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59 アポトーシス-雪解けの合図-
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書生 ハーヴェイは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2010/03/19(金) (夜食の時間)
──…あぁ。
[ゆれる][ゆらぐ]
[──たましい が]
(*2) 2010/03/19(金) (夜食の時間)
─小さな部屋─
あか、り…。
[ふらりと立ち上がる。
雪道に灯るランタン>>1:125は、いつか見た小さな灯火のよう。]
(4) 2010/03/19(金) (夜食の時間)
(*3) 2010/03/19(金) (夜食の時間)
[扉に手をかけ、外へ向かおうと広間へ足を向ける。
その、途中]
…………ッ!?
[たましいが][けはいが]
な、ん…だ……?
[ひとつ、はじけた]
(5) 2010/03/19(金) (夜食の時間)
──…あっけない。
あっけないものだね、隠。
死者でも、結局はこの程度なのかな…。
[弾けた魂の欠片に手を浸して、微かに笑う。]
(*4) 2010/03/19(金) (夜食の時間)
…あか?あか、は──…
ああ。そうか。
もう、なくしちゃったもんね…。
[だから、と。魂の残滓に手を浸す。]
(*5) 2010/03/19(金) (夜食の時間)
─集会場・広間─
──…。
[青ざめた顔で、入り口に立ち尽くす。
先ほど見えたのは、確かに暖かなカンテラの灯。
ドアを修理するのは、賑やかな音。
けれど、今は]
────…?
[何かを探すように視線が彷徨う。]
[ひとつ、減ったたましい。]
(11) 2010/03/19(金) (夜食の時間)
……デボラばあちゃん?
[確かめるように、デボラの傍らへと歩み寄る。
服越しに、腕を掴むように手を伸ばす。
──服を、掴んで。
いつかこうして、誰かの服を──…掴んで歩きはしなかったか。]
(14) 2010/03/19(金) (夜食の時間)
…なにしてるんだ。
[室内を見渡せば、否応なしに扉周辺の賑わいが目に入る。
宮殿風の麗しい扉に唖然と呟き、視線を巡らせた。]
……。
[墓守の視線に気付いて、一度見返す。>>16]
(19) 2010/03/19(金) (夜食の時間)
──…あ。
[一瞬の幻影。灰色がかった十字が並んで──]
[黒々とした、葬列が。]
『───…たりも…一緒に…?』
ッ…
[振り払うように、一度首を振った。]
(20) 2010/03/19(金) (夜食の時間)
今日は、踊らないの。
ユージイン。
[言いにくそうに発音して、一度墓守を見下ろす。>>17
そうして、目線は室内を彷徨う。]
(21) 2010/03/19(金) (夜食の時間)
──…でも。
”死人”に口なし。
もう、死んでいてもね。
[指先に纏わりついたのは、魂の残滓。
他の”死者”からすら捉えられまい、
──アーヴァインであった”モノ”]
(*9) 2010/03/20(土) (眠る時間)
[笑う口元を隠すように指先を寄せれば、ふわりと。]
───あぁ。
[酩酊するような、これはきっと
─── 血の香りだろう。]
(*10) 2010/03/20(土) (眠る時間)
…悪くない、かな。
スープよりは、随分マシなものに思えるよ。
[楽しげに肩を揺らして、ごく小さく手を差し出した。
僅かな指先の動きで、残滓を押し出す。]
──ためしてみれば?隠。
(*11) 2010/03/20(土) (眠る時間)
…へえ。
僕も、踊るのは ──…得意じゃ、ないけど。
[苦笑を返して、少し頷く。>>23]
足。踏みそうになるだろ?
だから、苦手で…。
[言いかけた台詞に、僅かに顔を顰める。
頭痛を堪える表情で頭を振った。]
(24) 2010/03/20(土) (眠る時間)
埋める肉なんか。
[嘲う口調。]
──…とうに、腐り落ちているんだろう?
あんたの掘った、穴の中で──さ。
[そうして見下ろした視線の先。
変わらず、足を透かして床が見えていた。]
(*13) 2010/03/20(土) (眠る時間)
楽?
…でも、仕事なくなっちゃうかな。
どうしようか。
ユージイン?
