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まあ。
[視線を彷徨わせた挙句、ツキハナを見る]
たとえ、夢幻に過ぎないのだとしても、
スイの言っていたように、
俺にとっても、皆は“家族”なんだろう、な。
[温もりすら、偽りかもしれない。
けれど、その手に、触れた]
[お休み、とは口の中だけで。
目線をベックに返して、出て行く二人を見送る]
それから。
きっと、この想いも。
君を好きになれて――
愛せて、よかったと思う。
[言い辛そうにしながらも、微かに笑んだ]
……ありがとう、ツキハナさん。
[そっと、*背を撫ぜる*]
……俺はなー
[いつもの癖]
なぁんにも、上手くいかなかったんだ。
夢見たって破れてばっかで、厭になった。
でも。
ひとつくらい、叶えたかったんだろうな。
[返る声は聞こえないけれど、否、だから、語る]
それで、此処に来たんだろう。
ただ、好きな奴と一緒にいたかった。
皆に好かれる、父親って奴になりたかった。
家族って奴が欲しくて、
おかえりって言ってくれる、
あたたかい家に帰りたかった。
それから――誰かを救いたかった。
[子供のように笑った]
すげぇな。ほとんど、叶ってら。
でも、なんだろうな。
叶えば叶うほど、空しい気分になるんだ。
よくわかんねえけど、虚ろな感じ。
思い出せなかったからじゃないらしい。
[得体の知れない感覚は口に出来ず、*独白する*]
ただ、さ。 このままじゃ、いけないって思うんだ。
[ちゃりん、と音がした。
卓上には、六文銭が二人分]
足りないのは……
此処にいろってことなのか、
それとも、他に理由でもあんのか。
[首の後ろに手をやり、コキと鳴らす。
欠伸をして、居間を出て行った。
貨幣は置き去りのまま]
ほら、手出せ、手。
[父としてのときより乱暴な口調で、ちかの手に六文銭を握らせる]
使うか使わないかは好きにすればいい。
あとの一人分は、居間のちゃぶ台。
はいはいっと。
[なんとなく後ろに手をやりながら、カメラを見る]
千年。気の長い話だなぁ。
……いくら経とうが、家族は家族で、いいんじゃないか。
[どんな表情で映ったかはわからない。
ただ煙草を咥えた横顔は、“家族”には相応しくないだろうと思った]
……くさいなぁ。
[ベックの台詞に小さく呟いて、壁際に下がった]
どーいたしまして。
[ちかの感謝に、頭を掻いた]
それが家族っていうんじゃないか。
わがまま言ったり、思い切り甘えたり。
そういうの、全部受け止めるのが。
迷惑かけられても、嬉しいんだよ。
……少なくとも、“父さん”はな。
全部厭になって逃げてきたロクでなしにしちゃ、
上出来だったかとは思うがね。
[口の端を釣り上げたが]
願い事?
[真顔になった]
……電動自転車か。
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