[1] [2] [3] [4] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
んあ、ここドコよ?
………あーこれ夢だ、夢だよな。うん。
寝る。もう一回寝てやる。冷てっ!
[春もうららな日差しに惰眠を貪っていた時と異なり、見知らぬ古めかしい建物内は少々肌寒い。
それでも寝汚くなつくと机はつれなく冷え切っていた。]
……………ちっくしょ。
どーせ夢なら蝶々も勘弁しろってんだ。
――で、分化会とやらに参加すればいいんだな?
おっけーおっけ、そーいう事ならドンと来いだ。
[蝶々に連れられ行った先には館の主がティータイム。
空飛ぶポットやカップにひとしきり大騒ぎして渇いた喉を潤す頃には事情も一通り飲み込んだ。]
これで魔男呼ばわりともオサラバか。
いやーそう思えばちっとは可愛く見える気もする。
[人間になるのではなく、魔男――男でも魔女なのか魔法使いと呼ぶべきかの脱線は中略――になるかも、というアンの指摘がすかさず入る。
が、春めいた頭を右耳から左耳へ素通りしていく。]
ほっとしたら腹減った。お、クッキーうめー。
アンさん見かけによらず料理上手なんだな。
…あ、これも魔法のおかげ?
[余計な一言に角砂糖が額で*砕け散った*]
ゆ……揺れる。
きしむ……。うぅ。
し、下を見なけりゃ良いんだ。
前、前を、前だけを見て歩くんだ。
[おそるおそる、一歩、二歩と、足をすすめるが。突然風が吹いたりする]
ぎゃあぁぁぁぁぁーーー!!
ぶえぇぇえー。
[楼台が霞んで見えるのは、僅かに涙ぐんでいるからだろうか]
どうしよう。誰かー、たすけてー。
[行くことも戻ることも出来ず、立ち往生*]
[その一室には、先客が居り]
どうも。
[ぺこり、と頭を下げる。アンと、それから眠そうな少年から大方の事情を聞いて]
なるほど、なるほど。
[解ったのか解らないのか。ぽよんとした表情で頷きつつ、クッキーを頬張った]
美味しいね、これ。
[と、にっこり**]
[乙女のピンチに吊橋効果を逃した少年が何をしていたかと言うと]
んっがぐぐ!
[悲鳴に驚いてクッキー以下略で生死さ迷ってた。]
[お茶でなんとか喉元過ぎれば記憶も一緒に何とやら。
やってきた少女に気だるそうな態度で手を振った。]
やほー、いらっしゃい。オレ俺も客だけど。
[再び宙を舞うポットとカップ。
アンの説明に相槌と合いの手と茶々を少々。]
そうそ。
お、クッキーに目をつけるとは流石だねお客さん。
オレなんてついさっき天国行きかけたトコだぜ。
[茶会の行われている一室に。
紫色の霧が窓の隙間から入り込む。]
―――――――…。
[霧は館の主の隣に留まろうとするが、先客に気付き。
部屋の扉の隙間をすっ……とすり抜けて廊下へと。]
[紫色の霧は廊下へ留まり。徐々に人の形を成す。
紫を纏う女の姿へ。]
・・・いきなりは刺激が強いかねぇ。
あの可愛い弟子が分化会にやって来た時も確か……ふふ。
[思い出したように笑うと、茶会の行われている部屋の扉を4度ノックして。
がちゃり、と扉を開けて部屋の中へ。]
やぁ、アン。久しいね。
そちらのお客さん方も。こんにちは。
私もお茶会に混ぜてもらってもいいかい?
