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[英国人の俳優に続き、列車からはオーストリア人の小さな指揮者とその道連れの兎の姿も消えた。
そして残るは、それぞれに己が目的のため暗躍を続ける怪客たち。
この日列車は、まだ雪厚く残る大地を抜けて、1889年パリ万博の際、エッフェル塔と共にその技術力が金賞を冠せられた、エニセイ川の鉄道橋を渡りイルクーツクを目指す。
ここは世紀の初頭、皇帝に叛乱を企て、惜しくも敗れ去った青年将校たちの流刑の地。
そして彼らの文化が花開いた「ロシアのパリ」とも称される。]
本日は、
【[占星術師 イェンニ]が[未亡人 ウルスラ]を(吊り)、
[美貌の歌手 マティアス]が[未亡人 ウルスラ]を(襲撃)排除
[美貌の歌手 マティアス]が占い対象、[美貌の歌手 マティアス]が護衛対象】
お客様方にお知らせいたします。
【本日の投票は[未亡人 ウルスラ]にセット、襲撃は [おまかせ] にセット】をお願いいたします。
[占星術師 イェンニ]と[美貌の歌手 マティアス]は積極的に[未亡人 ウルスラ]の排除に向かって下さい。
なお[未亡人 ウルスラ]が狼の場合は、メモにてCOをお願いします。(直接的・婉曲的表現を問いません。)
**
やぁ、お元気ですか?
◆本日のリクエストは二つです
<1>
【美貌の歌手 マティアス】はミズノフスキーに変装してみて下さい。
【青年 アルマウェル】がそこに絡んで行く様が見たいですねー。
<2>
【未亡人 ウルスラ】と【占星術師 イェンニ】は、女の戦いを見せて下さい。
ぴりりと緊迫したシーンをお願いします。
─廊下─
ああ……考えてもしょうがないかな。
[ふいと視界の端に黒い影がよぎり窓の外を見ると>>2:113ラウルが居た]
!?
[窓から身を乗り出すがそのときはもう見えず]
あいつ……何?
[赤毛をくしゃりとかきあげると、唇を強くかみ締める]
一号車の方……か?
[ややあって小さくため息をつく]
誰なら入れるかって言えば、やっぱりミズノフスキー閣下だろうかね。
[そうして手洗いから出てくるのは、どこからどう見てもミズノフスキー閣下。オリジナルと変わらないはずなのに、怪しい]
水鉄砲なんてこの寒い土地で持つほどの酔狂ではありません。
まあ、忘れものを拾った駄賃ぐらいは戴いてもいいですよね?
[かちん、と小さな音が響く。
本気でなければそんな音はしない]
…そうですね、噂の舞台俳優殿の消息。
それから、この列車で下手な芝居をしながら
兵隊さんたちが運んでいるものの正体、でしょうか。
あなたが御存知なら、で構いませんよ。
[レンズの奥の瞳に、笑う気配は見えなかった]
[黒兎の真実。秘宝のありか、言葉は魅惑的だが]
──さぁ、どうだか。
[秘宝のありかを示すものがあんなに安易にそれも濡れたような状態で
置き去りにされるものではないと考えたらしい。けれど]
!
[丁度それは列車が大きく揺れた瞬間。
僅かに、掴んだ手と拳銃の先がぶれる]
(しまった)
[思った時には遅い。転げ落ちるマトリョーシカ。
黒兎を拾い上げた小さな姿の消失、窓の外へ]
Istua(くそ)…!
[手がかりではないけれど手掛かりの可能性は持っていた小さな影。
列車からもう、随分と遠くなっていた]
>>5
人違いかな? レディ。
[尊大に腹を揺らしながら振り返ったのはミズノフスキー閣下]
何か黒くて小さい物が飛んでいきましてね──…気のせいかもしれないがね。
[窓の外を見やる]
イヤな予感がする。
…ええ、ごめんなさい。人違いだったみたいね。
…フェイスイーターさん?
