情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
『あのロシアやろうどもは、
いつまでよそもののつもりでいやがるんだ?』
『さあなあ 寄り合いには顔出しやがらねえ』
『マティアスは酒くらってばかりいるな』
『気風はいい奴だし、冬の気が滅入る時季に
酒場で陽気にカンテレの弾き語りでもすりゃ
みんな喜ぶしそこそこ稼げんじゃねえのか』
『…見世物みたいなことは、
させたかねえなあ…………』
『蝶狂いのやろう、あいさつひとつも
刺々しくてむかつくぜ』
[酒盛りがてらの寄り合いは、口汚くもあるが]
[長閑な声がそういうと、]
―――― 『違いねえ!!』
[胸の裡を明かしあわない若衆たちが、
酒盃を掲げて一斉にげらげらと笑う。
話題の学者が知ったら、うわべだけの
付き合いだと一笑にふすかもしれないが*]
[溺れる私情をも、美しく『愛』と
そう言い換えるようになったのは
いったいいつ頃からだったろう。
若い頃に好きだった本を読まなくなったのは、
そんな風潮を感じた辺りだった覚えがある。]
[偏屈な男は、弟妹でなく子らでなく、
価値観の繋がらない世代と距離を置く。
よくも悪くも、「個」である彼ら。
眩しさであり、諦念であり、
ただ自己憐憫めいた感傷。
彼らへ消極的な許容を呈するのは、
彼らの未来を緩やかに見殺すことだと
知っていてさえ――男は導きをしない。
自らの筋のみを通した、無為なる死の裡に。]
……
[輪郭も幽けく、蜂飼いの横顔があらわれ。
…
「ば」「け」「もの、で」、「いいよ…」
音もなく、語り掛ける薄い唇が――動いた。]
[庇える体はもうないから、無き心でも庇う――
雪が降り始める前、コテージで休むことを
養蜂家が勧めなければ彼は帰っていたはずで。
「頭痛」「が、」
「治まる と いい…」
そのことを責めもしなかった相手へ、
頭蓋の削げた男の影が音なく囁いて*消える*]
[ 『わたしだって、いやだった!!!!』
争いの室内へ、いつ来ていたのかドロテアが叫ぶ。
『どんなにやさしい声で誘われたって、
死ににいかされるなんて、
*いやだった*………!!!! !』]
>>+37
やりたくてもやれなかった…という方が正しいと思いますけどね…
[あの時、尻込みする者はいても、自分についてくれる者はいなかった。
もし、自分に味方する者が出れば、自分もどうしていたかわからない。]
まあ、これ以上言うのはやめましょう。
結論は出そうにありませんから。
[その時、二階から悲鳴が聞こえた。>>82>>83]
イェンニさんとニルスさんの声ですね。
[様子が気になる。声のする方へと向かった。]
―クレストの部屋―
[二階に上がると、声は更に鮮明に聞こえた。]
クレストさんの部屋ですか。
[薬を持ってこの部屋に入ったのが、ひどく昔のことに思える。
中に入ると、肩から血を流したユノラフと、ナイフを持ったニルス。
そして、もう一人、人影が見えた。]
イェンニ…さん…?
[その身体は、人の姿をしていなかった。]
― 二階廊下 ―
[ミハイルを引っ張っていってから、
行くあてもなくあちこちを彷徨う。
ミハイルに行きたいところばあるのならば、
彼の後をついていくつもりではあるが。]
[そうしている間にも、
自分の過ごしていた部屋から聞こえてくる音、悲鳴。
見に行くかと、ミハイルを見上げ、視線で問うてみる。]
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了