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…キシは、本当に。
自分の世界に価値があると思って、とか、
[自身の裡に広がり続ける仄暗い染みが
じわり じわりと
良い人 戦い
自分の世界 神になる
単語が聞こえるたびに、
意識と自覚が、やっと、繋がっていく]
そうだな、
暴れられた 方が
[ネギヤに返そうとして、また、口を片手で抑えた。
何かが、こみ上げる。
幽霊は、感覚は無い筈じゃないのか。
否、脳が、感覚を作る?
脳も、動いていないのに]
っ、
[コハルの告白にどこか痛い風に顔を歪めてから
両手で口元を抑え、目を閉じた**]
――ただ、
後悔が付きまとうのは、わたしとしても許せない。
見ていて面白くない、とさえ言える。
[たとえ殺した理由が何であれ。
だから仕方がないことなのだ。
10thがせっかくのジャスミン茶を一気飲みしたのは]
貴方はそれだけのことを言ったわけよ。
[映像の中の生者に向けて静かに告げられた言葉は厳かな宣告に似て、
重々しい響きを帯びていた**]
[自分に課せられていた責任の重さと
それを失った事の絶望感が
吐き気のようにソラを襲う。
足元揺らめく侭に 歩いた。
痛む神経等無いはずの頭が ガンガンと痛む気がする]
…――、
[顔を上げると近く
ヨシアキと8thが話しているのが見えた。
目を眇めて、耳に届く音を拾う]
行って来る。
戻ってきたら、おかわり頼む。
[と、と映像のひとつへと手を伸ばす。
それは1stと8thの会話が行われている場所へ。]
…世界、なんて…
重てェモン以外にも、
背負いそうな奴ばっか集めた、か?
[なら自分なんかはいないか。
等と呟きながら、ふたりを見下ろす顔は
やはり、ひどく歪んだままで]
本当…胸糞悪ィ……
[狙い通り、11thの後に姿は表れる。]
よ、っと。
[音もなく床に足をついて、]
なんで自分が選ばれたのか、とか
死んでからあんま考えんなよ。
―― …、ソラ。
…―――、
[背後に聞こえた声に紅を見開いて振り返る。
てっきり自分には同じ時期に死んだらしき
ネギヤしか見えないのだろうと思っていたので
完全に不意打ちで顔が固まった]
…、れ、
[鳴るはずの無い喉が、鳴った気がする]
――そ、うか。
あんたも、死んだんだし、こう、か。
[上がった肩がゆっくり下りる。
共に、眉もまた 下がった]
…謝らねぇぞ?
[ネギヤにも言った事を、呟く]
生きてる時に殴りかかったし。
何より、俺、2nd刺したしな。
[お前の誰より大切な人なんだろ?
と、不思議そうに問う顔に
こちらも不思議そうな顔になった]
あぁ。
見てなかったか?
まぁそういう事だ。
謝らねェけど。
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