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[投票の結果、誰かを隣の車両に、という意見に]
ああ、まだみんなも踏ん切りがつかないだろうし、それでいいんじゃないか?結局は、一緒だと思うけどな・・・。あと、鬼を見分ける、ってのは重要だと思うから、俺も出てきてほしいと思うな。じゃないと、話のとっかかりもないだろうしな。
それはそうと、二つほど提案があるんだけどさ。まず自己紹介しないか?このままじゃ誰が誰だかわからないだろうしさ。
俺は、バク。椎名バクだ。煌星学園の二年生。一応話しておくと、半年前の青玲学園の事件で、親戚がいなくなってな。いろいろ探してたから、それなりにいろいろ知ってるんだ。・・・クルミちゃん、俺本当はそんな理由で休んでたんだ。ごめんな。須藤・・・先生も、さ。
あともうひとつの提案は、この汽車の中、一応見回っておかないか?両側にドアがあるからここは端じゃないんだろうけど・・・。なんか古臭いデザインだし、もっといい席とか、食堂車とかあるかもしれないしな?
一人も二人も避けたほうがいいだろうし、何人かでいくといいと思うんだが・・・。とりあえず俺は行くから、誰か来てくれよな。
[自己紹介が一周したら、希望者と一緒に隣の車両に向かうだろう**]
―回想―
[寺崎が止める間もなく、一人で駆け出す。どうやら先頭の車両にヒントを探しに行ったようだ。やがて悔しそうに戻ってきた彼に声をかける]
そうか、前には何もないんだな。・・・それはそうと、今後は一人で動き回るのはやめた方がいいぜ。こんな状況だし、最低でも3人で、な。
[じゃないと疑われる、という言葉は飲み込んで、後ろの探索を提案したのだった]
―回想終―
[自己紹介が一周したところで、探索に賛同してくれた村瀬、小鳥遊、弓槻とともに後部に向かって歩き出す。他にも候補者がいれば、同道することを断ることはないだろう。先頭を歩きながら、後ろに語りかける]
でも先生のモミジちゃんはともかく、村瀬も来るなんて意外だな。あまり怖くないのか?弓槻も・・・積極的な感じには見えないのにな。
[他意はない。話題を探しているだけなのだろう。笑いかけるように、話しかけた]
[数刻後。探索の結果、4両目からスタートして後ろには<<16>>の車両が続いていた。そしてもちろん、脱出の手がかりとなりそうなものは何もないのだった]
―回想―
[村瀬の答えにややほほが緩む。頼りなさげに思っていたが、こういう状況では逆に頼りになるのかもしれない]
まあでも、好奇心なんとやら、とも言うしな。気をつけていこうな。
[最後部まで行っても、予想通り車掌室の扉は開かない。落胆する同行者を横に、鍵穴などを調べると改めて来た道を戻り始めた]
二十両編成か・・・。えらい長いな。まあ、普通の電車じゃないんだろうけどさ。
[戻りながら、それぞれの車両を確認する。豪華な客車や食堂車などもあった。つくりは古めかしいのに、清潔でちりひとつ落ちていない車内・・・。しかしそこに、人がいないというだけで不気味さを演出していた]
―回想終―
[四両目に戻って、村瀬を一緒にレコーダーを聞きながら提案する]
とりあえずさ、二両後ろに食堂車があったんだ。みんなで話すのにも便利だし、そっちに移動しないか?・・・その後ろは、いい席の車両だったから、二宮はそこにおいてやればいいんじゃないかな。
[同意が得られれば、二宮の身体を運ぶのを手伝うだろう**]
[弓槻の告白に、うなずきを返す]
そうか、お前が・・・。本物か偽物かわからないけど、どちらにせよよろしくな。
そして近藤のおっさんの考えもわからなくはないな。一応俺も、見えるとか見えないとか言うのは避けておくぜ。
ただなあ。こんな状況でみんな混乱しているのは当たり前だからわかるけど、なんか話のまとまりがないっていうか・・・。せめてまとめ役がいれば助かるんだけどな。
とりあえず一人は、さっさと閉じ込めて様子を見たいだろ?そうすれば聞こえるっていう力も役に立ちそうだしさ。
でもそのために、どう話すのかっていうのがまとまりがなくて、これって鬼の奴らにいい展開なんじゃないかって思っちまうよな。
