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[何か名乗る流れになっている。
馴染まない空気に一歩あとずさった]
……8th、セイジ だ。
[下がったついでに菓子棚の下のほうから、瓶に入った原色の飲み物らしきものを拾い上げる。着色料満載の駄菓子飲料だ。浴衣姿には妙に馴染むが、なんだか毒々しい]
……いるか?
いや、水鉄砲の液には使われたら悲惨だな……。
[9thにその駄菓子飲料の瓶など差し出して、中途半端にやめたりしつつ。
一応は糧食も入手した。腹が減ったと言っていた4thはここで何を入手するのだろう、自分よりは勝手がわかっていそうだ]
なんだか、変な感じだ……。
[この世界は酷く穏やかで、それなのにやるべきことは自分の世界と同じことだ。敵がいてそれを殺す。]
こんな安穏とした世界でもわざわざ敵を作って殺し合いをさせるって、神っていうのはそんなに争いが好きなのかな。
[己の世界で神の遺物だとかよばれていた日記は『9thは噛まずに自己紹介した』などとやっぱりどうでもいいことを伝えてくる]
……え?
[真正面から切り込まれた、
幾度か瞬きを重ねて漸く佇まいを正す。
むしろ姿勢を正してしまった]
それは、……、
その、渡したくなったら、勝手に押し付け る。
[なんだか少し焦ったような感じだ、少々挙動不審にみえたかもしれない]
……いや、
お前が信頼出来るとか、
出来ないとかそういうのじゃなく て、
ただ、吃驚した……。
[慌てていいわけめいたことを添える。
それから9thの視線がちらと己の抱える菓子箱にあるのを見れば、ついじりりとあとずさった]
やっぱり、変な感じだ……、
[ビスケットかじりながら、ぽそりと洩らす。
食糧補給が終われば、とりあえずまだ見ぬ上階へと階段方面へと移す*]
[下に急ぐのか、上になにかあるのか。
まずは糧食をテントに置いてから上へ向かうつもりだった。一度階段を見上げる。
目的地を考えた瞬間、流れてくる電子音声の酷く曖昧すぎる予知、その内容に小さく眉根を寄せていれば>>61 4thの声にそちらを見やる]
今のは3thだ。
僕はこれおいたら上に行く、……なんか日記が嫌なこといった。
[イヤホンをジャックから引き抜く。巻き戻しと再生、どうやらカセットの類と扱いは同じらしい。電子音声は周囲にも聞こえるだろう]
『9thは死体を見る』
[それから菓子しか持って行かなかった4thに、水のペットボトルを投げたのは借りのせいだ*]
[日記の予知はこれまでにないほど曖昧で、そういえばwehreやwhoはあったりなかったりする。何か法則でもあるのだろうか]
……とれなかった?
[ボトルのへこむ音にごく不思議そうな顔をして。その顔のまま4thの傍らの男、5thも見やった。
それから糧食は売り物のスポーツバッグに詰め込んで、マネキンに持たせておけば『8thは階段をのぼる』と電子音声が流れた*]
[ひとつフロアを昇れば、
目の前にはたくさんの書物の山があった。
思わずそちらに足を踏み出してしまった]
わ、……すごい。
[文学など発達した世界ではなかったが、8thにとっては本は好ましいものだった。手近な本を手に取る、表紙がカラーの写真の随分大きな本。]
[表紙の写真は一面の青、雲が流れているから空の写真かと思ったら、空の色が水面に映った海の景色のようだった]
この世界の風景なのか……、
[海といえば軍港しか知らない、
そして海原は鉄が浮かび砲弾の飛び交う水上の戦地だ。こんな穏やかな海はしらない]
………、
[ページを捲る度に、穏やかで美しい世界の風景が切り取られたそのままに現れる]
[その本の頁を捲る度に、眉間にしわ寄せ難しい表情になっていく。やがて裏表紙を閉じた時には、口唇さえかみ締めていた。]
……なんで、
[何故、こんなにも、自分の世界と違うのだろう。映る風景は妬ましい、というよりも――もっと、心を落ち込ませるようなものだ]
[言葉の限界とは人の思考の限界だ。
事象としてはもちろん概念としてさえも、その言葉は9thの世界に存在しない。]
ないと思う。
あったとしても多分誰も知らない……。
お前の世界では、一般的な言葉?
[問い返されたので、やはり少し不安そうに答えて、小さく呟きを零す]
……僕の世界は、やっぱり少しおかしいのかな。
ん、つまりその言い方は、
平和っていうのは、休戦のこと……?
