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今時こんな手紙って古風だね。
ついてるんだか、ついてないんだか、わからない。
何かいいことあるのかなあ?
[級友に笑いかけ、見回り実行委員の部屋へと向かった]
何これ?
[机の上置かれた一通の通知書を手に取り、クルミは首をかしげた。]
パンパカパーン! おめでとうございます。あなたは晴れて見回り係に任命されました。さぁ、ずずいと実行委員の部屋へ今すぐGO!
[封書からつまみ出した紙に書かれている文章を、クルミは淡々と読み上げる。]
……これって本当におめでたい事なのかしら?
[と、同時に首をかしげた。]
[一呼吸遅れて文面を覗き込む級友に、クルミは小さく溜息をつきながら苦笑を漏らし]
呼ばれたからには行かなきゃね。あ、そうそう。ごめん、これ、片付けておいてくれる?
[手にしていたグローブを級友に手渡し、手紙に書かれている実行委員室へと向かった。]
[照合はすぐに終わり、ドアが開く。クルミが室内へと足を踏み入れると、モニタに自身の名前が表示されていた。]
…アンも御呼ばれされたのね。
[自分の名前の上に表示されている級友の名前を確認し、読書中のアンを気遣い小さな声で呟いた。]
アン以外は誰も居ないようね。
[室内を見渡す。そこにはクルミとアンしかいなかった。]
待っていたら他の人も来るかしら?
[空いている椅子に腰掛けると、クルミは手にしていた通知書を弄びながら、ぼんやりと*窓の外を眺めている*]
[室内、モニタに並ぶ名前と学生の顔を見比べ]
どっちがどっちだ。
[問いかけながら、モニタ前の椅子に腰を下ろす。
ポケットから取り出した小さなケースを振って、タブレットを一粒*口へ放り込んだ*]
病院の…センセー?
[椅子に腰掛ける白衣姿を不思議そうに見つめる。問い掛けには小さく挙手をして]
はい、わたしが牧野下クルミです。
もしかしてセンセーもパンパカパーンに選ばれたのですか?
[自己紹介を行い、手にしていた紙をひらひらと*振った*]
医者って言っても見習いだけどな。
[挙手したクルミの顔をマジマジと観察]
多分どっかで見たことがある。
あー、そうだなパンパカパーンっと。
そんな人手ねぇのこの学校?
[ぶつくさ言って机に詰まれたファイルを開いた]
“尾行の心得”
ぱんぱかぱーん?
[賑やかに通知書の文面を飾るその第一文を、ムカイは実にやる気の無さそうな棒読みで流す。]
ファンファーレでも鳴らしたいなら・・・、
レトロな紙のレターなんか使わなきゃいいのに。
・・・そもそも、おめでたくも何でもないっつの。
見習い…ですか。
[見入るような視線のユウキに、クルミは動じる事無く復唱して]
じゃぁ、あなたとわたしとアンは、とりあえずパンパカパーン仲間ですね。よろしくお願い致します。人手は…どうでしょう? 足らないんでしょうか。
[真面目な顔で相槌を打つ。やがてファイルを手にしたユウキの顔が引き攣るのを視界に捉えると]
わたしもファイルに目を通したほうが良いのかしら?
何でおれに見回り係とか、そういう面倒くさいことをやらせるわけ?
誰が決めたの?
そいつ、何かおれに恨みでもあんの?
こんなんに任命されちゃ・・・。
晴れてどころか、おれの心は曇り空だってば。
[それでも多分通知を無視したら、ますます面倒くさいことになる。
それだけは分かるから、ムカイはやる気の無さそうなグダグダ歩きで委員室へと足を運ぶ。
そしてやる気の無さそうなウダウダした動きで、認証システムに掌を翳した。]
[入り口が開く。]
あ。
おまえらも、面倒くさいこと押し付けられちゃったの?
アンに、牧野下、・・・と、知らん人。
[同じ高等部の生徒達の他、うさんくさげに見慣れぬ男の顔を一瞥後、モニタにも目をやって]
ふんふん。
結城センセー、ね。
[真面目にファイルに目を通す彼らの姿を見て]
なーんだ。
しっかりと働いてくれそうなのが、こんなにいるんじゃんか。
こんだけいればさぁ・・・、
おれ、働かなくても十分じゃねえ?
見回り委員だとか何だとか、そんな大げさな・・・。
[ふわわぁと、早くもこみあげる大欠伸を隠しもせず。]
ふぁーあ・・・眠いな・・・。
・・・・・・寝てていい?
[自分の席と決めた椅子に座ると、腕を枕に机へと顔を*埋める。*]
役に立つ資料がある気配がないんだが。
[次に手にしたのは『365日の献立』]
誰の忘れもんだよこれ。
[現れたムカイの声に顔を向けて]
知らん人とは随分な言い方だな。
仕事してていいか?
