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[摂食した恍惚感に満ち足りたとき、ふと空を見上げる。鳥にしては大きいが、飛行機などこの街を飛ぶ事はない。]
ふーん、なんだろう?
[おなかもいっぱいになって、少し頭に栄養が行き渡ったのか?
にいさまも見つからないし、空を飛ぶ何かを追っかけてみようと思い、肥えた体を動かしてみた。**]
[未だ若者と見える後ろ姿は、やがて去り――
見送る視線の主は過ぎった影を目で追った。
あやうくぶら下がる看板の上、立ち上がるのは
長身の…道化た服装(なり)に馬銜(はみ)噛む男。]
ん
[黒い棒状の銜枝をくっと深く噛み込みながら
片手で翻す身は、配線の絡む梁へと跳躍する。
足下では 僅かばかり看板が――ゆら、ゆら。]
[白い翼の其のひとが旋回するさまを暫し観て。
やかてふと――彼女の意識が落ちる先に気づく]
…
目をつけられたんじゃないか?
[銜の片側へ指をかけながら其の翼人へ言うと、
ざらついた声と共に黒い煤煙が幾らか漏れた。]
……共食い?
あーあ、こうはなりたくないわよねー。
[肉を切り骨を噛み砕く音に眉の端をぴくぴく痙攣させながら、これ見よがしの声量で呟く。
有翼人は下界より発達した科学でもって、自分らの食糧問題を解決していた。
勿論、その恩恵に預かれるのは有翼人のみである]
やっぱり人間って、下賤。
[飢えた人間への同情も、犠牲者への哀れみも、一言たりとて口にはしなかった]
ふうん
[聞こえよがしの蔑みが降ってくる。
軽業を為す男は銜へかけた指を一度戻す。
其のひとが羽ばたく風が、道化た帽子の
尾を揺らし…男は首を傾げてみせる。]
したよ、心配
…もうあんまりいないからね、「ただの人間」
[口を開けばまた煤煙の黒が宙へ流れる。]
汚れるの、嫌かい?
[煤を厭う素振りに、ざらついた声がわらう。
捻れた梁を蹴り上がると、その上を歩き
軽業師は見目よき翼人のほうへ歩を寄せる。]
わざわざ、こんなところまで降りてきて
『あーあ、こうはなりたくないわよねー。』
[銜へかけた指を戻す。とん、とん、とん
片手の指を動かしながら片掌へ打ちつける。
――わざわざ、一文字ずつに区切った手話は]
へーぇ、そうなんだ。
バケモノばっかりってこと?
[首を傾げる男に目を細める。
有翼人も、元を辿れば人間から枝分かれした「人間以外」なのだが、地上のそれらと己を同類とは見做していない]
そこの変な格好したあんたもそうなのかしら。
――ま、どっちでもいいわ。
一応感謝しといたげる。
[高度を落とし、それでも煤煙が翼に触れぬ程度の距離を保ったままホバリングし]
どうも、あ・り・が・と。
[目を細め、唇の端を片方釣り上げた、気品の欠片もない表情で言葉ばかり礼を言った]
嫌に決まってるでしょう。
地上人みたいなみすぼらしいカッコなんて。
[ホバリングのまま男を睨み付ける。
そうしているうち、梁を歩く男に接近され、空中で僅かに身構えた]
わざわざ、って――
[苦虫を噛み潰した顔で男の声を聞き、手話の文字を読み取る]
あ、あの、
あたしは、ねぇ――
[男を睨み反論しかけるが、それより男の跳躍が早く。
宙空で擦れ違った長身を、はっと息を呑んで振り返る]
[互いに芽生えぬ殺気の故か、
読ませる態な指動きの故か。
銜噛む男は、其の人の留まる高みへ僅かに至る。
振り返る動作は男も同じこと――視線は交錯し]
…
[有翼人を観る目元は、眩しげに細められる。]
― 壊れかけたビル街 中心地 ―
[ゴム製の厚底が、ざりり、と踏みしめるのは、砂であり細かく砕けたガラス片であり。
自然に発生したものでは無い香りと上から眺めてくる視線には、薄ら気付いても気付かぬ振り。
漸く、とそちらに視線を向けたのは予測する場所から気配が消え、遥か遠くなった後だった。]
……狙われてンのかね。俺は。
[誰に向けるでもない問いと目付きの悪い睨みを残し、再び目的地へと足を向ける。
不意な崩壊に巻き込まれるのを避け辿り着く先は、街の中心地。
とはいっても、それは繁栄した頃の話。
今はこの街の中でも、建物の損傷が酷く、普通の人間ならば立ち入ろうともしない場所。]
うん
[跳び移るさきは、向かいのひしゃげた窓。
割れた硝子を儘に掴めば、じわり滲む黒。
険しい視線が刺さるかの如き、益体もない傷]
うん 違うらしいか
[背に叩きつけられた台詞を、暫し咀嚼して]
[曰く、]
違ってもいいから、
汚されてみたくなったら 俺と遊んで
[真白い羽を抜き取り損ねた空き手を、
ふらり揺らして 暗い窓へと姿を消した*]
やア、待たせたカイ――……?
