ゲボハー!
[踏まれた瞬間、一瞬だけ劇画調のタッチになって苦しむ]
…痛い。
[踏まれた場所を悲しそうにさすりながら]
未だかつてないくらい絶望する目覚め。おはよう。
しかもぼくどう考えても誘拐されています。
[大混乱の現状に自らの役目を悟り、金髪の少女に言う]
お、お、お、お、落ち着くんだー。
恐らく全ては単に薬物の過剰摂取による幻覚です。
冷静に考えて鼠が喋るはずない!何も恐れることはありません。ただシャブはほどほどにするんだ!
[ユキ、と呼ばれて嬉しげにマキに手を振った]
やあ、マキ。また会ったね。
どこまで続く縁かは判らないけど、どうやら縁があるらしい。
次に出会えたらプレゼントを用意しておこう。
いたっ。乱暴だぞ。マキー。
[しっぽではたかれたところを押さえながら言い、
更に増えた緑髪の少女をちらりと見遣ってフォローする]
気のせいだよ。
風の音が空洞を通り抜けるときの音が偶然、喋りながら動く鼠と熊の形になってるんだ。もうなんにも不思議じゃないよね。
それか、深く考えずありのまま受け入れるんだ。
って無礼者ー。こらー。
[喋ってる最中に持ち上げられてじたばた]
[宙に吊り下げられたままマキを見て]
また会えるかな?どうだろう。
ぼくは自分がずっとあり続けられる存在ではないような気がしているんだ。三度目も会えたらきっと奇跡だよ。たぶんね。
いやだ。断固として綿を渡す。
ぬー。そう言われるとそんな気がしてきました。
でもあと二、三回踏まれたり轢かれたりすると、物言わぬ存在になれそうな気はしています。切実に。
[床に下ろされてほっとしたような顔でウェンディの方へとてとて歩きながらマキに言った]
綿は今度あげます。
どういたしまして。子供を保護するのも警備員の務めです。
ところで唐突ですが、僕はもうおねむの時間です。
できればだっこしてください。
[よいしょ、とウェンディの体をよじ登ろうとする]
[身を屈めたメイをくりっとした目でじっと見やって]
頭にかぶった卵の殻は警備員の証だよ!
印籠の家紋みたいな意味がある!
……ぼくもマキも足音は出せない気がする。
でもそういえば他にも女の子がいるの見たよ。青い髪をしていた。その子かもしれないね。
[言って、ウェンディに抱っこされて満足そうに*目を瞑る*]