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[撃ち抜かれた右肩からこぼれる赤色は、既に服の布地を濡らして、指先から滴り落ちようとしている。
腕が動く気配は無い。恐らく、野球を続けることも叶わないだろう。
それでも、失われたものはきっと、他の誰よりも軽い。
響く銃声は二つ。
立ち上がる動作のさなか、その一つが太腿を掠めた。
切り傷の一つを開いて、血が流れる。
それもまた、流れた血の量に比べれば、遙かに少ない。]
…………。
[私は、一つ、大きく息を吐いた。**]
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