[首を傾げて、問い直す。ハッタリ<73>%。
彼から、正体を聞いたばかりだったので。
本物なら己の正体を明かせば済むこと。]
[銃をしまえる状態に戻して再び外套から腰裏へと戻す。
一歩近づいたように見えて、また一歩遠くなった事実だけが横たわる]
…さて、どうしたものか。
[次第に騒がしくなっていく一等車。
幾らか身の置き場に迷いながら、小さく肩を竦めた]
[>>7ウルスラの言葉に、太い眉を上げて満足げに笑う]
ラウルは落ちて行ったようだよ。
まったく、役に立たないものだね。
[いやみなどではなく、本当に嬉しそうな笑顔]
彼のあんな姿が見れて、わしは満足だよ。
申し訳ないです…。ちょっとこのままだと何も収束しなさそうですので、イェンニさんに甘えさせていただきます。
つまり
【[占星術師 イェンニ]を[未亡人 ウルスラ]が(吊り)、】
の解釈で。
本日は、
【[未亡人 ウルスラ]が[占星術師 イェンニ]を(吊り)、
[美貌の歌手 マティアス]が[未亡人 ウルスラ]を(襲撃)排除
[美貌の歌手 マティアス]が占い対象、[美貌の歌手 マティアス]が護衛対象】
本決定【本日の投票は[占星術師 イェンニ]にセット、襲撃は [おまかせ] にセット】でお願いいたします。
「マティアス→ウルスラ→イェンニ」と追いかける形(排除合戦)となります。
イェンニさん、今度ボルシチご馳走します…!
【最終本決定】>>#6
【無茶振り】>>%0
確認された方は【最終本決定・無茶振り確認】とメモにお書き添え下さいませ。
では、ACTION!!**
>>9
君は追いかけなくていいのかね?
[窓の外を見やり、懐に手をやるが、別に武器まで準備できるわけが無く、指先に触れるのは厚い脂肪層のみ]
あちらのほうだよ。
[列車の後部を示した後]
ではわしは、部屋に戻らせてもらう。失礼。
[ウルスラに背中を向けて一号車の方へ歩き出す]
[1等車、二両目までは来られた。が、ここは衛兵が居る。そのまま行けそうもないなあ。とつぶやくと。]
ん、でもまあ行かないとねー。
[ポケットからさいころを取り出し、にこりと笑う。]
ねぇねぇそこのお兄さん方!
ちょっとこれ見てくれない?
[先ほどポケットから取り出したサイコロを衛兵の手の上に乗せる。と、それはひとりでにくるくると回りだし]
え?風の所為だって?
そんなことないってー。部屋に戻ってみてみなよ。部屋のなかでも回ってるから。
[普通ならばそんな話には乗りそうもないものだが、なぜか衛兵2人は頷いて部屋の中へ入っていってしまった。]
ごゆっくりー。
[にっこり笑って手をひらひらさせてすばやく通りぬける。自分が通り抜ける頃にはサイコロははじけて消えるだろう。衛兵の中の自分に会ったという記憶と共に。]
(…否定、しなかったわね。)
[仕掛ける気満々だったけれど、
うっかり武器を忘れていることに気づいたのだった。]
(自前の武器は通用しない相手、よね…。)
[さて、どうしたものか。
とりあえず食堂車を抜け、二等客車。
自室に戻ってアレコレした後、
向かった先は小さな紳士の部屋*]
─→一号車・先頭車両─
[一号車に入ると、警備のものたちがわらわらと寄ってくるが、鷹揚に片手を上げる]
いやぁ、惰眠って、ほんっとに良いもんですねぇ〜。
[いつもの調子でそう答えた。
曰く、気が付いたら三等車最後尾の貨物室で寝ていた、というものである]
『閣下!』『閣下!』『閣下が無事で』『ハラショー!』
黙りなさい。
─ 一号車・ミズノフスキーの部屋─
荒らされているな。
わしの居ない間に誰が来たのか分かっているのかね──いない?
わしの部下はいつから無能に成り下がったのかな。
わしが惰眠をむさぼっているうちに、徹底的に調べたまえ!
それから、ディナーを持って来るように。
眠っている間、何も食べていないからおなかがすいてね。
[ソファにふんぞり返りつつ葉巻をくゆらせ、うとうと**]
─ミズノフスキー閣下の部屋─
[ボルシチを食べながら、眉間にシワを寄せ、釈然としない顔]
(どこかでバカにされているような気がする……?)
うぉっほん!
[考えを振り払うと、ミズノフスキー閣下の部下に相応しく、通りいっぺんの調査をしている警備員に咳ばらいをした]
ええいまだ見つからぬのか!
