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― 1967年8月14日 ―
[焼きおむすびの最後の一口を頬張って]
[見上げればきつねぐも。]
雲が出てる。きつねぐもが出たらかみかくしなんだってばよ!
[毎年の決まり文句を言って、狐の面を頭にひっかける悪戯っ子がくるりと身を翻せば]
[狐の尻尾がちらりと一瞬。]
[狐の面を被ってくるりと舞う]
[真白狐の覡の鈴の音に合わせて]
繋がれ、通して、招こう。
だれにしようかな、大妖様のいうとおり。
[まるで子狐が飛び跳ねるように]
[幼く未熟な覡は舞う]
[巻き起こる風を見送りながら]
[あなたはこのまま、こちらに住まう?]
[真白狐からのその問いかけに]
オイラはニンゲンやりたいんだぜ!
上手く送れたけど、これでこっちにいられるようになったのかな?
[送ったその時は、まだ実感はなく]
[今はまだ首をかしげるだけ]
[自らの意思で尻尾を出すことができないのに気付いたのは
かみかくしを起こしたその翌日。]
[その代わり、とでもいうのか。
幼い覡が持っている狐の面は、昨日までなかった強い強い神通力を宿していた。
この悪戯子狐が自ら使うことなどできない程のそれは、大妖様の力を思い起こさせるものがあった。]
[面を持ってしばらく目をぱちくりしていると、どこからか聞きなれた響き。]
[>>*3小さなつぶやきのその響きに]
[>>11少し違って伝わる風の響きに]
見られちまったのかあ。それじゃいろいろが難しくなりそうだなー。
見られていたなら
見られていない時代でニンゲンをいっぱいするんだ。。
ゆくもかえるも、おもうままなら。
オイラはそっちに行こうかな、たくさん遊べるもん。
時代の知識とかは、きっとうまいぐあいに大妖様が合わせてくれるさ。
たくさん送ったからな。
[にひひ、と笑うと神通力を宿す狐の面を被って]
…いっこだけ残念なのは
行ったら、エビコさんの豚汁と焼きおむすびが食えなくなっちまうことかなあ
[面を被ったその表情は、その下に隠れたまま]
そんじゃ、オイラは行くよ。あっちでまた遊ぼうぜ!
[そうしてニンゲンをしたい少年は、神通力と共に神社の鳥居を駆け抜けて―――]
[ひとりの悪戯少年がいつの間にか時代に溶けるようにごく自然に姿を消した]
[それが、1967年8月『15日』以降に起こった出来事]
─ 2015年8月14日 ─
へへっ、どーしよっかな!祭りの日だもん、いろいろ食いたいんだぜ!
[>>29 食い過ぎちゃいかんぞ、とかけられる声には生意気な返事をして駆け抜ける悪戯少年。]
[悪戯少年は祭りの中に溶け込んでいた。数年前からもう、ここにいる]
[辿り着いた時代に溶け込むように存在し、知識や常識を覚えた対価であるのか狐の面からはあの強い神通力はもう感じ取る事はできなかった。
そんな神通力がなくなった狐の面に願掛けをする、ひもクジ屋の屋台前。]
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[化け物だのなんだのをバトルさせるゲームがブームになってそれで遊べる時代だ]
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