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― 3日目 朝―
[寝坊であった。
むくりと起きて、昨日買いだめをした食料を食べるときには、もはやバックヤードには人の気配がした]
しまったな……
[柑橘系メーカーのタブレットの電源が落ちている。
無理もない、ろくろく充電していなかったのだから]
[だから、妖精は。
新たに日記にやってきている、脱落を知らせるメッセージに気付かなかった]
― 4F 朝 家電売り場 ―
[電源とポータブル電源のどちらも確保し、タブレットに充電を開始する]
[ここでようやく復活する「未来日記」]
[2日目は終わりを告げ、3日目が始まる]
10th ……が、死んだ?
[1thの行動を知れば、その事実も知れて]
9thか、それとも4thにあわないと…。
[そう。
この太った男は。10thと4thが混線する日記所有者だと思っているのだった]
[ぽつりと呟く言葉は乾いていた]
[だが喉の渇きが酷くなるのはむしろその後だった]
[
開店前の家電売り場で、在庫を漁る。
電源を入れる。
通信の出来ない状態の、柑橘系タブレットをもう一つ手に入れて―― ]
[全てが終わると、未来日記に従って進む]
やぁ、マシロ。マシロに話があるんだな。
[声をかけた。
調子は変わらない。死人が増えても、だ]
/*
約20時間ぶりにログを読んでいて、真っ青になっている
何 な の
この たち いち
やだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
お墓いきたぁああああああいいい!!
[11thの長い棒は床へ転がし]
聞きたいことは、これかな?
[現在進行形で1stの行動が、タブレットに映し出されていた]
[12thの日記は細かい。1stの似顔絵のようなアイコンが、噴出しでしゃべっている。行動が[]でくくられている]
ここをこうしたら、過去のも遡って見られる。
けっこうびっくりする話を、クルミちゃんとしているな。
おいらの日記は詳細にわかるんだけれど、更新がマメじゃないのと、急に未来が変わったりすると把握するのが大変でなぁ。
そう、1stは鬼、のようだ。
嘘ついている可能性もなくはねえけれど。
[現在進行形の盗聴であった。
1stと3rdが寝入るまでそれは続いており]
5thのフユキか。おいらはまだ会ってないんだな。
[そしてマシロの言葉に首を横に振って]
いや、1stを今狙うと、あれだ。3rdも11thも必ず1stを守ろうとするんだな。何せおいらたちじゃ奇襲ができない。
1stを狙うなら、ここらへんと番号が離れたもう1人の協力者が必要になるな。
5thに声をかけるっていうのは案外悪い選択じゃないかもしれないぜ。
ま、協力する条件が――4thの死、かもしれねえけれど。
[5thにとっての直接的な脅威は、「鬼」であるものに行動を把握されていることだろうと挙げ]
いやあ、おいら物騒なゲーム出身だからいい・・・いや、あまりよくねえけれどもよ
昨日おとといとくらべると、おいらたちもすごく物騒な話をするようになったな。
[ため息をつき]
確かに。でも、どんな予知をしたって、相手は人間だろ?
予知したところでどうしようもない状況ってーのを、つくっちまえばいいとは思うんだよな。
たとえば、おいらはマシロと殴り合いしたら、予知できても負ける気しかしねぇ。確認するのが大変だからなぁ、この形式。
[そうため息をついて]
9thは子供なんだな。8thはあってない……。6thは、何というか、そんなに勝敗にこだわりがない? ように見えたんだな。
……あと、協力をお願いできるといったら、混線する日記持ってる人らや、記録する日記を持ってる、ってぇ人だな
彼らはそれだけで鬼じゃねえ、って証明できちまうから、名乗り出るっていうのは自らの命を危険にさらすようなもんだけれどもよ――
鬼がこんだけ露になっているんだったら、皆で協力して排除したほうがきっと早い。
[でも全ては理屈のみだ。
グリタに言われた言葉は痛い。
鬼だ、鬼じゃない、で人の好悪を考えずに排除しようと動ける自分は、正しく、ゲームの為の駒なのだろうと、思い知る]
やりあうことになれていない、かぁ。
まあ、こんな急に世界の命運を背負わされたんだ。
そこで「大事にする」「守りたい」とかそんな言葉をかけられたら、ころっといく子はそこそこいるかもしれないんだな。
[鎮痛な面持ちでそういって。
知っている。こういうものを自分の棲家の灰ログで何と言われていたのか]
そうか、10th…グリタさんが、混線する日記の持ち主だったのか。
[その相手が、マシロだということにも今更ながら至った]
まぁ、ゲームの受け止め方は人それぞれだろうさ。
6thは、ゲームの存在そのものに懐疑的であったからなぁ。そこそこもれは本当なのか、ってところから。
おいらは、こうして離れてみると。
0thと同じ顔した子も、作ってくれた人も、皆大好きだったから。
おいらがへましてみんな消えちまうのは我慢ならねえかなぁ。
[そう零す]
[混戦する日記についての話を聞いて]
そうか、マシロのはいちいち書き込まなきゃならなかったのか。それは難儀だ。
その本は、身元証明には絶大な効果を示すんだけれど、2人一緒じゃなきゃその効果は弱い。今は誰にいっても同じかもなんだな。
まさに、11th,1st, 3rdが、鬼とか、鬼じゃないとかそういうのをおいといて結託しているもんな。
[そう相槌を打ち]
さて、ぼちぼち1st が起きたみたいだ。長話していると何の情報が取られるかわからねーなぁ。
おいらは武器になるもん、何か探してくるよ。マシロはどうする?
おや。
[自分の日記に更新があった。
誰かが日記の内容を見た上で行動を決定し、その上で日記の内容が書き換わる]
――と、どうもお客さんが来たみたいなんだな。
[視線はエスカレーターへと向き、床においていた杖を手にとった]
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