[4thの世界は人間しかいない世界なのに何故戦争があったのだろう、それもよくわからないが続く言葉に押し黙る]
………、
[“悲しい”というのは、多分的確な言葉だった。それを表現する術はなかったし、口にしたくはなかったけれど]
知ってる、僕の世界はそこだって。
その為に死んだら駄目だって、でも……。
[言葉の続きを紡がなかったのは、それは胸の内にある疑問でしかなかったからだ。
少し、眉尻の下がったまま顔を上げれば戸惑うように見えたのは、相手の方の顔だった。どうかした?と首を傾ぐ]
[神の遺物を手に入れたから、選ばれたのだと思う。銃を撃ったあの敵の少年が手にする可能性もあったのだ、だから]
別に、選ばれたとか思ってないし……。
その理由に気付いたって言われても、わからない。
……お前は訊いてばっかりだ。
素性は話してるけど、もっと肝心なところを見せない……。
[続きを促されて黙る。
相手が何考えてるのかわからないまま、喋らされるのは嫌だったし、自分の不安定な疑問まで口に出す気はなかった]
[片耳に届く未来の記録は、2ndとの遭遇を告げる。少しだけ声を潜めた]
……殺す気無いっていうのは、
僕の世界に存続するだけの価値があると思って、そう言ったってこと?
[揺らいでいた心の内を思わず口に出して問うてしまった。世界は比べるものじゃない、4thは先ほどそういったけどどうしたって比べてしまう]
なんか、傲慢っていうか……。
神ってそういうのなんだろうけど、でも、残さなくていいとか、他所の世界の人に決められたくない気がする。……神になったら変えられるかも、しれないのに。
[そして4thの振り返った先を視線で追う、更に小さくなった声は少し不満そうだ]
大体特異で異質って、なに……。
[2ndの問いかける声に、慌てて返す声に瞬いてそちらを見た。5thの姿にびく、とあとずさった。ずっと沈黙してたから、きづかなったのか。
周囲は既に結構明るかったから、自分の性能が落ちてるのかもしれないが]
高度なステルスか……
[無駄に勘ぐった**]
おかしくても、
そうじゃなくても。
でも、世界は大事だ……。
だから、
[その為に誰かの世界ごと誰かを殺さなくてはいけない、のだろう。そんなことまでは口に出せないまま]
……日記の情報、7thが動いたのか?
[6thの零した言葉に、動向を気にすべきではある相手のことを思い出した]
そう、ならさ……、
6thは自分の世界に存続する価値、あると思う? 他の世界を壊しても、存続するだけの価値。
[別に答えなくてもいいけど。
と、小さくぽそりと添えたのは自分がそう問われてもまだうまく答えを出せないからだ]
そうか……、引きとめてすまない。
一応言うと、やっぱりあれから7thは見てない。
[6thの言葉にはゆっくりと瞬いた。
その思考は大体は理解出来るものだ。
同時に6thの世界と己の世界は違うのだ、ということもわかる]
世界を作り変える。
……神の座で聞いてたな、その話。
[その話には興味を持っていたことまで伝わるかはわからないが、相槌のように口にした。いいとこある、なんて言葉には 別に と少し詰まりながら返して手を振る6thを見送った]
[それから4thの袖をまたついと引いた、
情が移るとかそれ以前に、人の名前を呼ぶのは苦手だ]
僕自身は僕の世界に……本当に存続するだけの価値があるのか、って悩んだりしてるけど……、決めることは自分で決めたいって思う。
でも考えが違うからってそれでお前と敵対するとかは今のところ考えてない……。
お前の考え、いいとは思わない けど。
そもそも、お前が僕をどう思ってるのかもよくわかんない けど……。
[多分わからない、と思う根本的なところはそこなのだろう。なんとなくそう思いながら、猫のような欠伸をひとつ]
あと、上行くつもりだけど、……ねむい。
[訴えられても困るだろうことを口にしつつ、とりあえずその場からふらりと足を動かした*]
[雑貨コーナーでひざ掛けを手にする。
現状、遭遇して戦闘になる可能性が己にとって最も高いのは11thだ。それに臆しているわけではないけれど]
――……、
[1stは11thをいい奴だと思っている、と言っていたから、少し 困るような気がした]
ん……、
[手を伸ばした傍らに花がある、
触れてみたらそれは布で贋物の花だった。
自分の知らない花、7thの髪飾りと似てる花だ。7thの世界はこんな綺麗な花が咲くのだから、きっと綺麗な世界なのだろう。]
……でも、
綺麗な世界も壊れないと、
ゲームは終わらないの か……。
[贋物の花をくしゃりと握り潰す、生花のように散ることは無い。そしてフロアの隅に少しでも仮眠をとろうと座り込んだ。
近寄る者があれば目は醒めるだろう。時分の世界は人の気配に寝入っていられるほど、緊張感の無い世界ではなかったから]
会って無いけど……
なんか追いはぎする気みたいだから、面倒だ。
[>>418 日記で確認する姿に、そういえば11thの情報を見れるのだな、と今気付く。正々堂々と、という言葉には小さく眉根がよった。11thの世界も殺し合いが常にあるような世界ではないのだろう、と思ったからだ]
出来るだけ味方の損傷なしに敵を倒すのが、強い奴だよ……。
[ぼそぼそと小声で告げながらも、構える仕草に反応して一瞬視線は鋭くなったが、またすぐ伏し目がちになる]
死ぬくらいの腹痛なら、予知されるかもしれないな。そうだ……丸い食べ物は、おいしいと 聞いた。
[10thから2ndの持ち上げた袋に、視線を移す]
[]
たこやき……、
そういう名称なのか、把握した……
[刺すものは4つ入っているし、個数も結構多いので2人にもわけた。うまいか尋ねてくる10thの圧力を感じたし]
っ、………あつい、罠か。
[重度の猫舌だった]
………、冷めれば悪くない。
[柔らかな食感の中にいぼのついたゴムの欠片のようなものが入っていたのは、少し不気味だったが、味は結構美味しかった]
殺伐……、
2ndはその日記の通りに……、
日記の未来になるように行動するのか?
