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そう…なんですか。カネゴンさん、いい人だったんですね。
[しみじみと語る結城に共感し、くるみもしみじみと頷く。
そしてプログラム変更について掛け合ってくれる姿に感動を覚えた彼女は、大きく頭を下げた。]
ありがとうございます、結城センセー。やっぱり土星人っていい人なんですね。
[下げた瞬間、頭上に残っていた髷カツラの髷が、突然ビュンと伸びた。]
あ。こっちのカツラが殿仕様だったみたいだよ?
[やり遂げた男の顔をした向井に、クルミは伸びた髷を指差しながら声を掛けた。]
お、おぉ。
土星人はシャイで引っ込み思案だけどいい奴だぞ。
ってさ、こんな話してて怒られねぇのおまえら。
仮にも宇宙飛行士候補なんだろ?
じゃぁ、結城センセーもシャイで引っ込み思案なのですか?
[土星人ファイルには無い情報だけに、真剣な眼差しを向ける。]
確かに候補ですけど…。でも候補の前に好奇心は勝てないので。
人間、好奇心を失ったらお終いです。
あー?
私は私であって、土星人はまた別個の個体なわけで。
カネゴンのことは聞きかじっていてだなぁ。
[あー、と髪をかきあげて立ち上がる]
なんか飲むか?
[尋ね、給湯室へ向かおうと部屋を*後にした*]
そうですか…。土星人みんながみんなカネゴンって訳じゃないんですね…。
[別個の個体といわれると納得したように頷くが、その姿は何処か落胆したようにも見えた。]
結城センセーがシャイで引っ込み思案だったら、腰元をやってもらおうと思ったのに…。
[チッと小さく舌打ちをして髷カツラを外すと、部屋を出て聞こうとする結城に]
日本茶が飲みたいです。和菓子付きで。
[読み耽ったオレ流は、どうやら投球ホームではなくクルミの生活態度に*反映されたようだ*]
腰元って何だ?
[湯呑みを4つテーブルに置いて、そのうちの一つにポットから茶を注ぐ]
和菓子なんて置いてなかった。
自分で買って来い。
せっかく一緒に来たのに、はぐれちゃった……。
[手の中には、一通の手紙]
えと、とりあえず、実行委員室には着いたや。
手をかざすんだっけ?
うわあ!開いた!ドア開いた!
……うん。お兄ちゃん探すのは、後にしよ。
こんにちはー?
[おそるおそる、部屋へと足を*踏み入れた*]
[変声器を口元に構えると発信範囲を実行委員室に設定した]
大変だ、JINROが!
キクコー、どこだー!
すぐ助けに行くからなっ!
[ぶつりと通信を切ると、同じような内容を各部所に発信しはじめた]
ぐあっ……
[呻きながら通信を切ると、部屋一面に血糊を撒き、懐から取り出した銃を通信機のコンソールに数発発射した]
……。
[仕事の出来栄えを確かめると無言で通信室を*後にした*]
いらっしゃい。
[部屋にやってきた人影に声をかけた途端、突然の無線]
な、なに、じんろーがキクコを助けに行く!?
……じんろーって何。
おまえら知ってる?
[部屋のメンツを*見渡した*]
[戻ってきた結城の手には魔法瓶タイプのポット。そこからクルミもお茶を注ぎ]
腰元とは…お殿様に帯をぐるぐると解かれて「あーれ〜!!」と、言う人です。
[淡々とした口調で答え、お茶を啜った。]
それはそうと和菓子は無かったのですか。準備が悪いですね。残念です。では自分で購入します。
[小さく溜息をつきながら呟いた瞬間、ドアが開く。クルミは驚いた様子も無く視線を上げた。]
こんにちは、あなたもパンパカさんね。よろし……キクコってあなたの事?
[ドアの前にいた人影に声を掛けている途中に聞こえた放送に、瞬きをしてモニタと少女を見比べる。]
さぁ? じんろーって土星人の仲間じゃないんですか? 結城センセー?
