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どうにか、ねぇ……
[アイノに語ったのは本心。
それでも閉じ込められる期間が長くなればなるほど危険は増すのだった。]
ドロテアが忘れてくれるのが一番だけど――
無理だろうなあ……
[人狼だった母も子供を置いてでていったけれど、時々戻ってきてそっと肉を置いていったことがある。
父には話していないという母だが、それでも――]
やっぱり人の中で暮らすのは無理があるのかなあ……
[人として育っていても本能に抗うのは難しく、どうしたものかとため息をこぼすばかり。]
まあ……しょうがないよね、生きるためだし……
[その後もしばらく椅子に座ってうだうだとしていたら、父親に仕事をしないならどっかでていけ、とばかりに宿から放り出された。]
あー、もう……ちょっとぐらいいいじゃないか、なぁ……
[やれやれとため息をついて、土砂崩れの現場でも見に行くかな、と足をすすめた。]
―― 土砂崩れ現場 ――
[放り出されるときについでにパンと果実酒の入ったビンをかごに放り込んで持ってきた。
散歩ついでに外で食べるのもいいだろうと。
土砂崩れの現場にたどり着けば、幼馴染が居るのが見える]
あー、ペッカ、やっぱりここにいたのかぁ
[ひらひらと手を振りながら、アイノも居るのだろうかときょろりと周囲を見渡した。]
なんだ、まだペッカに声を掛けてなかったんだ。
[驚くペッカの様子に笑いながらアイノにもひらりと手を振り。]
ペッカもがんばるよねー……
でもあんまり無理しないようにしなよ。
[ほんの少しずつ動かされている岩を見ながら幼馴染をねぎらう。]
そりゃあ、気づいてなかったらどれだけ街の住人は間抜けなんだって話だよねえ。
[手にしたかごの果実酒のビンをみて、飲むか?と幼馴染に向ける。]
どれだけの範囲が土砂で埋まったのかわからないけど……
まあ、街の人間ががんばってくれたらこっちでがんばるよりは早いだろうなあ。
[それでも負けず嫌いな幼馴染の言葉>>50に可笑しそうに笑って。]
ペッカ一人でそうできたなら、そりゃあすごいことだねぇ
[しみじみと呟いた。]
はは……さすがに用事がないとか、そんなことはないと思うよ、きっと。
[そうなったら終わりだしとしみじみと頷きながら、
ペッカ>>53に酒瓶をわたし。]
まあ、ペッカ一人でがんばる必要もないんだし、無理はしないようにしなよ?
[アイノもそう思うだろ、と少女に話を振り。
果実酒が甘いと笑うペッカにそりゃそうだと軽く返しながら瓶を受け取った。]
ん?食べたいなら食べるかい?
[覗き込んでくるペッカに軽く返し。
うなずくのならパンをひとつ渡して。]
俺はそろそろ町に戻るかなあ。
ペッカたちはどうする?
[軽く首を傾げて問いかけた。]
[マフィン>>64があるならパンはいらないかな、とも思いつつ。
アイノ>>65のもっともな言葉にたはは、と軽く笑った]
まあ……うん、そだね。
できることはやらないといけないけど。
だからといってペッカ一人だけに押し付けるのもなあ……
[明日から手伝いに来るべきだろうかと、めんどくさがりな男はぶつぶつ呟いた。]
[演説口調のアイノ>>67にがくり、と肩を落とす。]
腹立つっていうよりこう……立つ瀬がない感じがひしひしと……
どうせ俺は情けないよ。
[しょんぼりと呟きながら、果実酒の瓶に口をつけて一口飲んだ。]
[根性はありそうだけど、とペッカ>>75に笑いながら、続く言葉には小さく頷き。]
りょーかい、伝えとく。
[派手な音を立ててペッカに頭をはたかれればあてて、と大袈裟に顔を蹙める。]
あー、うん、ごめん。
[幼馴染が代わりに腹を立ててくれることにへら、と照れ隠しのように笑みを浮かべながら謝り。
立ち去るアイノ>>77の捨て台詞にぶんぶんと手を振った。]
酔っ払うほどのみゃしないって。
気をつけて帰れよー。
あー、んじゃ、またな。
[岩を抱えるペッカの視線にはっと気づいたように、ひらひらと手を振って。
先に立ち去ったアイノを追いかける。]
そうだよなあ、女の子を一人で帰らせちゃだめだよな。
[幼馴染があっさり気づくことに感心しながら、アイノの後を追い]
俺も帰るから途中まで一緒に行こう。
[アイノに追いついてそう声を掛ける。
そしてドロテアについての話などをしながら町へと戻るのだった。]
―― 町の通り ――
[広場へと続く道の途中。
アイノと別れて、のんびりと歩く。
向かうのはペッカとその姉夫婦が暮らして居る家。]
えーっと、昼はいらないって伝言すりゃいいんだったな。
[思い返すように呟きながら、目指す家への道を歩く。]
[ペッカの家へとたどり着き。
その姉にペッカの昼飯がいらないことを告げる。
穏やかなその人とほんわか会話を交わしていればウルスラがやってきたので、それじゃ、と二人に手を振ってその場を離れる。]
さーて、のんびりするかー。
[宿に戻ったらどうせこきつかわれるから、と、広場の方へと足を向けて、のんびりをきめこむのだった*]
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