穴が掘れなきゃ…どうやって、弔おうかな。
[興味のない口調で、魂の残滓を弄んだ。]
(*14) 2010/03/20(土) (眠る時間)
書生 ハーヴェイは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2010/03/20(土) (眠る時間)
……、肉は。
新鮮な方が ……いい。
[口にしながら、視線は次第に床へと落ちる。
魂を齧ろうとする隠の方は、見ないまま。]
(*17) 2010/03/20(土) (眠る時間)
──…ふうん。
あの時……、…。
[葬送の曲を]
殺せば…。
[──もう、いい]
(*18) 2010/03/20(土) (眠る時間)
じゃ、墓場に行けば自分の骨が見れるのかな。
はは。
滑稽な眺めだね。
(*19) 2010/03/20(土) (眠る時間)
…いや。
あれ、もう眠るの?
……風邪引くからって、言ってただろ。
────…も、いつも。………??
[眉間に皺が寄る。>>29
溜息をひとつついて、うとうとしはじめたデボラへと毛布をかけた。]
(31) 2010/03/20(土) (眠る時間)
──…?
[密やかな話し声。>>15
内容までは聞き取れない。]
………。
[けれど、巡らせた視線はやがていつものように止まる。>>28
十字架を厭うよりも、強く。
何かを堪えるように銀の髪を*睨んでいた*]
(32) 2010/03/20(土) (眠る時間)
書生 ハーヴェイは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2010/03/20(土) (眠る時間)
…ダメだ。
[自らに小さく呟いて、探る視線を銀の髪から逸らす。>>27
目を覆うように片手を当て、僅かに俯いた。
そうして、メイの声を聞くともなしに聞く。>>46]
(54) 2010/03/20(土) (働く時間)
寂しいのが、嫌…?
チビメイ、まだそんなこと言ってるの。
──寂しかった?
[最後に一言、聞くともなしに呟く。]
(55) 2010/03/20(土) (働く時間)
[雪道の中。しんと灯った、ちいさな明かり。]
『一人・・・嫌・・・だ・・・な・・・』
[きえた。きえた。]
[ いのちが ひとつ ]
(*24) 2010/03/20(土) (働く時間)
───……。
[いいや、これは][晩餐 ”食餌” だ]
(*25) 2010/03/20(土) (働く時間)
─???回想─
『もう、またー!………くん。』
[追ってきた。小さな足音。]
『──…ラ…あちゃん、に…』
[懐かしい、あれは誰。]
(56) 2010/03/20(土) (働く時間)
───…。
[死が村を覆う。]
[牙が血を欲する。”食餌”を求める。]
『──全員死ねばいい。』
[アレは誰。]
[人か、狼か。───…自分の声か?]
(*26) 2010/03/20(土) (働く時間)
………だから。
[一人暮らしだった。寂しそうだった。]
[襲いやすい。騒ぐものとていないだろう。]
[ちいさかった。独りぼっちだった。]
[抵抗は少ないだろう。良く知っているから。]
[───死が蔓延した、只中で。]
[あのこはきっと、耐えられないだろう。]
(*27) 2010/03/20(土) (働く時間)
『今日の処刑は―…。
君だよ、―――ヴェイ…。』
[とおく][宣告が聞こえる。]
(*28) 2010/03/20(土) (働く時間)
[小さく被りを振って、苦笑する。
そうして、賑やかな扉の方へと目を向けた。]
…ああ、みんないる。
あの飾り、すごいな。
ドアばかり豪華になり過ぎだろ。
[麗々しいビロードが、宮殿ばりのドアを彩っている。
真紅の飾りに、僅かに目を細めた。]
──…ほんと、すごいな。
[ヒューバートの背中。
ちらりと、舞う真紅の幻影が重なる。]
(57) 2010/03/20(土) (働く時間)
『……庇……なか……ッ……、…まえ…!』
[誰のこえ]
『──………ひつよう……、から…』
[雪に舞う真紅。翻った衣。
煙に消えた──あれは…誰──?]