[不思議そうに訊ねてきた結城の問いに、クルミも*訊ね返した*]
そうですよ、結城センセーが「あーれ〜」って言う方です。ね? 面白そうでしょう?
[お茶をずずっと啜る。やはり表情は能面のままだ。]
そう。今聞こえて来たのはあなたのお兄さんの声なのね。
[菊子に椅子を差し出しながら、クルミはふむと相槌を打つ。]
この学校って、変に曲がりくねったつくりをしているから。はぐれても仕方が無いかも。でも早く見つかると良いわね、お兄さん。
[気遣うように少しだけ表情を和らげた。]
準備が悪いのは事務局ですか。解りました。では今から和菓子を用意してもらうように、直談判してきます。
[すくっと立ち上がったクルミの手には無数の釘が刺さったバット。]
? 土星人は多様性に富んでいる訳じゃなかったんですね。じゃぁ、じんろーって何星人なのかしら?
[各星人の見分け方について、また振り出しに戻されたような錯覚に陥り、溜息を吐く。]
[頬に右手を当てて暫く考え込むような仕草をしていたが]
やっぱりお茶には和菓子よね。
という訳で直談判しにいってきます。ついでにパンパカ係の仕事内容と名簿、それと菊子さんのお兄さんの情報、持ち帰ってこれたら持ち帰ってきますね。
[スチャっと右手を額の辺りまであげると、クルミは六甲颪を口ずさみながら、部屋を*後にした*]
た……頼もしい。
いってらっしゃいー。
[勇ましく去っていくクルミの後姿を見送りながらお茶を啜る]
うーん、と。
私は多分、ウロウロすると迷子になっちゃうから。
部屋の中を捜索してみよう。
何かお菓子ないかな……、あ、じゃなくて。
えっと。
[ブツブツ言いながら、部屋の中を*ゴソゴソ*]
お代官様に身包み剥がされても楽しくもなんともないんだが……。
目まわりそうだ。
ジェネレーションギャップってやつなんだろうかこれは。
[部屋を出て行くクルミを見送って、視線をノートパソコンへ落とす]
飲食店にある「トイレ掃除チェックシート」程度でいいんじゃねぇの?
[キクコの問いには、仕事内容を想定して思いつきを答えた]
[しばらくゴソゴソしていたが]
何も見つからないなぁ。
……ファイルの山くらいしかないですね。
び、”尾行の心得”!?
心ときめくタイトルだっ。
読んだ方が良いのかしら。
アンケートだぁ。
えぇーっと。
書けば良いのですよね?
[アンの方をちらりと見ながら]
□私は、せっかく見回り係に選ばれたのだから、人数が少なくても頑張ってお仕事するつもりです。
ファイトです。ファイト。
お仕事がいつ始まって終わるのかは、おまかせコースで。
とりあえず来週中ならば割と支障なく見回り係の仕事に専念出来そうですが。
入試の見回りならともかく、学園祭だからなぁ……。
[キクコの漏らした不満にはそう答えて、手元を覗き込まれても動じることなく画面をスクロールしている]
何って、仕事。
[共同執筆者のしたためた論文を読み終えると、ファイルを閉じた]
[クルミは特選和菓子セットの入った箱を手に廊下を歩いていた。]
最初から用意していたなら、きちんと部屋においておくべきだわ。事務局だからって仕事さぼり過ぎ。
[箱の上には名簿が載っている。]
そういえば。あの変な放送ってここの通信室から流れていたのかしら?
[丁度目の前を通りかかったのを理由に、部屋のドアをそっと開けた。]
………なに? これ…。血?
[部屋中を染めている赤いものに、クルミは眉を顰めた。]
赤いということは…金星人じゃ無いのね。じゃぁこれは一体誰…?
[言いかけて思い当たる人物が浮かぶ。壊れた通信機も目に入り、只ならぬ雰囲気にクルミは息を呑む。]
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