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あれは?
[舞い積もる白の中、遠くで回る黒が目に入る]
……人みたいですね。
何してるんでしょう?
[興味を惹かれ、ゆっくりと近づいていく]
[少し離れた場所からしばらく様子を眺めていたが、やがてすぐ傍まで近づいて]
こりゃあ、何しとるか!
ふぉふぉふぉ。驚かせたかの?
[一喝した後、皺枯れた声]
[帰ってきたのは、意外と落ち着いた反応。こちらを見据える青年の前に立つと、緩い風が冷気を運んでくる]
……ひいっ?
わっ、わしは何も見とらん。見とらんのじゃあ。
[差し向けられた傘にいやいやをするように首を左右に振り、ぺたりと尻餅をつく]
ほあ?冗談かの。年寄りを驚かせるものじゃないわ。心の臓が止まるかと思ったわい。
[立ち上がると、体についた雪を払う。彼に近づく前にかけ直したサングラスを少しずらして顔を覗き込み]
わしは月……いや、星野と申す。
して、彼らとは一体何ですか……いや、何じゃな?
おあいこか。こりゃ、一本取られたわい。ふぉふぉふぉ。
……空の向こうに、ですか。
なかなかに興味深い話ですね。地球は狙われていると。
[孝治と名乗った青年の説明を真剣な顔で聞き、思わず言葉が素に戻る。これは次の作品に使えるかもしれませんね、と小さく漏らし]
しかし、それは……ただの定規に見えますが。それで、救われるのですか?
[不思議そうに地面の先と定規を見つめていた]
この雪が……
触れると危ないのでしょうか。こんなに、綺麗なのに。
[手で雪をひと掬いして]
なるほど。この地には何か特別な力があるんですね。
[ぐるりと周囲を見回した後、つられるように声を潜める]
何となくですが、僕にも感じられます。そう。異質なパワーが……
きっと僕もそれに引き寄せられて、ここに来てしまったのでしょうね。
雪そのものが害、というわけではないんですか。
常夏の国は、侵略を受けないのでしょうかね。それともまた別の侵略方法が……
とある、伝承ですか?
ええ。実は僕も小耳に挟んだことが。同じ伝承かはわかりませんが。
[微かに笑みを浮かべた後、曇天を見上げ小さく体を震わせる]
地球の温暖化も騒がれてるのに、どうしてどうして。寒いですね。
[軽い口調で言った]
もし噂話だとしたら、きっとろくな噂じゃないでしょうね。
……ところで
[ずっ、と小さく鼻をすする]
まだ準備には時間がかかるんでしょうか。その儀式って奴、僕も見せてもらって構いませんかね?
……まさか、生贄を使ったりはしませんよね、はは。
[相変わらずの小声のまま、乾いた笑いを浮かべる]
[伝承の話を聞けば頷いて、暗に同じ話だと告げる]
ええ。案外、有名な伝承なのでしょうか。それにしても。
降雪、蜃気楼に寒さと、人狼……奴らというのは、ずいぶんと侵略方法に纏まりがありませんね。
[サングラス越しに空を見上げた]
……ええ、おそらくは。孝治君もご同類ですか。
[自分の心当たりの主の顔を思い浮かべて苦笑い。望みを受諾されれば、声のトーンは少し上がって]
そうですか。ありがとうございます!
ああ、お気を悪くされたらすみません。儀式と言うと、つい贄を連想してしまって。想像力が貧困ですね、はは。しかし……
測定、大変そうですが、手伝う……というわけにもいかないのでしょうね。監視されているかもしれませんし。
なるほど。場所によって、様々な名で呼ばれているんでしょうね。
個々の怪異現象が、実は裏で繋がりを持つ組織的かつ方向性のある人為的攻撃……と。
実に興味深い話を聞かせて頂きました。
ええ、しばらくはここに滞在する予定です。その際には、是非お呼び下さい。
……もしかしたら少し事情が変わるかもしれませんが、ね。
[測定を続ける孝治に礼を言うと、自分に宛がわれた*建物を探しに*]
[鍵を開けて家の中に入る。頬被りとサングラスを取り、荷物を置いて家の中をゆっくりと練り歩く]
聞いていた通りの場所ですね。
綺麗で静かな村。いかにも、精霊たちが好みそうな……
[微笑み、傷の残る柱を手で撫でながら独白。やがて畳の上に大の字に寝転んで眸を伏せた時、外からノックの音と男の声が響く。顔を顰めて体を固くし、嵐が去るのを待った]
はあ。どうやらここにいても安息の時は訪れなさそうです。
……名残惜しいですが、明日の朝にでも発ちましょうか。
[頬の内側に綿を詰め、つばの大きな帽子を目深に被る。家の扉をそっと開け、左右を見回し近くにグリタの姿がないことを確認してから外へ。管理棟とは反対の方向へ歩き出し]
孝治君は、まだ測量をしてるんでしょうか……おや。
[樹の下で足を止めて、周囲を見回した]
亜米利加山法師が、沢山……静かなる侵略者ですね。
[微笑んだ後、樹の幹に耳を当てる]
[しばらく樹に寄り添ったまま時を過ごす。くうぅ、とお腹が鳴いた]
……それじゃあ、ね。
縁があったら、今度は花が咲いた頃にでも。
[ハナミズキの樹に別れを告げると、管理棟へと足を向ける。棟の外まで漂って来る熊鍋の香りに、もう一度お腹が鳴き声を立てた。管理棟の扉をそっと開け、中の様子を窺ってから足を踏み入れる]
ふぉふぉ。楽しくやっとるかの?
[ビセに挨拶をすると、帽子を被ったままふんふんと鼻をひくつかせて]
この匂い……夕餉は裏に住んどった権太かのぉ。
[玄関脇から視線を感じれば、ちらとそちらを見やった後、管理棟の中へ]
[ビセのポケット付近、もぞもぞする動きが目に入る]
おや、可愛いお客さんです……じゃな。
[帽子に隠れた眸を細めて、囲炉裏の傍へと座る]
[椀に鍋の中身を取り分けながら、声が聞こえたような気がして]
権太とは幼馴染だったんじゃよ。
……ん?
[首を傾げてきょろきょろ]
ふぉふぉ。
鍋の中に落ちないように、気をつけるんじゃよ。
[幼馴染を味わいながら、鼠とビセが戯れる様子に帽子の下で顔を綻ばせていたが]
……ぶっ!
ごほっ、ごほ。
[玄関の方から数人の声に混じってグリタの声が聞こえて来ると、思わずむせた]
うう、平気じゃよ。
美味すぎてつい、焦ってしもうたわい。ふぉっふぉっ。
[ビセに親指を立てて見せる。孝治の姿にお辞儀を返して]
……今日の測量は終了みたいじゃの。
[壁時計に目をやった]
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