[ゆきが舞う]
[しんとすべてをおおう ──しろ]
(58) 2010/03/20(土) (働く時間)
…………。
[以前も聞いた気がする、その問いかけ。>>*20
僅かに苦笑を返した。]
(*29) 2010/03/20(土) (働く時間)
……べつに。
ただの、食餌…だろ。
好きも、嫌いもないよ。
[淡々と声が返る]
(*30) 2010/03/20(土) (働く時間)
……、うん。
──ねえ、隠。
[墓守の抗議に目を上げ、陰気な瞳をじっと見る。]
(*31) 2010/03/20(土) (働く時間)
みんなのことを、埋めて、弔って──隠。
あんたの骨は、どうしたの…?
[ふと。
気に掛かったように、問い掛けた。]
(*32) 2010/03/20(土) (働く時間)
書生 ハーヴェイは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2010/03/20(土) (働く時間)
─少し前─
食は生命の、基本…。
[かけられた言葉に、少し瞬く。
そうして、困ったように同年代の彼を見返した。>>63]
…ああ。
そうだったね、ギルバート。
食べなくちゃ、誰も生きていけない。
[僅かに苦い表情。]
(70) 2010/03/20(土) (働く時間)
(*34) 2010/03/20(土) (働く時間)
[最後の呟き>>63は聞き取れずに、僅かに首を傾ける。
そうして、響き続ける竪琴へと苦い表情をそのまま移した。>>62]
──……。
[耳を塞ごうとも、途切れることのない音。
穏やかな音色。やさしい音色。
──かつては、確かに──…だった。]
(71) 2010/03/20(土) (働く時間)
[詩を。うたを。]
『いつか………って、くれるかなあ。』
[いつしか、自ら筆を取ったのは……だったから。
話して笑いあった、あれは誰。
詩が、再開を運んでくると、その時は知る由もなかったけれども**]
(72) 2010/03/20(土) (働く時間)
書生 ハーヴェイは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2010/03/20(土) (夜食の時間)
─少し前のこと─
………、随分。
[むかしの話だ。と、言葉は音にならずに消え去る。>>*33
独語じみた言葉に返ったのは、溜息ひとつ。]
(*43) 2010/03/20(土) (夜食の時間)
べつに。
美味い、わけでも…
…不味かった、わけでも… ない。
(*44) 2010/03/20(土) (夜食の時間)
いちいち、喰べた”モノ”に
── わらうかい? 隠。
[そうして、表情を消した瞳で見返した。>>*36]
(*45) 2010/03/20(土) (夜食の時間)
──…ふうん。
[考える様子に口を差し挟むことはなく、じっと耳を傾ける。
うろりと黒目が彷徨う様子を、黙って見つめた。>>*39
あまざらし、と口の中で繰り返す。]
…さむそうだね。
[ぽつりと、そんな感想が漏れた。]
(*46) 2010/03/20(土) (夜食の時間)
え…っ?
──…ああ。
[不意に。
切り替わった問いかけに、視線が彷徨う。>>*42
はじめは、年下の少女に。
やがて銀髪の青年へと視線が移ろい
──華やかな踊り子の上に、少し視線が長く留まった。]
(*47) 2010/03/20(土) (夜食の時間)
[ひとつ、息を吐く。]
…僕は。
アーヴァインを先に喰べたから、さ。
──隠。
きみ、喰いたい…”獲物”はないの。
[暗に選択を返して、首を傾げた。]
(*48) 2010/03/20(土) (夜食の時間)
ないの、なら……。
[迷うように視線が動く。
年下の少女。──その望みは。
つぎは、叶うのだろうか。]
………、…。…話。
[竪琴を抱えた青年へと、足が向かう。
だが、その足を悲鳴が止めた。]
(*49) 2010/03/20(土) (夜食の時間)
─集会場・テーブルのある広間─
[かたり。
微かな音と共に、華やかな衣装を纏った娘が降りてくる。
その姿に、知らず視線が吸い寄せられた。>>73]
───…、……。
[こくりと、喉が動く。顔が僅かに青ざめる。]
(79) 2010/03/20(土) (夜食の時間)
[口の中が乾く。
焦燥にも似た、───恐怖。]
[ ─── あか が ]
(80) 2010/03/20(土) (夜食の時間)
………、
[受取ったコーヒーカップ。
かたかたとテーブルの上で、微かに震える。]
『なんで君がここに!!!ああ、なんて事を…!!!』
[叫んだ。あれは。誰の]
[ダレ、の───]
[ 白雪に ──真紅が舞う ]
(81) 2010/03/20(土) (夜食の時間)
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