なんでもし、この後投票まで名乗らないなら、暫定的に弓槻にまとめをお願いするってのはどうかな。弓槻には負担かけるし、もし弓槻が鬼だったり鬼に味方するやつだったりしたら困ったことになるけどさ。
ん・・・ああ、ちょっとうとうとしちまったか。こんな状況なのにな・・・。
[自分に苦笑いしながら、レコーダーを聞く。途中、気になった須藤の質問に答える]
ああ、今日だけだし、そこまで問題にならないんじゃないかって思ったけどな。変な誘導があれば、それはそれで考える材料になるだろ?よくよく見極めていけばいいだけさ。誰かが言ってたみたいに、決定を一任するんじゃいつもりだったしな。俺が心配してたのは、弓槻が名乗り出て、数人が自分は見えないって言って、やっぱり言うのを残りはやめようって言ったり、っていう流れが、な。
[続いて、レコーダーの声を聞きながら、誰に言うでもなくつぶやく]
・・・正直俺は、冷静なみんな全員おかしいんじゃないかって思うくらいだぜ?自己紹介もしないで投票のこと話し出したり・・・。普通こういうオカルトに遭遇したら、もっと取り乱すもんだろ?俺がおかしいのか、みんながおかしいのか、俺にはわからねえけどな・・・。
俺はお前らと違って、「隣に閉じ込める」なんてことで済まないことも知っているしよ、そりゃ立場が違うけどよ・・・。なんかみんな不気味だぜ・・・。頼もしいといえば頼もしいのかもしれないけど、さ・・・。
[みんなを責めるような口調になったことに気づいたのだろう。あわてて頭を振り、不自然な笑顔で改めて話す]
・・・なんて、な!冷静なのはいいことだよな!ホラーでも、取り乱したやつから死んでいくもんな。俺も自分の冷静に考えてみたことを話すよ。
まず、占ってほしいのは近藤さんかな。なんというか、方向を決めていっているのが気になる、って感じか?まあ俺と同じで前回の事件も知ってるし、誰も方向を決めないのは不安だから感謝もしてるんだけどな。気になる位置ではあるよな。
閉じ込める・・・あえてみんなに合わせてそういうけど・・・こっちは、正直に言うと誰も決めたくないよな。でも、無理やり決めるとしたら・・・。
リィ、すまん!俺は成瀬かと思う。なんか賛成ばかりで、いまいち意見が見えないというか・・・。オカルトとかでも、こういううまいことやってるやつが最後に裏切って・・・みたいな話も多いしよ。
[誰かの命を奪う選択をしなければならない。そのことに苦々しげな顔になる。だが自分は、目的のためなら知人の犠牲をもいとわないだろう。そう自分に言い聞かせるかのように、目を閉じた]
[目を閉じたあと、ポケットに手を入れると、そこにある何かに気がつく]
ああ・・・。こんなことになっていてすっかり忘れてた。きのこの山もあるから、たけのこ派以外は食うといいぜ。
[そういって、箱をレコーダーの横に並べた]
俺が、力ほしいやつにどうしてほしいかがなかった、って意見結構あるなあ。正直言うと、一番の理由はタイミングを逃がしたからなんだよな。気づいたら弓槻が名乗り出て、近藤さんがこれ以上言うなって言ってた、って感じだ。
一応、その辺がなかった場合俺がどう考えてたかを言うと・・・まあ今日見えるやつは出てきてもらえればって思ってたな。投票をそろえるとか、現実的じゃないんじゃないかと思ってたし・・・。ただまあ、こういう流れでも別に違和感はないよ。
言い訳ってわけじゃないけど、一応こう考えてたってのは後々にも有用だと思うし一応書いておくよ。
えええ、ちょっと待ってくれよ。それは作為的過ぎないか!
俺は、俺は死にたくない!!せっかくここにこれたんだ、まだやることがあるんだよ・・・!
そ、そりゃ俺は力なんてないさ!本当なら嘘でもあるって言ったほうがいいかもしれないけど・・・!でも!
[そこで小鳥遊の困惑顔をみて]
・・・やっぱり、やっぱりみんなおかしいぜ!本当はみんなして鬼なのか・・・!?お前らに閉じ込められるなんて、ごめんだ!
[そういって、隣の車両に駆け出そうとし]
・・・ウミ・・・!
[と、言葉を残した**]
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