。嵐。
いつまで続くんだか。
……いつまで?
[呟いては、少しく思案するようにし]
寝るか。
[(01)分後には、部屋の電気を消して寝台に寝転がった。それから――やがて時が経てば、新たな死者を発見する事になるの*だろう*]
…はい。ズイハラさんも、お気をつけて…
じゃあ僕は、水でも飲んでからここに戻ります。
ポルテさんをよろしく、レンくん。
お大事に、ポルテさん。
[自らはダイニングへ足を向けながら、皆へと。]
忘れ物は…明日でもいいかい?
…ならよかった。
おやすみ、プレーチェ。
[青年が面々へ向ける眼差しは、言葉とは裏腹に
幾らかの警戒と疑惑を含んではいたけれど――
いもうとを労わって向ける笑顔へだけは、
それは…欠片も含まれては*いなかった*。]
[――静まり返った、ダイニング。
青年は独り、ほどよく醸された甘酒を口にする。
保温容器のタイマーはロックが解除されたばかり。
保証済の安全に、皮肉だな…と苦い呟きが零れる。]
…あんなに、賑やかだったのにな。
[思いに耽る間は幾許か――
やがて、甘酒のカップを手に悄然と場を後にした。]
[廊下では、風雨に軋む雨戸が朝に割れたガラスを
震わせていた。青年は零れる欠片を避けて通る。
硝子に混じって散らばるのは、折れた庭木の小枝。
青年は、其れ――杏の花枝を拾い、甘酒に添えた。]
…ビセさん。
ひなあられは、添えられませんでしたけど…
[玄関のつめたい床には、ふたつの死体。
そのうちのひとつ、ビセの其れへ声をかけると、
シーツから覗く華奢な手の傍へ花見酒を手向けた。]
召し上がれ。
[そして他方――ピエトロの其れを見下ろす。
折れた枝を共に支えてくれた、老いた手の主。]
貴方には… 何を手向ければいいでしょう?
[困惑の儘に囁いて、辛そうに、緩く首を振る。]
[やがて青年はプレーチェが休む部屋の前へ戻り、
扉の前へ腰を下ろし厳しい面持ちでうずくまる。
そのとき既に、青年の妹は室内で息絶えていて。
眠るポルテの部屋では、毒入りの加湿器が音無く
しろい蒸気を吐きはじめていたの*だけれど*]
[山荘に備え付けのシャワールーム。大き目のハンチングを脱ぐと、ヘアピンを外す。
中で纏めていた黒髪がはらりと広がり、その位置を整える。
サングラスを外し、マフラーから顎を解放し、そのまま身を包む物を一つ一つ取り除いていく。
窓の外では、耳障りな風雨の音が絶え間なく警告を発している。シャワーのコックを捻ると、湯を一気に頭から浴びる。
水の重みを帯びた黒の隙間から垣間見える姿見。そこに映ったアンと同じ顔に指で触れ、頬をなぞった。
鏡の表面に引かれた指の痕を、シャワーの湯が流し、消していく。
しばらく、湯が髪と全身を禊ぐ。鏡に映った口元が、引き締められた。
キュッ
コックを捻る音がやけに鮮明に部屋に響いた**]
―― 数時間後 / プレーチェの部屋――
[…レンとズイハラの目の前。
青年が強く床を殴りつける。]
――――〜〜… っ…!! !
[響く衝撃にぷじゅッ、とちいさな音が重なって…
飛び散るのは 僅かな濁り水と、
暗緑色をした紐状にうねる虫の臓物。
固く握られたこぶしの下、白い蜘蛛が潰れた。]
[いもうとの死顔に、苦痛はない。
見開かれた瞳は、既に瞳孔が開いている。
其処へ浮かぶのは、怯えと驚愕と――…。
直視しかねる様子で、青年は目をきつく閉じ
プレーチェのむくろを胸へかき擁いた。]
ごめん…ごめんプレーチェ。
僅かでも、目を離すべきじゃなかっ た…
[語尾が震える。プレーチェが小脇に抱えていた
「ひつじくん」がころりと床へ転がり落ちた。]
……? これは――
[ひつじのぬいぐるみと共に、落ちたものがある。
そっと拾い上げると其れは…ピエトロが持参した
玩具のマシンから吐き出された、件のフィギュア。
ちいさなひつじに添うカードは青年宛ての――]
『名前、プレイアです』…。
… プレイア。 Prayer…
[じわと青年の瞳が濡れてくる。零れる涙は熱く]
「祈り」。…プレー チェ…
― 早朝 ―
[その日は早く起床した。朝日が昇る前の時間。嵐のためだけではなく暗い部屋で、電気もつけないままに、寝台に座って暫く考え事をしていた。髭を剃り顔を洗ってから、廊下へと出ていき]
おはようございます。
[ダンケやレンを見れば挨拶をして。ダンケがプレーチェの部屋に入るのを見守り――響いてきた叫び声に]
! ダンケさん、どうし……
……プレーチェさん。
[駆け込んだプレーチェの部屋。横たわったプレーチェの姿に、目を見開き、眉を寄せて]
……
[悲しみとも憤りともつかない表情を浮かべながら。蜘蛛を殴り潰し悲嘆に暮れるダンケには、声をかける事もできず、ただ俯き。握り締めた手の爪は白くなり]
……また、やられた、なんて。
このままじゃ、皆……
[呟いて、はっとしたように]
――ポルテさんは……
[その場にいない者の名を呼び、辺りを見回した。一度辛そうな目をダンケに向けてから、部屋を出て廊下を駆け出す。そして、ポルテの部屋へと向かい*]
[窓の外は雨。このまま永遠に降り続くのではないかという錯覚すら覚えた。
人の姿を求めて部屋を出ると、ちょうど三河屋が妹の部屋へと入る所。
その後のただならぬ様子]
プレ……っ。
[部屋の有様に目を見張った後、しばし立ち尽くし
無言のまま三河屋に掴みかかる**]
……、ッ…!! !