─ミズノフスキー閣下の部屋─
まだ見つからんのか!
私自らが探してくれる。武器を持て!
[手渡されたのは黒鞘の軍刀]
ええい刀ではなく、銃だ!
[そうして一丁の小銃を渡される。
肩から小銃を下げ、ものものしいいでたちになると、部屋から出て、前方へ進んで行く。
車掌室などを通り抜け、たどり付いたのは運転室]
─運転席─
ここはわし一人で入る。
[兵士たちを押し止め、運転席に入って行く
──10分後。なかで大きな物音]
貴様なにやつ? なにをするやめろー!
[自作自演の後、扉を開けようとしても開かず]
ミズノフスキー 一生の不覚!
[中から若い男の声がする]
『ミズノフスキー閣下とこの列車は、我々モスクワの白い鷹が乗っ取った。
列車内に知らせろ。
"ロマネス家の財宝"と交換だ。
持っている奴は早く名乗り出ないと、仲間の用意した爆弾が爆発する。
運転席は押さえたから、列車が暴走して止まらないかもしれないぞ!
命が惜しければ早く持って来い!
ミ……ミズノフスキーの命が惜しくば探してくるんだな!』
─その頃の運転席・10分前─
[運転士のおじさんと、ミズノフスキー閣下が、ウンコ座りで紙巻きタバコをくゆらしている]
でね。わし取られちゃったのよ。護衛対象のお宝。もう面目丸つぶれ。部下は使えないしさ〜
[愚痴は続き、運転士が涙を浮かべ始めた頃]
だからさ、ひと芝居打とうと思うわけ。
協力してくれない? ぜぇぇったい迷惑掛けないから!
[運転士と固くハグ]
いやぁ、人情って、ほんっとに良いもんですねぇ〜。
[そうして、入口にレンチを引っかけ、自作自演が始まる。
入口はふさいだけど、窓はあるし、線路下からも天井にもハッチはあるし、いろいろ穴だらけではある**]
―少し前、閣下のコンパートメント―
[ごてごてとゴシック風の格子の装飾がついた天井は、幸いにして手がかりが多く、「閣下」が居眠りを始めるまで持ち堪えることができた。]
(ふぅ〜、こりゃ明後日には節々が痛むぞ…。)
[などと考えるが、捕縛されるよりは遥かにましだ。
かくり、と肉の厚い顎が落ちるのを確認して、とす、と猫のように着地する。
と、ふと顔を上げた、ちょうど目線の高さに「閣下」の顔がある。
いつか新聞の写真で見た、そして出立の時にちらりと見ただけの顔であるが、長年絵画を扱って来た目が告げる。]
―こりゃ、贋作だ。―
ブルータス、お前もか。
一体何人、競合相手が乗り込んでいるかわかりやしない。
さてどうする、この男、偽者とあれば起こして話を聞いてみたい気もするが…。
とはいえ、「閣下」だものな。騒がれたら、ちと面倒か。
[と声には出さず呟いて、静かにコンパートメントを後にする。]
[さすがに痕跡を消す余裕は無かったが―、短時間のうちに捜索はあらかた終わっていた。
ここに「財宝」は無い。―少なくとも画商の目指す物は無い。]
(わしの目指す物。)
[それを想う時、画商の脳裏には、一人の少女が像を結ぶ。]
―回想―
[落ち着いた色彩の、豪勢な、それでいて趣味の良い部屋の中。
一人の少女がイーゼルに架けられたキャンバスを前に佇んでいる。
そこに架かるのは、レンブラント風の、光線を駆使した柔らかな少女の肖像。]
どうした?気に入らないのかい?
[問い掛けに、彼女は振り向く。
それは、キャンバスの中にあるのと同じ顔。
ブロンドの、真っ直ぐな髪が縁取るその顔は、愛らしく、はにかんだ笑みを湛えているが、どこか寂しげだ。]
「いいえ、とても綺麗。
でも、ちょっと綺麗すぎて、わたくしじゃないみたい。
ねえ、次はあなたご自身のタッチで描いてみて下さいな。
―おにいさま。」
―現在・一等3号車付近―
[「閣下」の帰還に警戒態勢が解かれたか、不思議な事に無人の2号車通路を抜けて、3号車へ…。
入ろうとする所に何か気配を感じてふと目を上げる。
―と、列車の屋根の、「ニンジャ」のような小さな影と目が合った。]
さてもさて、3人目なり、ブルータス。
…いや、正確には何人かな?
