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[>>100 ラッセルの言葉に弾かれるように睨み返す]
そんなわけ、ありません。
じゃあ。昨夜どこに居たんですか! 答えてください!
[泣きそうな顔で前に出ると、ラッセルの袖を掴み、意外な力で押した。
ラッセルの体が傾ぎ、そのまま倒れ、静かになった]
あ……。
[小さい声。
声を抑えるように口に当てた手には血が付いている。驚いて後ろに下がると、
きらり、彼の懐から梟のペーパーナイフが、血にまみれながらもきれいな光を反射した]
いや……。
[>>4 >>5 耳に入る言葉を否定するように首を横にする。顔が白い]
終わらないって……じゃあ、クインジーさんが……?
ラッセルさん、ごめんなさい……。
[ここには居ない赤毛の大男の名前を上げ、ぼんやりと中を見る]
あ……人じゃない……んです。だから、だいじょうぶ……。
[呪文のように何度か繰り返す]
ごめんなさい。処刑させるはずが……失敗しました。
私が、処刑されますね。
[倒れるラッセルの脈を確認することもなく、血にまみれたまま、ゆらりと立ち上がる。
視線は死体ではなく、自分の目よりやや上の高さ──先ほどまでラッセルが居た時と同じ位置]
ええ……私が、間違えていたって言うんですね……?
あなたが、違うというなら、じゃあ……クインジーさん?
[>>10 ヴィンセントの手には逆らわないが、帰る提案には首を横に振る]
私、帰れません……だって、誰もクインジーさんを見ていないんです。
ここにいない誰かが……アーヴァインさんのようになっているかもしれないんです。
[>>12鋭い語調に身を縮ませたが、続く言葉>>15 には強い視線を返す]
ラッセルさんは、私が……殺しました。すいません。
ローズマリーさんは……ラッセルさんを、わざと、刺した……と?
では、私を処刑しますか?
[首元に手を置き、静かに尋ねた]
自殺、なんかしません。
私を殺すなら、そのナイフでも、処刑台でも使って……ご自由にどうぞ。
[>>18 シャーロットに抑えた声で告げる]
私が事故だと言えば、殺したことにならないんですか?
……ちがいます。
それに……私が事故だと言えば、故意だというのではないですか?
[>>19 徐々に語調は何かに憑かれるように平坦になっていく]
アーヴァインさんはひとりではない、と、言いました。
閉じ込めても、誰が見張りに立つんですか? あなたが? そして、私があなたに殺されればいいんですか?
[>>20>>24 やわらかい声に、泣きそうな顔になる]
いま、ここに居るのは、ラッセンさんだけです。
狼がきたかは、わからない。ごめんなさい。私は魔法使いじゃないんです。
せんせぇ。ごめんなさい。私、行きますね。
[医師の手をそっとほどいた。
止められなければ、そのまま集会場を後に、*夜の闇へ*]
─未明─
クインジーの家を恐る恐る開き、目にしたのは想定外の状況。
倒れ伏す男の表情は穏やかで。
「なんで?」
遺体を見ても判断が付かず、傍らでしばし呆然としていたが、やがて立ち上がるとベッドにあったシーツで遺体を包み、厨房から油と酒をその上に掛け、火を放った。
「これで、殺されたように……見える?」
手を合わせることも十字を切ることもせず、しばし黙祷をしてから立ち去る。
誰かが火の手に気づく頃、そこには居ないが、誰かに見られていたかも*しれない*
クインジーさんが、お亡くなりになっていました。どうして、でしょうね? 殺されていた方がいいと火を付けました。
あ! もしかして、あなたが? え? あ……すいません。
─医院─
ゆらゆらとした足取りで医院に戻る。
昨夜慌ただしく出たままの医師の部屋のドアをそっと閉めて階段を登り、自室のベッドに腰掛ける。
窓を閉じることもなく、意識を失うように、眠りに落ちた*
天罰……ですか。
[>>*7 死んだ後のことを問われ否定する]
いいえ。最初は、せせんせぇを、ころさないでくださいって言おうかと思っていました。今はどうしたいのか、分かりません。
それに、今はもう、せんせぇが死んでも……会えません。
[>>35 ノックの音に目を空けた。
半身を起こし、扉を開けぬまま口を開く]
昨日、ラッセルさんを処刑台に掛けようと思いました。さついはあったんです。
[>>26 更に問い返す]
せんせぇの知っている私は誰なんですか? わかりません。
……クインジーさんは火を掛けられました……ラッセルさんが死んでも魔女狩りは続いています。
私が死んだら解決しますか?
[血まみれの服を脱ぎ、清潔なものを身に着ける。乾いた血は布で拭くとぱらぱらと落ちた。
風に気づき、窓を閉じる]
なんでしょう? 先生
[>>49 呼びかけに答え、扉を開く。
呼ぶのは、常とは異なるイントネーション]
はい。
容疑者が4人になり、そこに親子が居るのは……望ましくないと私も思います。
彼らは冷静ではないでしょうし、男の人が2人残るのは……心配ですが。
どうでしょう?
一人をころせば、二人目は抵抗が少なくなります。ほんとうに。
そう考えると、彼らに私を処刑させるのは、得策ではないと思います。
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