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[部屋を出るのは、そぶりだけ。
ゼンジにいくつかの声を返さなかったのは、何処までも恣意的なもので]
…さて。
知りたかったことは何でしたか?
[冷ややかに口の端だけを上げて、バクを見つめる]
[二つの質問。さてどう答えたものかと思考を巡らせ]
狼は…こう言う、爪と牙とを持ったものです。
[硬く鋭く変化したそれぞれを、胸と足に当てて、刔る]
当然こうすれば、全身赤くはなります。
バク君が、どうして僕をそう見たのかは、わかりませんが。
[普段と大差の無い口調。ただ、響きだけがやけに低い]
お風呂入りたい。テレビ見たい。
立ち読みしたい。電話したい。
[虚ろに列挙し、上体を起こす]
お母さんのご飯が食べたい。
[長いため息を吐き、部屋を出て井戸へ向かう。
手には、タオルと化粧ポーチ]
井戸水で顔洗うなんて初めてじゃないかなぁ。
[どこか暢気に言って、陽光の元でメイクを終える。
顔色の悪さが気になって、チークが多少濃くなったようだが許容範囲とした]
何か食べないと倒れるな。
―個室・一人ベッドに横になる―
…そう、今日はビセさんが……
[うわ言の様な響きの声を上げた。
しかし身じろぎもしない。
何処からか、小さく爆ぜる音が*聞こえる*]
[どさ、という音が男以外に誰もいない部屋に響く]
――でっ、……
[小さくあげられる呻き声。椅子からずり落ちた男は、あお向けのまま、ぼんやりと天井を見つめ]
……やっぱり椅子で寝るものじゃないなぁ。
[服を着替え、ペットボトルの水で湿らせたタオルで、顔や髪を拭う]
… ……、
[眠気は無いのに、目覚めた直後のように意識はただぼんやりとしている。
躯が、重い]
―広間―
いただきます。
[板チョコを割りもせず齧りつく]
溶けてる。
[小さく笑うが、すぐに表情は強張る]
何?
何なの、一体?
[並ぶ個室のドアを見やって呟く。
そこに遺体が増えていることを、見なくともわかってしまっていた]
>>10
おなかに入っちゃえば一緒です。
[むっとした顔で返す。
食べ終えた銀紙を丸めてフユキの方へ投げやった]
夏場の室温に置かれたチョコが割れるわけないじゃないですか。
[探るような目を向けて]
誰か死にました。
成程…確かに溶けかけは割りにくいですからね。
[含み笑いもせず、無表情に頷いて足元に落ちた銀紙を拾おうとしゃがむ。
探る視線には気付かず]
[ぼさついた髪を指で梳かし襟元を軽く整えると、部屋を出、広間へ向かった。
辿り着く直前、誰か死にました、というポルテの声が聞こえれば、前の曲がり角、あちらからは死角になっているだろう位置で、足を止め]
……。
[様子を窺うように、耳を澄ます]
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