[視線が水分を探す、まだ少し舌がひりひりしてた]
……いや、一応、
聞くだけなら、聞いてもいいけど。
なんか今また、日記が不審なこといったからさ……。
[困った顔した10thをちら見して、
それから何かに気付いてじっと口元に目を止めた]
あと、髭にさっきのたこやきにかかってた、緑のちっちゃい奴ついてる……。
やさしい……、
[一瞬だけ難しい顔をして、問われた言葉に渋々といったように答える。
『 8thは死体を見る 』
またも誰のとも何処でとも示されていない不吉な予測。今、このタイミングで言われたことに意味はあるのか、少し気になってはいたが]
で、お前の頼みって……、ん……
[それどころではなかったらしい。指摘にやたら慌てた10thの口元には、まだあれが残っている、結構しつこいものらしい]
……これでふけば。
[包まってたひざ掛けで、念のため自分も口元ごしごし拭いてから、それを10thに放った]
そんなの言われたこと無いし……。
ん、上の階はまだ見てないから行く気だったけど。10thはなんか僕に無茶なことを言う気じゃなくて……?
[勘ぐるように見やりつつも、
やたら例の緑のを気にする様子が少し面白かったので、問いかけには首を横にふろうとして――その仕草は眉ね寄せて首を傾げるものになった]
……何のために?
そういえば、11thと戦ったってさっき言ってたけどなんで?
[9thの行動は現在から少し遅れて届いている]
えろおやじ……、なのか。
[まじまじ見つつ、続いた言葉に微妙な表情をした。それはこの言いようではそういわれるだろうこのおっさん、という視線である]
……その9thだけど、
ずっと3rdと行動してるし、
今行ったらまた11thともあうことにあるけど……。
[それは11thの行動がわかれば自ずとわかるだろうことだ。つまり、今後の9thの行動について、ということだろうか]
しかし……足止め、というのは、つまり、
11thたちは何かしようとしてたのか?
もう少し詳しく聞きたい。
[誰かが減らねばゲームは終わらない。
仮に11thたちが誰かを殺す計画を立てていたとしても、それを留める合理的な理由は無いのに、足止めしたのは何故なのk]
あと後者には同意しかねる……。
[さらっと11thに失礼なことをつけくわえた]
[護衛を申し出られれば怪訝な目を向けた、
自分に護衛が必要に見える、わけはないだろう多分]
……、む、
[10thの背後はピンクや赤のかわいらしい雑貨が山積みだったが、その中のマスコットに目を止めた。デフォルメされた猫が耳にリボンをつけて洋服を着て2本足で立っている]
……この世界には、
獣人はいないんじゃなかったのか?
これはなんだ、獣人専用の目印なのか……
[白猫獣人のぬいぐるみだとか、ノーとだとか雑貨を見やっていれば、その白猫獣人の顔のついたイヤホンを発見した、一つ頷けば袖にしまいこむ]
[10thが護衛だとか言ってついてくるのには、
やっぱり怪訝な視線を向けながらも上階へと向かう。
『8thは4thに5階でイアホンを渡す』
自分に渡してしまって、不自由なのではないかというあたりは少し気にしていたのだ]
食事を取る階層なのか。
たくさん食べ物が飾ってあるな……。
[食品サンプルに目を向けながら、5階を歩む。階層の隅に位置するカフェバーに近くまで進んだ頃合で、照明が落ちる]
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