[と、相手の目を見て話し掛けると、そのまま細い足首をむんずと掴んで抱きかかえるように引き下ろした。]
[頭巾を剥ぎ取ってみると、それは果たして食堂車で乾杯し合った少女その人。
怯える瞳に画商が映る。
顔立ちも、髪の色も、丸で違うが。
同じ年頃に、追憶の中の少女が重なり、ところどころ煤けたその顔に、ふと眼差しが柔らかくなる。]
まてまてまて![逃げ出そうと、もがく体を更に力を込めて抱きすくめる。]
乱暴はせんよ!ふむ、先ほど占いのマドモアゼルには振られてしまったようだからな。
どうかな、君はわしと協力せんかね?**
これは…。
[二段ベッドの上にあれやこれやとぶちまけられた荷物をみて、思わず溜息。]
本人が散らかしたのか、
賊が侵入して荒らしたのか、わからないじゃない。
[大げさに肩を竦めながら、
ベッドの上を覗き込んでガサゴソと。]
あら…?
[彼の左腕にあった青い兎とお揃いの桃色兎が、
手荷物の中からこんにちは。]
こんなところで、かくれんぼ?
[ちょんと兎をつついて、]
お友達は行ってしまったわよ。…寂しいわね?
[そう声をかけながら、兎と共に部屋を後にした。]
―三等客車―
[何かの影が車窓に過った様な気がした――。
窓を開けると肩に掛けていた黒い薄いショールが、女の肩からフワリと浮き上がり、後方へと飛び去っていく。
それは何かを暗示する様に――。]
あら、残念。
[もう見えなくなったショールの行き先に目をやり、小さく呟く。
そして席に座ると、返して貰ったカードを元に戻そうとすると、一番上にあるカードは、
――『LA PENDU-吊られた男-』
その表情は無念そうに見える。]
さて、星の道筋はこれをどう読めと言うのかしら。
[協力者から得た貨車の話と共に様々な道筋に思いを巡らせる。]
それにしても私もそろそろ動かないと―…‥
[そう呟くと、廊下の粗末な更衣室代わりの一角で、身支度を整える。
一見変わらないが、何かがあった時は身軽に動ける様に、脱ぎ去り易い上着に着替えて、スカート下のガーターには香と薬をを入れているピルケースを忍ばせる。
最後に右手の薬指に意匠の凝らした金の指輪。]
これで服装はいいわね。
さて仕上げは―…‥
[化粧道具を取りあげて、ゆっくりと白粉を塗り、頬紅をつける。
少し迷った様に指先を動かして、仕上げとばかりに深い緑色のシャドウと紅を、そして最後に媚薬の入った甘い薔薇の香水を少し腕に垂らす。
―そこに居るのは神秘的な占い師では無く、一人の女。
そうして、占いの道具を携えて、優雅に一等客車の方へと向かう。]
秘宝を手に入れるまでは、この私は夢の私。
夢の中で兎の夢を見ていた坊やは、本当の自分を見つけたのかしら?
夢か、現か、幻か――。
貴方の運命の糸を手繰る為に、夢を渡りましょう。
そう言った事もあった―…‥。
でもそれは偽り事。
私はいつも偽わるわ。
私が知りえる事は、いつも人づて―…‥
だから今回は、私の手で掴みたいの。
―何かを。
[連結部分に立っている女の独り言は、屋外の風の音にかき消される。]
[サロンを抜け、そのままゆっくりと不自然にならないように歩みを続ける。]
何も使わずに、秘宝を見つければ―…‥
――いいのに。
[元来、香も薬も、そしてカードも使いたくはない。
本来の目的以外で使えば自分が不愉快になるだけだから――。]
[なんだか騒がしい。耳を澄ませば衛兵の声が聞こえる]
「閣下がつかまった!」
「ロマネス家の財宝と交換だ!財宝をさがせ……」
……ふぅん?探せってことは……此処にはないのか?
