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[セイジにチョコをやろうとポケットに手を入れかけ、立ち去る背中を黙って見送る]
私は誰に会いにきたんだろうな。
父と母か?
祭りを手伝えと、誰かに言われた気がしたんだが。
[月を見上げた*]
[ライデンの体に出入りしているギンスイに]
ギンちゃん、やめよう。
悪霊になるなんて言わないで、一緒にいこ?
この曖昧な世界の終わりを見届けたら。
[手の届くことのない向こう側の世界で、赤々と燃える炎を見つめている]
綺麗だね。ね?マシロさん。
お祭りの火には、とても敵わないけど。
あ。イマリちゃん。人形が燃されちゃったよ。
……煙になって、のぼってく。
[狼煙の消えゆく先へと、目をこらした]
[グンジの傍で、燃やされる藁人形を眺めている]
藁人形。
人の形の藁人形。
魂の器やったんか、それとも燃やす事で魂を天に昇らすんか、
うちにもようわからんけど。
けどな、せんせー。
うちは漢字が書けんわけやなくて。
ちいそうて書きづらかったから、カタカナで書いたんや!
うち、そんなお馬鹿さんやないわー!
[傍らのプレーチェに笑顔を向けた]
うん。煙になって昇っていく…
うちらの魂も、一緒に天に昇って、お月様んとこ、いくんやろな。
[再び前を向いて、ゆらゆらと立ち上る煙を眺めていた]
[でも。魂のいく先には何があるのだろう?得体の知れない恐ろしさが胸を覆いそうになると、また月の笑い声が聞こえる気がして]
大丈夫。怖くない。
私は私の行くべきところへ、行く。
[ぎゅっと目を閉じて、念じるように呟いた]
みんな一緒やったら、怖うもないやろな…
[小さくつぶやいて]
[プレーチェが頬を緩めるのに気がつけば、うれしそうに]
よかった、笑ろうてて……安心したわ。
やっぱり、プレーチェちゃんは笑うとる方が、ぜったいかわいいわ。
[にっこり笑顔を向けた]
>>+23>>+24
うん。ありがとう。
やっぱり、イマリちゃんに会えて、良かったよ。
[イマリの腕にしがみつくが、はっとして]
あぁ。最後まで私、こんな風だ。
誰かに甘えてばっかりだ。
[泣き笑い]
マシロちゃん。
[手を軽く振って挨拶した]
[プレーチェが腕にしがみついたのに気がついて]
うちは甘えてもらってもええけどな…なんか、うれしいんや。
[照れくさそうに笑う]
プレーチェちゃん、うちにとっては妹みたいな感じやから。
[表情を取り繕う様もやさしげに見ていた]
[イマリに頷いて、対岸の火を見つめる]
もうすぐ祭りが終わるのか。
私も、かえろうかな。一緒に。
[イマリと彼女の傍らにいたプレーチェに微笑んだ*]
[プレーチェが笑うようになったのを見て目を細め]
うん、やっぱ子供は笑ってるのが一番だ。
ギンスイお前も悪霊だの何だの言ってないで少しは笑え。
[こちらに微笑んでくれているマシロに気が付けば、にこっと笑い返す。ゼンジの言葉>>+30を聞くと]
そうだね。もうすぐ、終わる……のかな。
[ゼンジにも、にこりと笑いかけて。傍らのイマリの手をぎゅっと握ると、空を見上げる。そこに月はやっぱり浮かんでいて]
あれ?
[いつの間にか幻月は消えている。ただ一つの月だけが、浮かんでいた]
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