ばーちゃんとぬいぬいに渡しちゃったんだ。
機嫌を損ねちゃうなんて、ズラさんちっちゃーいの。
お金持ちなんだから細かいことは気にしちゃダメダメなのよ。
少年より少女のほうが裕福そうに見える理由?
えーと、せーめーりょく?いわゆるひっとぽいんと。
はるちゃんいっつも不思議に思うの。
ゲームのキャラって、男だと力と体力が高くて、女だと素早さと魅力が高かったりするの。
でもね、男の人のほうが走るの早いし、女の人のほうが生き延びやすいと思うの。
むいむいはどう思う?
ばーちゃんとゲーセン、行きたかったな〜。
でもあんまり行ったことがないから、どういうゲームがあるかわかんなーい。
ヒーロー…せーぎのミカタ…。
はるちゃんたちは、ゆーしゃにはなれないんだよね。
はるちゃん、ゆーしゃに生まれたかったな〜…。
[そうポツリと呟いて、ゲーム画面の中の『ゆうしゃ ああああ』に視線を落とした]
んあぁ?
[相変わらず寝ぼけたまま身体を起こした。口の端には涎が乾いた白い痕。さすがは熟女]
ん〜、何だかちょっとくーきが違う…。
[きょろきょろと周りを見て]
あーれー?ばーちゃんいない。ぬいぬいもいない。
ばーちゃん、ゲーセンは〜?ゲーセン…はるちゃん一人じゃ行けないよ〜(財力的な意味で
ううう、はるちゃんのゲームも貸すって約束してたのに。
[ぐすぐす。涙ぐみ]
あえ?ばーちゃんは罠にはまってるの?
んーと、とらまな〜!かるふぉ〜!はダメ?指輪限定?
いっそ、ぱろぷんて〜!
[その直後、ギンスイの叫び声にびくりと身を震わせ]
な、なにーどしたー!?
はっ、死ぬな、死ぬんじゃないぞジーパン!!!
[混乱して訳の分からないことを叫びながら、台所へと*飛び込んでいった*]
ええっと、写真家ぺー子さんの相手になるには、パーにならないといけないんだよ!どーん!
[相変わらず混乱中。幽霊屋敷へと向かうズイハラに、ショッキングピンクのジャケットを*渡してみた*]
(村人: 3人 占い師: 1人 霊能者: 1人 守護者: 1人 狂信者: 1人 呪狼: 1人 智狼: 1人 悪戯妖精: 1人 )
………。
なるほど、ペー子さんの相手のパーは、ギンスイということかー?
[クッションに八つ当たるギンスイをキラキラした目で見ながら]
なるほど、これはいわゆるひとつのせーしゅんの暴走というやつなのね!
無意味に壁を殴ってみたり、愚痴ってみたり。
うーん、若いって、本当にいいものですね〜。
[微妙なイントネーションで、まるで映画でも語るような口ぶり]
むいむい、けーざい危機?
ここで一発アレですよ、年末ジャンボなのですよ。
でもだいじょーぶ。きっとズラさんがお年玉くれるよ!
[えがお]
わーズラさんったらピンクジャケットすっごく似合ってるよ。
ついでにこれもあげる。
罠にはまったら…ばーちゃんが仲間ができたーって喜ぶよ!たぶん!
[アフロかつらを手渡しながら、更にえがお]
おせち係?えーっと……。
[視線はギンスイのところでピタリと*止まった*]
涙はたまにしか出せないひっさつの一撃だから強いんだよ!防御力無視なんだよ。
そうか、ばーちゃんは籐編みがじょーずなのね。
とするとじーちゃんは柴刈りがじょーずなのね。
王様の城に行くためにたたき起こされるたんじょーびは、人生で一回だけなんだよ。
すっごいレアなんだから〜。
[ゲーム機の陰からくぐもった声を出す]
じーちゃん、わたしわたし。わたしだよー。
いますっごく困ってるの。お金必要なの。ここに振り込んでほしいの。
[ちょろぎに折ったパスタを横に二本刺して]
これが手〜。
[下に二本刺して]
これが足〜。
[黒ゴマをふたつぶつけて]
ばばーん!すーぱーひーろーちょろぎマン、けん・ざん!とうっ!
[ズイハラのアフロに着地]