[とりあえず、今廊下から戻るのは難しそうだ。けれどここにいたら探しに来ることは確実である。とりあえずつかまるのは避けたい]
うーん。列車でやるのは初めてだなあ……
[窓を開けて列車の外側を見る。]
お。あれなら……
[屋根に近い部分に少し出っ張った箇所を見つけた。]
よっ……と
[コートの袖口から何かが延びて飾りにくるりと引っかかった。]
一人くらいならワイヤーとフックの方は大丈夫だけど。
飾りの方が心配だな。壊れるなよ……
[何度か引っ張って確認すると、壁を歩いて連結部にとす、と下りる。と、バキリと背後で嫌な音がして、飾りが折れて落下していった]
うわちゃー……あぶないあぶない。
[するするとワイヤーを回収すると伸びをする。一度道具を取りに戻ろうと2等車に急ぐ]
[1等車の二両目、衛兵さんたちは見当たらず]
ふむ。出払ってるか、
それともまだサイコロの所為で目を回してるか?
まあ、どちらにしてもちょうどいい。今のうちだな。
[早く通り抜けてしまおうと扉の方を見ると誰か来るような]
……む?
―運転室前―
[扉の周辺では、衛兵達がおろおろと右往左往している。
「頭」を人質に取られた格好になり、すっかり統率を無くしているらしい。
画商に気づき押し留めようとする兵士に向かって叫ぶ。]
友達が!運転手のイワンが中に居るのだろう?!
イワンーーー!無事かーーー?!
[大仰に叫ぶと、兵士達に向き直り]
何をぼさっとしておられる!相手の要求は「財宝」なのでしょう。
閣下のお命と、イワンと…、何より我々の命が掛かっておるのです!
一刻も早く持ってこられるが良い!
いや、相手に渡すまでではなくとも、ちらりと見せて取引材料にすれば良いのです…!
[と、小声で付け加える。]
[が、こんな非常事態にも関わらず、衛兵たちは顔を見合わせ、困惑している。]
(まさかこやつら…。
財宝の在り処を、本当に知らんのか…?
知っていたのは、ミズノフスキー閣下、その人だけなのか…?!
はてさて、どうする…?中の男をどう説得する?)
[こちらも、いささか困惑している。]
−コンパートメント−
[ハラショー、ハラショー。聞こえるのは歓喜の声。
何がどうハラショーなのかまでは聞こえなかったが、閣下という名詞はあった]
(…なるほど?)
[実際の人物なのか。それとも、変装なのか。
ワインのボトルから白い葡萄酒をグラスに注ぎながら手元は動く]
『事態は列車よりも早く動く。
甘し話に吊られて来る者どもの何と多きことか』
…まったく、楽じゃないね。
[軽く息を吐き出してからチョコレートをひとつつまんだ。
舌の上でほろほろと溶けていく甘さと固さ]
[人影は急いでいたようで、見つかるかと思ったがそのまま行ってしまい。]
うむ。セーフ。
[自分は2等車へ急ぐ]
[と、ふと矛盾に気がついた。
こんなにも遅くなったのは、自身も今の閣下が「贋作」と知っているからなのであるが。]
えーと?「モスクワの白い鷹」?
財宝の在り処なら、今君が人質にしている、ミズノフスキー閣下が存じておるのではないだろうかね…?
[音には気付いたけれど、それはおくびにも出さずに気付いてない振り。
そして何げなく座り込み、ガーダーにある薬を一つ取り出して、ポケットに入れ、密やかにカードを握る手は戦うそれになっているが、優雅に歩き続ける。]
風が強いわね。
[そう呟きながら、周囲を見渡す。]
─運転室─
そう思わないかね。君。
[運転士の向かいにしゃがみこんで、笑顔のまま小銃を向ける]
「おかしい」そう、顔に書いてあるよ。
「ミズノフスキー閣下がこんなおかしなことを言うわけが無い」その通りだね。
[実に楽しそうな表情]
はー、疲れた疲れた。だけど、ま。
一応「お宝はある」ことと、「所在不明」なことは分かったか……
[うーん、と頭を掻いて]
あー……そういえば「閣下がつかまった」んだったか。閣下には興味ないけど。
お助けして差し上げたらちらーっと……見せてくれたりするかな。財宝。
[鞄をひっかきまわして袖に仕込んだワイヤーよりも太いものを取り出した]
おっし。行くか!
