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[しばし佇んだ後、少女の興味は移る。
またその壁へ手が触れると、
別の映像が現れ次々と切り替わる。
操作方法などわからない、
映されるものをただ見るだけだった。
夢中になるうち、
ブランケットが足元へ滑り落ちて*]
ん? 何か……良い匂いがするな。
この匂いは……カレーかね?
[ふと漂ってきた匂いに、一旦止まって辺りを見回し。匂いのする方へと歩いていっては、一つの扉の前で立ち止まる。
こん、こん、と二度ノックをしてから扉を開け]
[身長と同じくらいの高さの出入口。頭をぶつけないよう、慎重に中に入り]
やあ、今日は、お嬢さんがた。
美味しそうな匂いがしたものでね。
余っていれば少し貰ってもいいかな?
[室内の面々を見てから問い]
と……失礼、挨拶が遅れたが。
私はライデンという者だ。
[初めて見る顔には名乗り、宜しく頼もう、と挨拶する。
胸の下辺りに腕を横にあて、丁寧に*一礼を*]
うん、覚えた。この世界は、藍色だ。
[ぽつり、ぽつり。一人で呟いて。]
次は何処へ行こうか。
新しい世界を、見に行きたい。
[寄りかかっていた扉から離れ、また歩き出して。]
[ こつ こつ こつ 螺旋階段を昇る靴音は、硬い。]
[2階の通路に出ると、吹抜けから階下を見下ろせる。
ビオトープ…美しく均整の取れた箱庭が其処にあった。]
禁じられた進化――――
…付き合わされて、気の毒と言うべきでしょうかね?
[呟きには困惑が滲む。
メタセコイアの枝間を駆け抜ける影は、リスか小猿か。]
[ライデンから得られた答えは別の形をした疑問だったが、
眠たげな眼をした存在はそれなりに感銘を受けたらしく…
推し量るのは苦手と言う彼へ、ゆるりと被りを振った。]
素直で謙虚な方は、
慎重でもおありだと思いますよ…ライデン。
[ささやかに呼び名を改めて、気怠げな歩を石畳へ乗せた。]
…ああ。
「今、ひとりの時間だ」とお感じのときは…
何か合図でもいただけるとよいのですがね。
無理でしょうかね。
否、ご機嫌よう…
[別れ際の台詞は、戯言にしても*他愛無さすぎて*]
――――カナメさんに宜しく。
―― 回想 終了 ――
[キッチンの戸棚からクロスを見つけ、座らせたぬいぐるみの首に巻く。
その隣に腰掛けて、小鉢の前にプレーチェ、普通の皿の前にひつじ]
いただきます?
[倣う言葉も動きもぎこちない。
一匙カレーを食べ、数秒後にパカーっと口を開いて動きを止めた]
[ノックの音に顔を向けるとライデンの姿が見えた]
また会おう。
[仰々しい男の仕草に返すのは、先ほど別れ際に聞いたセリフ。
真似て頭を下げると、さらりと髪が*揺れた*]
[壁づたいにゆっくり、ゆっくりと歩く。ぎこちない感覚が遠くに去ることはなくて。]
くっ、思うように動かないってのはこんなにも妙なものなんだな。
……なぁ、やっぱりもう一度眠ってもいいか?
[途端、頭の中に大音響で響く声。]
ッ、わかったわかった!起きてるよ・・・。
しかし・・・どこまで続いてるんだ、コレは。
同じドアばかり続くと気持ちが悪い。
……へぇ?人が眠る部屋、ね。
俺も眠りたいものなんだが……わかってるさ、言ってみただけさ。
[一歩、一歩。壁を頼りにゆっくりと歩みを進めて行き―――ふと、足を止める。
目の前にある扉は開いた形跡があって。今までの扉とは毛色の違う扉。手を触れてみる。伝わるのはどの扉とも違った温度。]
……誰かがいる、のか?
お前が言っていた「他の起きた人間」とやらか?
ふぅん……入るのは自由と。聞いてもいないことまで説明ご苦労なことだね。
[聞きたいことだけ聞いたのならばもう、お節介な声などに興味はなく。ただ、その先に進む為だけに扉を開いた。]
[扉を開いた向こうに広がる景色は今まで通ってきた道とはあまりにも違いすぎて、ほんの一瞬目をぱちくりとさせる。]
……なんだ、これは。
ビオトープと言うのか……意味の説明はいらない、自分で感じる。
綺麗だって?ぱっと目に映る感じでは確かにそうだな……でも、俺はなんか嫌だよ。上手く言えない。押し込められたような変な感じだ。この感覚はなんと言うんだ――『窮屈』、とでも言うのか……?