[レンの動作に連れて部屋の空気が、動く。
誰かの手が、服を掴んだ――と感じた瞬間、
青年は、片腕を、掴んだ者を
跳ね飛ばさんばかりの激しさで振り抜いた*。]
[振られた腕がカウンター気味に入り、軽い体は壁近くまで飛ばされ、無様に床に転がった。
頬に激しい痛みが走り、口元からは鮮やかな紅が生まれる]
……お前がプレーチェを殺した。
[ずれたサングラスをかけ直し、それ越しに憎悪に満ちた視線で三河屋を睨みつけた**]
[レンとダンケの対峙には気が付かないまま、走り。ポルテの部屋に辿り着くと、その戸をノックした]
ポルテさん。起きてますか?
ポルテさん、……
……すみません、入りますよ!
[呼びかけに応える声はない。勢い良く戸を開き]
……う、
[目に染みるような空気に眉をひそめた。床に倒れたポルテの姿を見て、駆け寄ろうとしかけたが、思い立ったように窓際へと向かい、すぐさま窓を開け放ち]
は、
[反射的にか止めていた呼吸を再開する。流れ込んでくる湿り切った空気。激しく入り込んでくる雨が髪や顔や服にかかり、床を濡らす。数秒、暝目してから]
[青年が詰まる息を吐き出そうとしたとき、
宙を舞っていた『其れ』は落ちてきた。]
――…
レンくん?! きみ…
[驚きの声を、上げる。
ふわり、床へと落ちたのは、緑色の帽子。]
[驚きは、青年の呼吸をすこし落ち着かせる。
激さぬよう、押し殺した声を絞り出した。]
……
そのせりふを、吐きたくて。
プレーチェを殺したのかい。
[あくまで瞳を隠す「憎悪」の主を見詰めた。]
何だよ。
……今度は僕を殺すのか?
[口元を手の甲で拭う。
朱色に染まったその手はポケットへと入れられ、取り出されたのは[殺虫スプレー]]
[三河屋が動けば
その動きに合わせ牽制ようにスプレーを向けたまま]
僕がプレーチェを?
台詞がどうしたって。
貴方は、自分が何を言ってるのかわかってるの?
[振り向き、室内を一望して、動き続ける加湿器に目を留めた。歩み寄ってその電源を切る。窓は開け放しにし、ポルテに近付いていく。傍らに膝をつき、首に揃えた指先を触れさせて、ゆっくりと首を横に振り]
……お休み、なさい。
五人、……
[目が開かれていたなら閉じさせた後で、独りごち]
……?
[ふと、懐から覗くそれに気が付いた。そっと抜き取り、確認する。紙切れが挟まれた警察手帳]
…?! !
[小柄なレンが取り出すスプレー。
ラベルは握るてのひらで見えない――
青年は、ぎくりと身を硬くする。]
ズ、…
[自身より体格も腕力も劣るはずのレンの声が、
抑揚が無くひどく得体のしれないものと響いて。]
ズイハラ…さん!! !
[レンの言葉そのものは耳に入らぬ態で、
喉を震わせ――引攣る声でズイハラの名を呼んだ。]
逃げてください――――
逃げて !! !
逃げる?
逃げるってどこへだよ。
ビセさんは逃げようとして、死んだ。
お姉さんは立ち向かおうとして、死んだ。
みんな殺されるんだ。貴方に。
[紙切れにある内容を読むと、眉を下げ、目を細め]
……受け取りましたよ。
確かに……
[語りかけるように言ってから紙切れを四つに折り畳み、胸ポケットに入れた。事切れたポルテの体にシーツをかける。窓を閉め、部屋を後にし、廊下を進んで]
……レン。ダンケさん。
ポルテさんが……
[プレーチェの部屋の辺りまで戻り、二人にポルテの死を告げようとして――異様な状況に気が付いた]
……何が、
[レンの姿、緊迫した雰囲気、それらについて呑み込めないままに呟き。逃げて、というダンケの声に]
何が、あった?
[その通りに逃げようとはしないまま、低く口にした。レンが持つスプレーにはどこか見覚えがあった。
二人に、順に視線を向けて*]
[スプレーを構えたまま、ゆっくりと後退り]
ゲンちゃん!
三河屋が殺人犯だ!
助けて、殺されるよ!
[不意に大声で部屋の外に向かって泣き叫んだ**]
…
ズイハラさんっ…
[青年は、来合わせたばかりか、
逃げようともしない男の名を咎めるように呼ぶ。
不意に泣き叫ぶレンの意識が、部屋の外へ
向いた隙に、着物の上を脱いでスプレーからの
盾に使おうとするが――ふと、気が至り。]
……んだよ。
どうなってんだ……?
[二人の間にあったやりとりを男は知らない。それぞれが相手を犯人だとして男に逃走を勧める、そんな状況に戸惑いを露にしながら]
……ポルテさんは……
死んでました。部屋で……
除湿機になんか仕込んであったっぽい、です。
[それでも、ポルテの名を聞くと、そう説明した]
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