[一等車へと急ぐ]
[手帳の一番後ろを開く。
そこにあるのは古い家族の写真]
…取り戻さなくては。
[呟く。
写真の中の小さな少女は、眼鏡の主に何処か面影が似ていた]
…Taistelen.
Meidän ylpeillä on uudelleenpyydetyistä
[それは、ロシアという国によって奪われた言葉だと気づくものはいたか。
誰一人としていない部屋でつぶやいた言葉。
手帳を再びしまうと廊下へと出る。何やら前方が騒がしい。
自然と足はそちらへと向かう]
ミズノフスキー閣下の部下は無能ぞろい。
ロマネス家の秘宝を持ってくるものも居なければ、突入するものも居ないし、主人すら守れない。
[銃口を運転士に向けたまま、ゆらりと立ち上がる]
──少しは楽しくなるかと思ったが。
[引き金に指をかけた所で>>44>>46が耳に入る]
『残念だが、すでに奪われた後のようだ。
今は、どこぞの悪漢の手にあるようだよ』
[低い声で外に向かって応える]
あの声はじゃないな……誰だ?
[運転車両までくると、ひょいひょいと身軽に屋根に上っていき、適当なとっかかりを見つけてワイヤーを引っ掛ける]
よーし。
とりゃー!!!
[ばりゃああん。ワイヤーにつかまって窓を蹴破って運転席に侵入]
閣下ー、お助けにまいりましたよ……ってあれ?
>>53
ようこそ悪漢君。
[一瞬だけ目を丸くした後、銃口をアマルウェルに向けようとする]
ロマネス家の秘宝を持ってきたのかね?
−運転室付近−
…?
[衛兵たちが騒がしい中を、その流れを逆らうように前方へと向かう。
必要があれば、実力行使で黙らせるまでだ]
[拍子抜けする位に抜けられた事に呆気に取られつつ、]
もしかしたら、秘宝なんてないのかもしれないわね。
[警備の薄さに、小さく溜め息を吐いても、周囲を警戒しながら、それでも歩き続ける。]
>>57
ないのか。
[大げさにため息をつく]
まったくいまどきの若いモンは……わしが若い頃は、押し寄せる兵をちぎっては投げちぎっては投げ……。
秘宝はどこかの誰かが持っていった。嘆かわしいことにな。
[>>59にイラっとしたように怒鳴り返す]
静かにせんか!
[女がいる更に前方に騒がしい人々の声。
気乗りしないままに、そちらに足を向けて、扉を開ける。]
何をなさってるのかしら?
[とぼけた様な響きの声で声を掛ける。]
[前方でガンガンと扉を叩く音。
足が自然と速くなる。
声には聞き覚えがあった]
Monsieur?!
どうされたのです!
[扉の前で派手な音を立てる仏蘭西の男に声をかける。
周りが騒がしいのは最早今さらだった。
どうせ列車の激しい音でそれなりにうるさいのだから]
……。
[外から聞こえてくる声たち]
仲間同士というわけでもなさそうだし……正義の味方というわけでも無さそうだな。
ええい、これだけ悪党が居て、誰もロマノフ家の秘宝を持っていないとは何事だ!
[いくつかが操縦桿にあたり、何発か兆弾が飛ぶ]
この程度じゃ……あまり効かないか。
[アマルウェルの動きには気付いていない様子]
忌々しいほど丈夫だな。
イワンーーー!!アルマーーーー!!
[運転室で響き渡る銃声に、思わず我を忘れる。
以前それが「弱さ」だと言われた事もあるが、人間の習性とはなかなか変えられない物だ。
続いてガクン!と列車がスピードを落とす。]
のわっ!?
[兆弾が足の近くの床に穴を作る]
ちょっ……何して……危ないことはやめましょうよ……
[ずりずり後ずさりながらポケットから取り出したのはトランプ。]
そりゃっ!
[どういう加工を施してあるのか。紙製ではないようだが、スパナを真っ二つにしてしまう。が、トランプの方も皹が入っている。スパナの方はがらんと音をたてて床に落ちた]
あーあ……たっかいんだけどな、あれ……
[ガラスの割れる音。
騒ぎを聞きつけて人々が集まりだし、さらには銃声まで]
…だ、だいじょうぶですか〜?
