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仮投票しておこう。
レイヨに投票したら悲しい感じになるから……。
あとダイイングメッセージを作ってみる。
微笑と迷いつつ。死に際に笑うの好きだな自分。
まあ、意外と生存終了するかもしれないけどね!
[長老のテントへと向かう時、すれ違いざまに聴いたイェンニの声に息を吐くと、視線すら向けずに通過して。
その後現場で話されていることは知らず、テントに着いた時に見えたアルマウェルが問うような視線を向けると、長老へと併せて]
いましがた、ビャルネを殺してきた。
指示、待てなくて――すいません。
[右手と左手には見分けはつかぬだろうも自身とビャルネの血で染まり、喉を刺した時の返り血はまた、自身に赤を散らして。
何か問われることがあったなら、"音"と――書簡と彼の態度からまじない師ではないと思ったことだけ*告げる*]
………気がかりですから。
[一度は名を呼ばわられた相手の言葉に多少の間を置いて返し、誰と添えずもトゥーリッキへ答える。キィキィキィキィ…―――ウルスラやイェンニや見えぬマティアスにも目礼を置き、カウコの後を追うように惨劇の場を離れた]
…………、…―――
どうして彼だったんですか?
[音とカウコから返る答えをなぞり、曇る眼鏡をはずしつるに歯を立てる。彼の腕から血が伝っていたとしても、腕を庇わなければビャルネのものに見えるだろう。
アルマウェルがテントを出る背を見て長老に向き直り、すぐに戻ると添え眼鏡をかけ直し、長老のテントを出る。テントを出て向かった火のない自身の小屋は既に外と同じに冷たく、指の跡がついた容器に手を伸ばした]
…………、…―――
起きれるかな…
[呟き容器の蓋をあけると中には小さな丸薬らしきものがいくつか、悴む手が一粒を摘み上げる。目線に持ち上げ、死の淵へおりるほどに深い眠りをもたらす丸薬を見て、眼差しを細めた]
…ビャルネ。
[亡き人の名を紡いだ舌に丸薬を乗せ、呑む。彼の額に触れた手を自らの額に触れ―――カクリと力を失い項垂れた]
―――…、………
[さくり じゃらり
雪を踏む。ビャルネの杖が鳴る。]
狼にあやつられているかもしれんと
感じるのは…厭かね。
[対たる者へ、いつかの言をなぞるように問う。]
――いっそ、おおかみになれればと思うかね。
帽子の男…
…骨鈴の――…お前の名を。
お前自身が認識する音で、
…聞かせてくれるといい。
それも、あたしが憶えておくよ。
[それ"も"と口にする蛇遣いが、
儘に憶え攫いゆく*ものとは*]
…………ッ
[止まりかけた呼吸が再開するのに咳き込み、見開いた瞳。肩で息をして何度か瞬くと、生理的なものか涙がぱたぱた頬を伝った]
彼は…―――違う…
[項垂れて呼吸も整わぬままに掠れた声が呟き、袖口で頬を拭う。丸薬の入る容器を棚に戻そうと掴んで、握り締めた]
………伝えないと。
…運ぶべきか?
それとも…――?
[随分長い時間、ビャルネの元に居て。
体覆う鳥肌をざらりと撫でた後、男はそのまま長老のテントへと向かい、足を踏みだした。
生贄の代りとも
運ぶが難儀ともくちにせず]
[キィキィキィキィ…―――血に濡れずとも紅いアルマウェルの姿は、ビャルネの遺体の傍にあるだろうか。あるいは伝達に向かう道中でいきあうか、傍へ向かい彼に目礼を置く]
………彼は狼使いではありません。
みんなに報せて下さい。
貴方の身が危険にならないように…
必要なら僕の名を出しても構いません。
カウコには―――僕が伝えます。
誰とも知れぬ相手の言葉では…
[言葉を切り続けず、目礼を置き場を辞す。キィキィキィキィ―――長老のテントへ向かう途中、マティアスの姿も見えるだろうか]
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