[ふと地面を見る。幾つかのあまり古くない足跡達。
足跡の進む方向を見やり、壁がないことを確認してため息を漏らし。]
ふぅん。あっちの方向、か……。
[壁から手を離し。よろよろと歩みを進めて行く。
人の手の加えられていないように『見える』地面を、足跡だけを頼りに進む]
[しばらく歩くと視界が開けた先に大きな――白い壁。]
……ぼ、ひ……?
此処はそういう名前なのか。
人間の眠る場所?ここでも眠っているのか。
さっきの部屋といい、此処といい、誰もが眠っているのに、俺は眠ろうとすると怒鳴られるとはね……。
ええ、送る事ができれば送りましょう。
また会う時を、……カナメに?
[最後の言葉に向けた疑問符は、
相手には恐らく、届かずに]
君、彼と知り合いなのかね?
[テンマが去ってから、「声」に問いかける。
「そうともいえるし、そうでないともいえますね」
抽象的な返事に、むうと眉を寄せ]
自分も私が俳優のようだと思う?
それは……何、三枚目なら似合う?
――全く、手厳しいね。
[誤魔化すような冗談には、やれやれと]
― 回想終了 ―
[返される挨拶と礼に、人差し指を立てて何度か横に振り、ふ、と笑って]
そういう時は「また会ったね」と言うのだよ。
やあ、また会ったね、プレーチェ。
[相手の名前とおぼしきものを*口にし*]
…ん?
[手足はまだ冷たく、感覚は未だ重い。]
いいにおい…。
[何処からともなく漂うスパイシーな香りに、消化器官が先に反応したらしい。
…きゅうと小さく腹の虫。]
おなかすいた。
[まだ半分夢の中に居るかのようなおぼつかない足取りで、香りの源泉を探しにふらり。]
…や、平気。
[まだ動けるはずが無い、と耳元でキンキン騒ぐ声。
ぼんやりと返すと、人の気配のするドアを開ける。
キッチンには数人の姿。]
メシ、貰える?
…腹減っててさ。
また会ったね。
[ライデンの指の振り>>184まで真似てから言った。
ペケレがバケツプリンを食べ始める>>186のを見ると、自分も小皿によそって席へ戻る]
甘いもの。
[ユウキの袖をくいくいと引っ張った]
プレーチェの。
[一口だけ食べた>>173小鉢と、手付かずのもう一皿、ペケレの用意する山盛りカレーの3つを順に指差した]
わっ…!
[どさ。
まっすぐ人影を見据えて進む中、細い蔦のような植物に足を取られて前のめりに転んでしまう。]
…った……畜生…情けないな…。
[顔を上げて起き上がった時にはもう、人影は視界から消えていて。]
今の俺の足じゃあもう…見つけられないか。
はぁ。本気で体を慣らさないとな…人一人追えないどころか満足に動けないなんて情けなさ過ぎる。
…笑うな、カナメ。
言われなくたってそのつもりだ。中に戻る…この足場は今の俺には辛い。
[慎重に立ち上がり、バランスをとって。歩いてきた道を戻り始めた]
プレーチェさんが、休める場所を
見つけて下さったので…うとうとしてきます。
ルリさんは、ごはんの時間のようですよ。
[階下の、煮炊きの香り。
自身にとっては食欲は無縁で――本能に急かされるように
食堂へ向かう白衣の青年の姿を思い出しながらルリを促す。]
>>194
[渋い顔でペケレを見ていたが、やがてカナメの助言をそのまま口にした]
いらない。
[ふるふると首を振って固辞。
プリンを黙々と食べている]
……。
あいたた……
私とした事が、うっかりまた眠りにつくところだった。
[ずるずるとその場に座り込み、後頭部を押さえつつ]
……アン?
[ペケレの声に反応してか。ユウキの方を見上げるように見て、ぽつりと]
[やっと辿り着いた通路を歩く中で漂ってくる、何か、食べ物の匂い。
その名前が頭に浮かぶことはなかったが。]
…腹が減ったな。
[無意識にぽつりと呟いた言葉に、初めて空腹であることを自覚する。
引き寄せられるように、匂いのする方向へと向かう。
そして、ある一室の前に辿り着く。
明らかな、中に誰かがいる気配。]
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