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[顔を焼かれた激痛から痙攣するように上下する胸の動きだけが、かろうじて女がまだ生きている事を伝えるだろうか]
――……。
[半開きの唇からは、ひゅーひゅーと呼吸が漏れる音がする。
焼き付き開かなくなった目蓋の隙間から覗く眸が、男を見上げて]
……ど、こ……へ?
[何処へ逃げれば良いと言うのか。
仮令此処じゃない何処かへ逃げたとしても、終わりに近づくこの惑星《ほし》にいる限り、変わりはしないのに]
……
[強かに打ちつけた乳房、ふたつの央に
ひたり 熱が点る触。
指先で触れただけの其れは雨滴の如く。]
[己の裡へ逃げ込めばいいと 想いは*密か*]
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