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[自室で目を覚ます。明け方まで神経を尖らせていたせいか、疲労感が抜けきっていないのを感じる。時計を見るともう正午をとっくにまわっていた]
結局何も起こらなかったな。
俺の気にしすぎか。
メイちゃんやトビーには怖がらせたこと謝らないとな。
[洗面所で熱いお湯をだして顔を洗い、鬚をそると、白いシャツにネクタイをきっちり結ぶとダークグレーのスーツに腕を通して部屋を出た]
[部屋を出て鍵をかけてレストランに向かう。
ホールに差し掛かり、視界の先にカウンターの電話が入り、思わず眉を顰めて視線を逸らした]
――ん? なんだ?
[違和感――電話から目を逸らしたことで視界の端に滑り込んだメッセージボードへの違和感がちり、と頭の中で何かを焦がす。はっとしてこんどはボードを凝視する]
なんだ……なんなんだこれは。
冗談じゃないぞ。
[踵を返して、自室の隣、ラッセルの部屋のドアを乱暴にノックする]
おい、ラッセル、おい!
[しばらく叩き続けたが反応は返ってこない。意を決してノブを回してドアを押す――と、抵抗もなく開いた]
おい、ラッセル、居ないのか?
[踏み込むのは躊躇われ、入り口からラッセルを呼び、耳を澄ませる。しかし、人の気配はまったくしてこなかった]
[途方に暮れてドアを閉める。
同様にローズマリーの部屋もノックする。鍵はこちらも開いていた。
部屋を確かめるのには一瞬躊躇したが、そうも言っていられないと判断してドアを開ける]
おい、マリーちゃん、居ないのか?
[返ってはこないだろう予感を振り払うように声をかけが本人の不在が確認されただけに終わる。
荒らされた形跡などがないことをざっと確認するとドアを閉めた]
ほかのやつらは――?
[一瞬動悸が早まる。ドアを見回したが、この時間なら皆起きているだろうと、レストランに向けて走り出した]
[...のいる610号室は、無残な姿になっていた。それは徹底的に家捜しをした結果の賜物だった]
……うーん、何もないかあ。
劇団の人の部屋だったら、お互い繋がってたりするかもしれないんだけどね。
[そこで、ふとニーナの見つけた老眼鏡のことが頭をよぎる]
そういえば、ここのミステリーツアーの関係者で
老眼鏡使ってそうな人って誰もいないんだよね……。
アーヴァインさんでもなさそうだし、
まん次郎さんやギルバートさんだって老眼鏡にはまだ早いだろうし。
偽の手がかりなんだろうけど、なんか気になるなあ……。
[レストランに駆け込むと、テーブルにメイとまん次郎の姿を認めて歩み寄る]
よぉ、調子は……良くなさそうだな。
[椅子を引いて座ると、背もたれに身を投げ出す]
ラッセルとマリーちゃんの部屋を確認してきた。
二人とも部屋には居ない……。
今日、二人のどっちかでも見たか?
[立ち上がったはいいものの、どうしていいか分からずただ身を硬くして立ち尽くしていたが・・・その足音の主が姿を見せると、気が抜けたようにへたりと椅子に崩れるように座り込む]
・・・バンダナさん・・・。
[その問いには黙りこくったまま、頭をふるふると振って否定の意志を示して。消え入るような声で呟く]
消えちゃった・・・の・・・?
メッセージボードに・・・リボンも・・・。
[ギルの状況整理の言葉を聞きながら、どんどんと沈む気持ちをどうにもできずに俯いて]
どうなっちゃったの・・・どうなるの・・・。
[小さく唇を噛んで]
[リボン、と聞いて昨日の細工を思い出した]
リボンの方は見てない……そうか。
出入りを隠すつもりが毛頭ないのか、それとも階段からの出入りがあったように見せたいのか?
[眉間を押さえて被りをふり…わからん…と呟く。]
明け方……6時あたりまで起きてたが、大きな物音や声は聞いてない。
マリーちゃんの部屋の方はともかく、ラッセルの部屋は俺の部屋の隣だ。
いつから二人を見かけてないかにもよるが、自発的に付いて行った可能性もあるか…。
[メイ>>18の不安げな表情に]
人目のあるうちは何も起こらないと思う。
夜までに皆と話をして何か手を打っておこう。
余興にしても何と言うか…嫌な雰囲気だ。
とりあえず、ご飯にしようかな。
さすがにこれだけやったらお腹も減ってくるよねー。
[部屋をそれなりに片付けた後で、図書館から借りてきた本を手にレストランへ向かった]
どうなんだろう・・・?
[少し考えて]
ローズマリーさんも、ラッセルさんも、昨日は全然会わなかったよ。
余興というか、ゲーム・・・だよね?そうだよね?
でも、どうすれば終わるのかな?
[不安そうにしていたが、人目があるうちはと聞いて、少しだけ表情が和らぐ]
そうだよね、明るいうちはきっと、何も起こらないよね?
[レストランに入って、何か空気がおかしいことに気づき]
こんにちは。どうしたの?
なんか……変な雰囲気だけど。
[どうやらメッセージボードやリボンの変化には気づいてないようだ]
[説明をギルに任せ、注文をするのを見て自分もお腹が空いていることに気付きメニューを貰う]
・・・何か、ケナーさんに挑戦されている気がする・・・。
[メニューに添付された特別メニュー「バナナカレーパフェ」の文字に悩みつつ、それとパンケーキを注文する]
私たちが言われていることって、カードの色当てだけだった・・・よね?
そう言えばアーヴァインさん自身、「自分も何が起こるか分からない」って言っていたような・・・。
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