情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
[1] [2] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
店を出て
こんな、街だったかしら
[一番血の気の多い男に話しかけるはずだった。そのつもりで店を出た]
静か …すぎる
[よく知っている店を出て、よく知っている道に出たはずだった。
表通りから一本入った場所。喧騒が漏れ聞こえる裏通り。道端に女がぼうっと立っているような、そんな通り。
けれど此処は静かで、人影なんて、見えやしない]
口は災いの元、なんだってさーァ。
ボクは口以外もなんだって災いの元にできるけどねェー。
[マスターのいなくなったバーカウンターの中まで進み出て、酒瓶をがしゃがしゃ漁る。]
アルコール、消毒ゥ〜♪
[鼻歌は気軽なもの。]
[ふと、カウンターへ視線を戻すと、其処にマスターの姿はなかった。背後で、衝撃音が聞こえた。誰かが投げ飛ばされるような。
全く、何もかも、面倒な事だと思う]
……、はあ。
[グラスの液体を飲み干しては、一つ息を吐き]
てか、背中も結構痛いんだけど。
容赦ないなァ、やな感じィ。
眼鏡曲がってないかしらン。
[酒瓶をひとつ手にとっては、匂いをかぐ。
きついアルコール臭に、時々くらりとした。]
ねェ、"いい人"サン。
誰かのこと、殺してみたいって思ったこと、ある?
[問うだけ問いかけて、無臭無色透明の酒を一気に呷り。
――呷って、そして、喉の灼けるのに盛大に噎せた。]
うぇ、げほッ、げェほ、ぇふっ、
[奇妙な呼び名を聞けば、眉を顰めつつも]
それは、……ないな。
殺したい、と思った事なら。
幾らでも、あるがね。
[特に声色を変える事はなく、答えた。
相手が噎せるのを見れば瞬き]
……大丈夫か。
消毒で毒されては意味ないだろうに。
[そう呟きつつ、今し方開閉されたばかりの扉を見た。新たな姿が現れる気配はない其処を]
マスターもいなくなったのでは。
さて。
誰が咎め立てするのだかな。
[1] [2] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了