[崩壊を僅か持ちこたえるビルの中。
待ち合わせる場所に居たモノに、特徴的な訛りを含む声で問いかける。
その表情は、歪な微笑み。
こちらに向けられる銃口は、待ち伏せた男の両手に二つ。
『カレワラの秘匿文書を渡してもらおうか』
脅しと言う名の歓迎の言葉に、ハッ、と息吐く嘲笑を返す。]
ンなもんねェよ、タコ。
アッたら俺が旨く利用シテやるっての。
[死を見せ付けられても、若い三白眼が動じる事は無く。]
[振り返った先、硝子を掴んだ手に滲む色が見え]
はっ。
気が向いたら遊んでやったっていいわ。
[揺らされる手に同じ動作を返すことはしない。
男の消えた暗い空間を、空中から睨んだまま]
でも汚されはしない。
――あたしが、浄化してやるのよ。
[呟く声は既に独言。
すう、と冷徹になった声は、恐らく誰にも届かなかっただろう]
[鳥のような何かを探して歩いてみたものの、建物だったようなものが邪魔して途中で見失ったようだ。
血で汚れた外套をずるずる引きずって、あてもなく歩き続ける。]
僕はここで何をしていたんだっけ?
ここはどこ?家に帰りたい。
なぜ、洋服が血で汚れているの?こんな服、格好悪いし、僕の趣味じゃないし…。
[瞳を潤ませて、あたりを見る。人の気配があれば、そこに走って行くだろう。]
[懐から するり と一対のナイフを取り出し、構える。
今度は待ち伏せる男が笑う番だった。]
ナニが可笑しいンだい?
[機械仕掛けの飛び道具と、短い刃物が対する。
二発の銃声は、どこまで響いたか。
その後に、立っていたのは待ち伏せ られた 側だけだった。]
銃……。
[少し距離はあるが、同じ街区内から聞こえてきた音]
その程度の武器はあるってことね、下界にも。
[舌打ち一つし、ビルの陰になるよう飛行高度を下げる]
[手向けの言葉は、静かに響く。
ピクピクと痙攣する普通の人間の頭に、ざっくりと刺さった一つのナイフを引き抜くと、それに付いた粘着質を温もりある相手の服で丁寧に拭い、腰につけたナイフポーチに仕舞いこんだ。
それから、当然のように手際よく、相手の持っていた金目のものを漁り始める。
ずしりと重みのある漆黒の二丁のハンドガン、それからそれの予備弾。綺麗な石が付いた指輪。
それらをポケットから取り出した布袋に突っ込んだ。]
儲けさせて貰ったゼ、アリガトよ。
[感謝の言葉は感謝の意味無く上辺だけ。
にやりと笑んで、赤くもう動かないものに背を向けた。]
[それ程遠くではない場所から聞こえた銃声に、しばしその場でうずくまる。
音は二発?]
もうやだ、おうちに帰りたい。
[半泣きになりながらも、銃声が聞こえた場所へ、吸い込まれる様に歩いて行くだろう。
何故なら、おいしい匂いー血の香りーがするから。]
…匂いがする……。
何処か、懐かしい、匂い、と血の匂い。
鉄錆た、……――――――…
[手を、ゆっくりと持ち上げ口元に這わせる。]
[その場を去ろうとしたその時、自分に向けられた視線を感じる]
……ん?
