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[会釈に、こんにちは、と改めて挨拶し]
全く、参ったよね。
チョコだソースだアンズだクリームだって、争奪戦。
[肩をすくめてみせる。
構えられるカメラに、小さく笑ってうなずく。
ポーズはとらない。ただ、たったま。
シンヤの口数の少なさが移ったように、黙ったまま微笑んだ*]
[祭を眺める女性や、カメラを構える少年を遠目に見ながら辺りを歩いてみたが、祠には辿り着けず。
どこか遠く、ギターの音色が聞こえてきた]
すっかり出来上がってんなぁ。
[歌姫を囲む、へべれけの村人たちに苦笑する。
風が強く吹いて、誰かの花飾りを天にさらった]
[ダンケが頷くのを見ると、もしゃもしゃと器用にせんべいを食べ切ってから、ファインダーを覗き込んだ。
数秒の間があってから、かしゃりとシャッター音が鳴る。撮り収められた、ダンケの姿。夏の風景の内の一枚。
カメラを下ろす、その時だけ、小さく笑って**]
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