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▲マティアス:ユノラフさんのSAN値ガリガリ削り隊
▲ユノラフ:と見せかけて場合によっては襲撃パスへのルート分岐あり
と思ってるんですけど、どうしたら面白くなるかしら?
ねえ、だれか。
だれか。
……寂しい。
[語りかけても、決して返ってこない聲。
永い時間の中、すでに…の知る仲間の殆どは
失われてしまった。]
[祖母は、ナッキの中でも珍しい人間好きだった。
普通は、退治しようとする人間を恐れ、
憎悪して近づくなんてことはしない。
変わり者の祖母。
たったの一度だけ、人間と恋をしたと言っていた。
身を明かしてもずっと一緒にいてくれた人間と、
恋をしたと。
その一度得た愛や温かさ、優しさを忘れられず、
何度も人里に下りて、人間の真似事をしていた。
その人が忘れられず、2度と恋はしなかったと
言っていたけども。]
[…は、祖母から何度もその話を聞いた。
聞く度に人間への憧れが募り、
両親や他の仲間の反対を押し切って祖母と共に
行く事を選んだ。
水底でひっそりと暮らし、外の世界を見てみたいと
好奇心もあったのかもしれない。
人の中で、人として生きる。
当たり前に出来れば、とても幸せで、楽しい時間、
楽しい世界だった]
[ナッキが本来、若く、生気あふれる人間を
引き摺り込んで血肉を与えて仲間にするか、
餌にして自分の力にする。
これが、邪険にされる理由の一つだったが、
…の祖母はそれをしなかった。
ただ、死の淵にいる者。
激しい悲しみは苦しみの中にいる者。
絶望し、自ら命を投げ出す者。
永遠の幸せを望む者。
その人間達を、誘って、夢を見せ、幸せを与えていた。
決して、自身の血肉を与えることはなく。
こうやって、私たちは幸せを与えるんだと、
聞いたせいか、人間を仲間に出来る事なんか…は
知らなかった]
[…が、死の淵にいたミハイルに行った行動は、
おそらくナッキの本能からくるものだったのだろう。
血与え、知らずの間に同じモノにして。
ミハイルが、湖に引き摺り込む事を楽園への誘いと
思っていたのも、…から血を受けた影響。]
[裏切り者]
[悪魔]
[化け物]
[この村に何しに来た]
[殺せ]
[ころせ]
[コロセ]
[そんなやつ、]
[ こ ろ し て し ま え ! ]
そこは、どんなところかしら。
[それでも、独白を続ける。
いつか声が返って来るのでは、と信じているわけではない]
蜂がね、沢山いるの。
きっと人間なら刺されたらすぐに死ぬくらいの。
私は、どうかしら?
さっき刺されたけど、もう大丈夫なのよ。
[手首を見る、ユノラフの処置のお陰もあったのだろう。
しかし、腫れたはずの手首は、すっかり元の通りになっている。
でも、毒が消える前に、何度も刺されたら、
どうなるのかしら]
……私、人を湖に誘いこめても
魔法みたいに手を使わずに何かを攻撃するなんて事
できないわ。
[飛んでいる無数の蜂。
あれらをどうにかしないと他の人たちも
刺されてしまうのだろう。
ただ一人、生き残れるのなら好都合だけども]
………でも、そんなの、本当に悪魔みたいじゃない。
[悪魔と、受け入れたとしても。
本当の悪魔になりたいわけじゃない。]
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