[振り返り、それは錯覚だと知った。
視線の先にいる男の、両眼は布で覆われ隠れている]
なーんだ、さっきの薄汚れたニンゲンね。
[こっちの声は聞こえていたか。
先程の嘲笑と同じ声とは気付かれただろうか。
翼はためかせ、ビルの隙間を縫うようにすると、男に確実に声の届く距離まで近付き]
どうしたの?
さっきの女の子の傍にいなくていいの?
[掛ける声にはからかいの響きがあった]
[大気の流動。小気味良い翼の羽ばたきの音が耳朶を打つ。起こした風か元から街に吹く風か、その双方かが前髪を揺らす。]
……何故?
[有翼人の嘲笑も、先の音>>22が遥か高みからだとしても――何らかの意識が向けられる切っ先を感じていただろう――、何処か自意識から遠い所で、間近の存在と同一のものであると感じられた。]
傍に、何故?
[問いに、問いを返す。有翼人の位置から、地べたを這う生き物の声は聞こえるのだろうか。]
[何故? と問い返す声。
かつては街燈だったであろう柱の上に足を乗せ、羽音を止めると、目隠しの男に向き直る]
べーーーっつにー。
あの子、イケニエでしょ? 死んじゃうんでしょ?
可哀想に思うなら、見送ってあげればいいのにーって。
[男と供犠の娘がどんな関係なのかは知らない。
からかいの種さえあればいいのだ]
それとも、あんたも「救い」とか信じて彼女を捧げたクチだったりする?
[にたにた、と口の端を上げ意地悪く笑う。
相手には見えぬだろうが、口調から伝わるものはあるだろうか]
[>>54 何だと問われ、身体をビクンとさせる。]
あ…、あの。その人たち、死んでいるの?
あなたが殺したの?
[泣きそうな表情で、相手を見る。怖い目、訛りの強い喋り方、すごく怖い。]
[既に口元のそれは会話により消えている。]
見送る。 [否] 送る
[音をリピート。胸中の容にならないものが型をとる。残りのもの>>46全てが、この型ではなかったが]
……――――
[沈黙は一拍、二拍、そして三拍目の合間。]
仲間じゃないよ、この人知らない。
[質問には即答で答える。]
僕はベルンハードって言うんだ。
お家に帰るはずなんだけど、お家がどこか分からなくて歩いていたら、銃声が聞こえた。
あなたもお腹が空いたから、この人殺したの?
[澄んだ目で問いかける。人はお腹が空いたら人を狩る事を疑問視していないから。]
ふうん?
[三拍を空けて同意した男に、半目の視線を送る]
人を食ってみたり、哀れんでみたり……。
ニンゲンにとって、同族って何なのかしら。
[前者は眼前の男を指して言ったことではないが、どう伝わろうが気には留めない]
ま、あんたもじゅうぶん「かわいそう」よ。
アッハハ!
[言葉とは真逆に高らかに笑う。
そして、しばし遠巻きに男の様子を眺めているだろう]
[帰ってくる答えに、驚きとそれ以上に呆れを向ける。]
家ェ? 迷子って、お前……
[しかし、最後の言葉には、息を詰まらせた。
そうして、それを自分なりに理解する。]
……そうダナ、俺は、生きるタメに殺す。
[冷えた声が肯定する。
澄んだ瞳は、この世界に狂う証。
それを哀れむ事も、拒絶する事も、賛同も勿論、しない。
それは逃げた弱さであると同時に、順応した強さでもあると思うから。]
俺はモウ、十分頂いタ。
残りが要るならやるガ?
[こちらに敵意が今のところだけでもないのなら、軽い警戒を解いて。]
[高らかな笑いに反応なく、有翼人の遠慮ない視線にも、緊張する様子はないようだ。]
おちて、何しに、来た?
[何時か聞いた言葉の記憶を、
指先でなぞるように、たどたどしく問いかける。]
生きるために殺す、じゃあ僕と同じだね。
でも、僕はお腹いっぱいだから、それはあなたにあげる。あなたの獲物だもの。
[相手も食べるために殺したと思っている。]
にいさまがね言ってたよ。お腹が空いたら食べてもいいけど、無闇矢鱈に殺したらだめだよって。
食べ物が減るし、狩ろうと思って返り討ちに遭う事もあるから。だから、あなたも気をつけてね。
[相手の事を怖いと思っていた事はすでに忘れた。この人は美味しいかな?今はお腹が空いてないから関係ないけど。]
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