どうせ適当に巡回報告書でも出したら終わりだろこの仕事。
去年やってた奴こねぇのかな。
覗いちゃダメだかんなー。
[軽い口調で形ばかりの釘を刺し、膝の上に開いたノートパソコンを*操作し始めた*]
[再び入り口が開く音にファイルから視線を上げる。]
あ、向井もパンパカ仲間なの? よろしく。面倒臭い事…ってやっぱりおめでたい事じゃなかったのね。
[ファイルを閉じて眠そうに欠伸をし眠りこける向井を少し残念そうに一瞥する。見回り委員って確かに何を見回るんだろう? 宇宙人?]
誰かの忘れ物なんですね、これ…。
[役に立つ資料が無いと結城に言われると、確かにこれも役に立ちそうが無いなとファイルに視線を落としクルミは思い直す。]
結構面白かったのにな。火星人の特徴…。
報告書を出すだけで済む仕事なんですね。見回り委員の仕事って。
[少しだけ残念そうに呟く。覗く事を制して持ち込みの仕事に向かう結城をちらりと見ると]
じゃぁわたしは投球フォームの勉強でもしますね。
[誰に言う訳でもなくつぶやくと、クルミはファイルの横に埋もれていた誰かの置き土産、『オレ流野球 2007』を引っ張り*出した*]
やる気あるなら、十手でも持って校内見回ってくれ。
[手の動きだけで部屋の片隅を示す。
戸棚に並ぶ時代劇セット]
……人は殴るなよ?
というか、やけに古くないかそれ。
[トレーニングを開始しかねないクルミに告げた]
・・・んんー?
[実に眠そうな眼で、顔と名前を一致させたばかりのユウキへと目をやって]
随分な言い方とか言われちゃったってー。
ついさっきまで知らんかったもんはしょうがないでしょー
[ノートパソコンを操作する姿には、思いきり顔を顰め]
仕事させられにこの部屋に来て、待ち時間の間まで更に他の仕事片付けちゃうわけ?
・・・やだやだ。
脳が溶けても知らないよ、仕事人間。
[言われなくても覗かないよと、舌を出しながらも・・・
わざわざ釘を刺す辺りが気になったらしい。
えろい画でも見てんのかなと後ろから細目で覗きつ]
まあテキトーにやってりゃいい仕事なら、それに越したことは無いね。
・・・去年受け持った奴がいるなら、今年もそいつらに頼めば良かったのに。
[パンパカ仲間呼ばわりのクルミにも、顔を上げて]
ははは、パンパカ仲間ときたか。
・・・チーム名はおめでたいみたいだけどね。
[火星人の特徴?
ファイルに視線を落としていると思いきや、謎の言葉を呟くクルミに首を傾げて。]
ああ、そうなの?
報告書を出すだけで済む仕事なの?
・・・なら木野下さ、報告書余分に一枚多く書かない?
それにおれの名前書いて、提出してくれりゃいいからさあ。
[やる気無さそうにそんなことを頼むムカイだが、果たしてクルミが真面目にファイルを見ているのかどうなのか、分からなくなってきている。]
と投球フォームて。
[ユウキの手の動きにつられ部屋の片隅を見てみれば]
・・・なに、アレ。時代劇セット?
[良く分からない品揃えである。
しかし髷をかたどったカツラを発見、じっと見つめると]
ああ・・・殿になりたい。
着替えから食事から入浴から、黙っていても下々の者が何くれと世話を焼いてくれて・・・
なあーんにもしなくても、不自由なく暮らせる・・・
・・・そんな殿に、おれはなりたい。
ああほら・・・、
労働過多脳溶解現象の、初期症状が・・・。
[ユウキがむせ込むのが聞こえると、わざとらしく脅しつけて遊んでいた。
が、ふいにそっと髷のカツラを手にとって、頭へとかぶりつつ・・・]
・・・勤労の義務?
人に押し付けるためにあるもののこと?
[・・・そらっ惚ける。
訂正を受けると、ばつの悪そうに目を逸らして]
何だよー。
細かい男は嫌われるよ、結城センセー。
ちょっと噛んだだけじゃん。
・・・ほら、おれ疲れてるしね。いつも。
牧野下だって間抜けじゃないんだから、まが抜けたくらいじゃ怒らないって。
十手ですか?
[ふとボールを投げる仕草を行おうとした所に結城の言葉が掛かる。視線を辿った先には時代劇セット。]
…結城センセーはわたしに岡っ引きになれと?
[高揚の感じられない、淡々とした声を上げた彼女はしかし機嫌が悪い訳ではなく元来の性格の為。]
[見ている本の古さを指摘されると、こくりと頷き]
確かに古いですが…なかなかいい事が書いてありますよ。「落雁が無いなら山吹色のお菓子をお食べ」とか。
[オレ流を机に置き、時代劇セットを手に取る。]
殴っちゃいけないなら、投げては良いですか?
