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-藍住中央公園-
さっみー!
[手にはビニール袋。
中には雑誌が入っている。つい先程、コンビニで。
暇潰しに、と購入してきたものだった。]
あー
[もじもじと体をよじらせて、
家への道を昨日と同じ様に横切って行く。]
おーおー、誘ったる誘ったる。
美夏ちゃんが困らないなら、いつだって。
[おどけてみせても、やはり顔はくもっていたようで。彼女に頭をなでられたら、少しだけ変な感じがした。あの時も、こんなんだったかなって。]
別に、どうって事ないんだけどさ。
死んだ人間に義理立てしてても始まんないし。
でも、そう簡単に忘れられるわけでもないからさ。
学校に行くと思い出すから、毎日博打。
[ちょいちょいっと、指で牌を打つ真似をしながら]
もう二度と届かない。そうなって初めて………
好きなら好きって言えば良かったなって。
今みたいに、誘えば良かったなって思うかな
[そうか。彼が学校にも行かず博打をしている理由はそこにあったのかとなんとなく複雑な思いで聞きながら、牌を打つマネをする指先を見つめる。]
二度と届かない…か。
そういえば明日は雪が降るかもって天気予報で言ってたよね?
ほんとに降るのかな?
もし降ったらその彼女が降らせてくれたのかもね。ジュンタに会いたくて。
[自分で何を言っているんだろうかと思いながらも何を言えばわからなくてとりとめもない事を話してみる。]
[横切った道の内、視界の中に]
あ
[昨日と同じ面子を見つけ立ち止まる]
…むむ
[ジュンタとミナツの二人に声をかけるべきかと]
――、
[少し様子見しながら、音に耳を澄ませ。]
そうだ!クッキー食べようかな。
せっかくジュンタが並んで買ってきてくれたんだしね。
[手の平に収まっている可愛らしい包みを慎重にあけ、中からクッキーを取り出しぱくりとくわえる。もう1枚取り出し]
あーん。
[雰囲気を変えようとふざけたようにジュンタの口元へと。]
雪……か。降るといいな、雪。綺麗だしさ………
[ふと、高い空を見上げて。雪が本当に降ったなら。それはきっと、サヨナラなんだろうと思って。それでも、あーんと言われたから口をあけて]
あーん……うん、うまい。
[などとやっていたら、それを見ているイマリの姿。]
………げ
[イマリは見た。]
……
[思わず側の木に、こそーっと隠れた]
………きゃぁぁぁぁ
[小さな悲鳴。でも、口許はにたにたと]
……ラヴラヴじゃーん、
ラヴラヴじゃんよー!
[木の陰でへらへら笑い。
あああ、と悶えたりしている。]
うん。雪綺麗だよね。
雪が降らない時よりも雪が降った時の方が暖かく感じるのはなんだろね?
[こてり首を傾げながらも、あーんと差し出したクッキーをジュンタが食べるのを見てにこりと笑う。]
ん?げっ?
甘いもの嫌いだった?
[げの意味が分からなくてそう尋ねながらジュンタの視線の先にある物を見てみようと自分も視線を動かせば]
あ!イマリ先輩だ。
[木陰で何か百面相をしているイマリを発見。]
あれは、雪が笑ってるからさ。
生まれてこれて良かったって、笑ってんのさ。
だから暖かいんだ。
[きっとそうだ。例えばすぐに消えてしまうとしても。あいつらは笑って消えていくんだ。]
甘い物は好きだけど………覗かれるのは嫌いだ。
イマリ!隠れてないで出てこい!
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