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[そして、ふと顔を上げた途端に目に入ってきたのは――
唐突にその身をぐらりと傾かせ、床に斃れる近藤の姿と、その横で鳴き叫ぶ同級生の姿。]
近藤先生…っ!?
うそだろ…。これ…って、二宮さんの時と同じじゃないか…
[三枝が近藤の事を慕っていると言う事は、同じ塾に通っていたから何となく分かっていた。
縋りつき、嗚咽をあげる三枝を見ていることが居た堪れなくて、須藤が対処してくれているのに任せ、目を逸らすしか出来なかった。
何も出来ない事に、悔しさが込み上げる。]
…どうして、こんな…。
[―――と、奥の扉が開き、小鳥遊が戻って来る。しかし、その服や手には血糊が付いている。
あの奥の車両で何があったのかは分からないが、小鳥遊の様子から本人の血ではないという事は察する事が出来た。
椎名の事は気がかりだが、いや、これを聞くと、保とうとしている精神力が失われてしまいそうだ。
何かを察したらしい須藤が、死と言う単語を口にするのを聞いて目を伏せた*]
[色々と考える事は多そうだが、とりあえず、近藤を床にそのままにしておくわけにはいかない。]
…須藤先生。
近藤先生も食堂車の奥に――
いや、椎名がそこに向かったなら、別の所がいいのか。
とにかく、どこかへ寝かせようと思うんですが、手伝って貰えますか?
[流石に大人の男性は数人がかりでなければ持ち上げられないだろう。
その提案をした時、三枝はどんな表情だっただろう――。]
ふむ、その可能性も出てくるのう…
長澤の昨日の態度から、真っぽく思っとるが…。
次にわしが占われそうで、じぃは内心がくぶるしとるよw
占われる前に食おうぜ、と思うんだけど
青玲の絶ちゃんは先に聞く者へ行って阻まれたんだろ?
今回も同じような状況だし、守る者がまだ居たとして、そっちに張り付いてくれないかなーとかw
近藤が守る者だったんじゃないかのう…
聞こえる者だけを出す案が、護衛先を定めたい視点っぽくも見えてのう。
まあ警戒するに越した事はないのじゃが。
絶ちゃんは失敗しとるしなw
もしここで黒が出たら、情報を最優先とする者であれば、きっと聞こえる者を守るじゃろうて。
まあ、ノックも兼ねて。
俺もセットしたよ。
ダメだったらダメでまた考えるわwww
勝ちたいけどまぁ、気楽に行きたいとは思ってるw
((-回想―))
[須藤が三枝に近藤が亡くなっていると率直に告げるのを聞き、二宮の時と同じなのだと、理解せざるを得なかった。
椎名達と車両を見て回った時にヒソヒソと囁くように聞こえたあの声
次は誰だ?
というのはこのことだったのだ。
それなら次は、誰?
扉が開く音にビクリと反応してその方を見れば小鳥遊が血まみれの姿で入って来るのが見えた。普段と変わらぬ笑顔とはミスマッチで、どこか狂気を孕んでるように見えて思わず目を逸らした]
[ややあって、寺崎が近藤を運ぼうと提案するのが聞こえ、思わず袖を掴んだ]
いかないで……。
[不安そうに紡いだ言葉がどのように受け取られたのかは分からない。
しかし、諭されれば素直に手を離すだろう**]
喉節約のためあまり動けない…
ケンちゃんと一緒に近藤さんを運ぶとこは反応しようと思ってるけどな
弓槻が来るまでもう少し時間がありそうなんで、櫻木が縁故に書いてるたけこのについて考える
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