[「せっかくの晴れ舞台なのに…」と、例えるなら見せ場を親や教師に邪魔されたようなふくれ顔を向けるアンに]
いいじゃないかい。たまには私も立会わせておくれよ。
ヘイケ。ヘイケ・ローグス。
アンとはそうさね……古い付き合いってとこかねぇ
[客人達に簡素な自己紹介をすると優しく微笑み、茶会の席へ着く。
当たり前のように指を躍らせ、ポットを浮かせてカップに紅茶を注ぎ。紅茶の香りを楽しみ。]
今日はアールグレイかい。
[砕ける角砂糖の被害を受ける少年を見て]
…アン。お前ったら相変わらずだねぇ。
すまないねぇ。許してやっておくれ。
こう見えてこの子も久しい客が嬉しいのさ。
[アンと、未熟な魔法遊びのできる子供達を嬉しそうに見守りながら、のんびりと紅茶を口に含む**]
[紫の霧が流れていくのも魔女の館ならさもあらん。
気にせずのほほんとしていたら扉の外からノックの音。]
いらしゃーい。
…と、アダルトなお姉さんも参加者? あ、違う。
[アンとヘイケのやりとりを眠そうな一重で眺め、紹介に紹介を返す。]
オレはムカイ。住んでるのはココから東。
遠すぎるから手紙送った帰りの駄賃に直接招待受けたらしいよ。手紙の意味ないよな。
[置手紙代わりの事情説明的意味はあるのだが。]
いやー、うまいクッキーの為なら角砂糖の一つや二つ。
[ヘイケから返る謝罪にほの赤くなってる額を擦る。]
照れ隠しなんて見かけによらずアンさん可愛いな。
あ、古い付き合いとか客が久しいって結構…いでっ!
[二度ある事は三度ある*口は災いの元*]
魔女……?
あたし影が薄いって言われるんです。
映画とかただで見られて嬉しいですが、たまに欠席扱いになっちゃうこともあるんです。家に帰っても迎えてくれないし……。
[小さい声でぼそぼそと話す]
分化会で魔女になれば、ちゃんと魔法が使えるようになるんですか?
そしたら、誰にも気づかれないようになれたりするのかな……
[ゆっくりと、影が*薄くなっていく*]
リウちゃんはドコから来たの? ほー。
………で、アンさんさっきからなに独り言を
うわっ! いつの間に増えてんだアンタ!?
[ようやくキクコに気付いて指差した。]
きゃぁっ!
[ムカイに指差され、小さな悲鳴を上げる]
突然現れてごめんなさいごめんなさい!
最初から居たんですごめんなさい!
お兄さんが居眠りしてるのも、クッキー詰まらせてるのも全部見てましたごめんなさい!
[学生鞄を胸元に抱え、涙目で謝っている]
居眠りから…ってホントに最初っからかよ。
あーわかったから泣くな泣くな。
せっかくだし茶でも飲め。オレのじゃないが。
[涙目で謝られて女の中に男が一人、孤立無援。
気まずさを誤魔化そうと指差し方向をポットへ移動。]
えーとカップもあるしクッキーも…って、ドコだー!?
[気を抜くと見失いそうで半ば睨むように見てる。]
お、ちょっと見やすくなった?
そんな目って、じゃあ片目にするから泣くなよ。
[不器用なウインク状態で、ティータイムに落ち着くのを待ってみた。]
で、アンタ誰?
オレらのは聞いてたんならいらないよな。
アンさん、オレもアールグレーおかわり。
今度はミルクたっぷりがいいなー。
[角砂糖は言わなくてもなので額の前で受け止めた。]
ありがとうございます。
[片目になったムカイにぺこりと頭をさげた]
お茶……ありがとうございます。
美味しいです。あーるぐれい……ですか。
[アンに入れてもらったお茶にたっぷりの砂糖とミルクを注ぎ、聞きなれない銘柄を反芻する]
あの……あたしは仁科喜久子です。中学3年生です。
き……キクコって呼んでください。
よろしくお願いします。
[名前を名乗るのだけで5分くらいかかった]
そ、ヘイケさんが言ってたんだ。
香り濃いからミルク多目の方がオレは好きそう。
[一杯目は味見後、ほぼ流し込みに消えていた。
キクコの自己紹介が終わる頃には瞼が痙攣し始め]
………ギブアップ。ごめん両目に戻す。
キクコちゃんね、わかった。オレもムカイでいいからな。
[白旗揚げて片目を擦り、リウ達にも向けて言った。]
[1] [2] [3] [4] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