(この騒ぎで秘宝のありかが分かれば楽なのになぁ)
へ?あれ?
[急に減速した列車に呆けた声を上げた。
続けて重い金属の落ちる音]
あれ、もしかしてスパナ?はずれたんでしょうか。
[しかし自分で扉を開こうとはせず]
骨折り損のくたびれ儲けか…──。
[大きくため息をついて、がっくりと肩を落とすと]
まぁでも、ここには秘宝がないと分かっただけ、よしとするか。
[なにやら一人言い聞かせている]
……!?
[気を取り直そうとしたところで>>71でスパナが切断されるのを目撃する]
君、危ないじゃないかね!
[自分を棚に上げた]
!
[中から銃声。ガラスの割れる音。
微かに眉をしかめ、それから鉄製の扉に耳を当てる。
男の声が遠くに聞こえる]
…Monsieur、中にいるのはご友人二人だけですか?
[腰裏にゆるりと手を伸ばしながらヴァルデリへと確認する。
声が二つ以上あるのは確認できている]
[窓枠に手を掛け、ふと気付いたように]
これじゃあ体が重い。
[呟いて、そのまま、列車のお仕着せの制服を着た赤毛の少年に姿を変え、にっこりと笑顔ひとつ]
お先に!
[小銃を床に残して、そのまま屋根の上へ]
[屋根に上ろうとしながら考えている]
(そもそも、お宝って……どんなもんなんだろう?)
[モノに執着しない自分には想像もつかないことで]
[するりと屋根へ上がる少年を追いかけて、とっさに窓から身を乗り出す]
(色々まずい気がする…。
屋根調べてたの見られたし、秘宝探してるみたいだし…)
[チラリと後方の人々を見やり、一瞬悩んだが追いかけることにする]
もう一人───なっ!?
[開いた扉、屋根の扉へと上がっていく姿]
ご友人は、ご無事のようですねMonsieur。私はこのまま彼を追います。
…動く屋根の上を走るのは初めてですが、何とかなるでしょう。
では。
[小銃を蹴飛ばして窓枠から屋根の上へと上がる。
強く冷たい風の中、腰裏から拳銃を取り出せば体制を低くしながら
少年の姿を追いかけるために走り出す]
─屋根の上─
──…っつ。
[割れたガラスのせいか、白い手袋にいくつかの赤い染みができている。
強風に目を細めながらも出てきた窓を伺えば、いつかの少女の頭が見えてくる]
どれだけ屋根に興味があるんでしょうかね。お客様。
[階下に居た人を思えば長居をするのは思わしくなく]
邪魔だからって置いてくるんじゃなかったな。
[捨ててきた小銃に一瞬だけ思いを馳せて、一両車のほうへ駆け出す]
[破壊された運転席で、運転手は何とか列車を止めようと必死だ。
握りの壊れたレバーは、つるつると滑って言うことをきかない。
列車の動きの弾みと、運転手の力の加減が重なったのか、それは不意にガクンと手前に引かれ、急にブレーキがかかる事になる。]
みんな!何かにつかまれーーーー!!
[屋根に向かって叫んだ瞬間、誰かが「あ」と叫んだ気がして、自分もバランスを崩しつつそちらを見ると、連結部分に立っていた、占星術師が足を滑らせ落ちて行った。]
あ。あー……
[はっと気がついたときには少年に続き少女と記者が屋根へと上っていて。]
うーん。ああいう場所は慣れてるけど……これ以上上ったら邪魔だけか……
[つぶやいて皹の入ったトランプを拾う]
あーあ……駄目だこりゃ。
[階下でのざわめき、そして急ブレーキ>>90]
……!?
[バランスを崩してしゃがみこむ。落ちないのが不思議なくらい]
マドモアゼル…イェンニ…!!
[瞬間、またあの妖艶な笑みを見た気がした。
タローがばらりと風に舞い散る。
はらはらと、あの甘い香りを風に含ませ…。
長い黒髪が、蒼く光って闇の中へと呑まれて行った。]
のあああ!?
[皹の入ったトランプの具合をたしかめていたら声がかかり、何かにつかまる暇がなかった]
わーっ!!!
[叫び声をあげながらヴァルテリにぶつかる]
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