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[デボラの傍にいるユージーンに声をかける]
ねね、ユージンさん。
さっきステラさんにも聞いたんだけど答えてもらっても良いかな? んぅ、そんな身構えないでも・・・身構えた方がいいのかな?
えっとね・・・んーと
私ってさ、埋葬されたのかな?
[自分の事ながら言葉が足りないと自覚はあるようだ]
[ユージーンの元へ行くメイの背を微笑みながら眺め]
殺されたのだとしても、恨みを述べる事をせず…。
未練とは仰いますけれど、精一杯生ききらなければその態度は出来ませんわ…。
[性格か、生ききったのか。いずれにしてもメイの明るい存在が今は有り難く。今度は自分の番だと必死で何かを思い出そうと*していた*]
「お父さん!またこんな所で寝て!体壊してもしらないよ!?」
仕事で徹夜して…そのまま店で寝て娘によく叱られた。
母親がいない分娘が妻の役目を担おうとしているようだったな……。
[ぼやけてつかめない記憶を手繰りながら、大きな真紅の布を高速で縫う。その手に迷いはない]
…あんたさんの御体も、埋まってますよ。
教会の、墓地に。
…随分と。あんときゃ、たくさん埋めたもんで。
おれの、見間違いじゃァなきゃですが。
「おばぁちゃんに似たんじゃない?」
両親を早くになくした私を子供のように育ててくれた。
彼女もよく夜更けまで手仕事をしていてそのまま眠っていた。
[幼い頃の記憶。血の繋がらない3人の家族]
胸を張って「息子」と言ってくれた……あれは、誰だ?
…… 最後に拝見したお顔は…、
おきれいなままでしたんで。
[じ。と、メイの顔をみたまま、緩やかに瞬く。]
この目でも、
見間違いやしねえとは──
……、思いますがね。
[そう、ぼそぼそと、低い声で、男は質問に答えた**。]
んぅ・・・そっかぁ。 私、きちんと皆と一緒の場所に埋められたんだね。
ありがと。なんかさ、ちょっと安心したかも。
私、多分死んじゃった時一人だったから・・・寂しいのはイヤだなーって思ってね。
[自分の問いに対する答えに満足がいったようだ]
よっし、状況はよく分からないけど今はそれでもいいや!
とりあえず、私は一人がイヤだから皆と一緒にいる! 難しい事はナシにしてそれでいいや。
[これまた意外に、元気であった。]
人物名だけ塗りつぶされた小説を読んでいるような気分だな……。
[口をつけぬまますっかり冷えてしまったコーヒーを他所に、
よどみなく動き続けた手はひとつの作品を作り上げた]
ふむ。すばらしい。
これならあの扉に合うだろう。
[豪奢な飾りのついた、ベルベットの赤いカーテンがそこにはあった。]
[広間の窓にカーテンを掛けて満足げにうなずく。
扉とカーテンだけが妙に豪華になった]
赤……。
そうだ、赤が……雪に舞う姿を確かに見た……。
[死に支配された村。
雪を赤に染めたのは舞うための衣装だけではなく。
そこで娘の名を呼んだ気がする]
まさか……いや、そんなはずは……。
ここに娘はいない、なら、きっと無事なはずだ……。
そういえばあの後、ハーヴェイが何かを燃やして……何か言っていた……。
『……も……ない、から……』
……いや、やめよう。
目が覚めたらきっと娘が、いつものように………。
娘が………。
[そのまま、広間の椅子で*眠ってしまった*]
>>49メイ
大丈夫だ、なんでも……。
[少し間をおいて意を決したように]
……メイ、私の娘がどうしてるか、知らないか。
『ここ』にいないのならきっと……。
[メイが何か言いかけたら、それをさえぎって]
いや、やめよう。
少し疲れたようだ。すまない。
[そのまま、広間の椅子で*眠ってしまった*]
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