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― 焼き鳥屋 ―
もぎゅ、もぎゅ、もぎゅ。
口角を上げて、焼き鳥屋の「本日の突出し」
――炙り鶏皮のねぎポン酢和え――を
旨そうに喰う男はネギヤと呼ばれていた。
この界隈で呉服屋を営むらしい彼も、
巷で噂される思い出屋に会いたいのだと話した。
「だって、町内会費を払ってもらわなくちゃ!
アハハハハ。」
ネギヤが放つ笑い声は明るい。
きゃはっはっ!! おっさん、不正解ー…
と、言いたい所らけろー…。
普通ならその答えで正解ひょね〜。
だぁーって、常盤緑に代わる言葉なんて、正確にはないんらもーん!!
きゃはははは…はぁ…ごめんね? おっさん。
正直やってらんないわよね? 酔っ払い相手なんかさ…。
[初対面の酔っ払い相手に律儀に対応する男から、すっと目を逸らし安酒を口に運ぶ]
おやじ、そのひげのおっさんに何か二、三本付けてあげて。
[一通り周囲を廻った後で戻ってきたのは、
例の焼鳥屋の前]
腹減ったな……。
この辺じゃ手軽に食べられそうな店なんてなさそうだし。
ここにするか。
[ふと見上げて気がついたその店へと入っていく]
[皿の上に置かれたナンコツの串を大きく頬張り、
コップ酒で流し込む。]
っは…、呑まなきゃやってらんないわよ。
思い出なんてさ――
[言いかけて口を噤む]
…………ところでひげのおっさんは、何でここに居るの?
[再度口を開けば、誤魔化すような在り来たりの問いが、カウンターへと滑り落ちた**]
[酔っ払いの笑い声にわずかに苦笑を浮かべる。
正解不正解はあまり気にせずに、相手のテンションの変化についていけず]
色の名前なんて国ごとにちがうもんだろう……
[視線を外らして酒を口に運ぶ女性に軽く肩をすくめる。
どう対応したものか迷うものだが、そう正直にこたえるのも、と沈黙することが答えになる]
ああ、いや、べつにかまわないが――
ありがたく、いただいておこう。
[それでも店主が二、三本、ねぎまやつくねを置いていけばそれ以上固辞することもなく。
何かを言いかけた彼女の言葉を追求することはせぬまま、問いかけられて暫し逡巡する]
こんばんは。
[のれんを潜り、焼き鳥屋を訪れる二人連れ。
先刻も居た女性がまだ陣取っている姿へ、会釈。]
出戻りですみません。
…またお邪魔します。
[彼女の絡み先らしい眼鏡の男にも目礼を向けて]
[突き出しがレンの前に置かれると
口元を覆っていたマフラーを下へとずらして]
レバー、とりあえず1人前で。
飲み物は……お冷でいいです。
[それほど酒に強いわけではないし、
何より近くにいた女性の泥酔ぶりを見ると
とても酒を飲む気にはなれなかった]
[ひらり落ちて、一葉の葉書が円筒の底を叩く。
その音を聞きながら、少女は問いに答える]
プレーチェ。というの。
[続く男の誘いに小首を傾げ]
私、おなかが、空いたわ。
[ふわりと唇を引いて、少女は言った]
[先ほどより少しだけ距離を縮めてテンマの後ろについていく。
やがて暖簾をくぐって、賑やかな熱が]
テンマも、
……思い出が足りない、の?
[ちょこんと横に座って、素朴に聞いた]
裏を返せば――
売れるものなら 売ってみろ ってね。
[流しの思い出屋を営む男は、
この街にいる"同業者"に想いを馳せながら*呟く*]
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