[カツラを装着し手にした十手を向井めがけて投げようとする。]
見回りは良いけど報告書はお断り。だって水星人と金星人の見分け方、まだ把握していないから。
[そう呟きながらも、向井を見る表情は変わらない。]
向井のカツラの方が岡っ引っぽいわ。
[ポツリと呟き、凄く残念そうに瞳を伏せた。男二人は時代劇から勤労の義務について熱く語っている。]
勤労の義務…。
[小さく復唱したかと思うと、クルミは戸棚から白い紙とマジックペンを取り出し無言でなにやら書き出した。]
これでよしっ…と。
[数分後、満足気に額の汗を拭う彼女の視線の先には、モニタに記された見回りの上に重ねられた【パンパカ】という文字と、牧野下の上に重ねられた【腋の下】という文字が、燦然と輝いていた。]
[モニタに燦然と貼り出された紙を前に、一仕事やり遂げた女の顔で、爽やかな汗を拭うクルミ。
一方、ムカイは悩んでいた。]
まずパンパカに突っ込むべきか、それとも脇の下を窘めるべきか・・・。
・・・それが問題だ。
[ちなみに先刻までの問題は・・・。
女岡っ引の十手投擲攻撃から、いかに必要最低限の身のこなしで、それを避けるか、だ。]
馬鹿だなあ、牧野下ー。
・・・いや、脇の下。
[悩む事に疲れたムカイは全てを受け入れる事にした。
いや、前言撤回。
殿というよりは岡っ引に見えるらしい、カツラ以外の全てを受け入れることにした。
そんなわけで──。
凄く羨ましそうな目でそれを見ていた元・牧野下のために、自分の頭のカツラをそっとかぶせてやりながら]
見分けがつかないのなら、直接聞いてみればいいじゃない。
[向井からカツラをかぶせてもらったクルミの頭は当社比二倍状態になっていた。が、本人はとても満足気に頷いた。]
…それもそうね。本人に聞く方が一番正確よね。
ハイハイ、結城センセー。結城センセーは金星人ですか? それとも水星人なのですか?
[突破口を一つ与えてくれた向井に、とりあえず十手を投げるのだけは止め、勤労の義務を全うしようとしている結城に*訊ねた*]
・・・良くがんばったなー、おれ。
[大変満足した頷きを見せる、通常の二倍頭部のクルミの姿。
ムカイもまたやり遂げた男の顔をして、自分で自分を褒めてあげた。]
ははは。
やっぱりまだまだだなぁ、脇の下。
センセーは勤労星からやって来た、仕事人ですよね?
[ユウキへと生まれた星を問うクルミに、チッチッと指を振りつつ。
並んでごく真剣に、尋ねてみたりなど*している*]
腋の下ってさ、何で腋の下っつーんだろうな。
下って何だ下って。
[2人からの質問に]
私は土星人だ。
[答えると同時に顔を上げ、クルミの髷に気付いた]
牧野下、見回り係だってバレバレだぞそれじゃ。
[向井に「まだまだ」だと言われ、尤もだと頷きながら]
勤労星? そんな星があるの?
大変、勉強不足…。
[ちょっと得意気に指を横に振る彼と共に結城の返事を待つ。]
腋には腋の事情があるんじゃないでしょうか? 年功序列とか階級性とか。きっと腋の下は腋一族の中でも下っ端なんだわ。
[聞き流しそうな疑問に至極真面目に答え、返ってきた言葉にますます困惑の色を滲ませ]
土星人…えっと、確かそこら辺にファイルが…
[柳眉を僅かに顰めて置き忘れの山を漁る。]
あ、あったあった。【土星人の見分け方】。えーっと…
「土星人の身体はとても小さく、通常は地球人の体内に寄生し、操縦を行う。主に膵臓のランゲルハンス島に居住し、指令はα細胞グルカゴンによって行う。
土星人に乗っ取られた過去の主な有名人…カネゴン」っと…。
結城センセーってカネゴンと親戚なんですね…。
[その拍子に二つ重ねの髷カツラの内一つが床に落ちる。]
あー…。やっぱり髷が二つだと見回り係だとバレバレですか。困ったわ…。
[表情はちっとも困ったような顔をしていないが、何処か縋るような目で辺りを見渡し]
結城センセー、じゃぁ髷カツラにあわせてこれを着たら見回り係ってばれないですよね?
[クルミの視線の先には、昔一世を風靡した馬鹿殿の煌びやかな衣装が飾られていた。]
ああ、あいつは不器用で空回りしているが実直なやつだった。
[カネゴンのことをしみじみと語る]
プログラムに、「仮装行列」って書き入れるように連絡入れとくな。
[クルミの提案にうんうんと頷いて、事務局へメールを書き出した]
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