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…………ああ。
[背に送るのはその一言だけ。それだけで、いい。きっと。
静かに。扉の中へと消え行くテンマを見送る。
かけたい言葉は、全てその瞳の中に。]
―――――…
[消えたあとに残るは開かずの扉。
テンマがいつか暖かく巻きなおしたマフラーにふれて。
静かに、静かに瞳を閉じた。*]
[記憶の、どこかに眠る、懐かしい――声の思い出。]
――『…そうか。
自分で、納得しないのだね…レン。
「みんなと違う」…そんなものは、君がそう思い込んで勝手に悩んでいるだけに過ぎないのに。
もし、導き、結びつける事ができれは―――
―――君は、自分も自然の一部であることを自覚するのだろうね。
レン。本当はね。
そんな事をしなくても君だって――』―――
[かつて自分がもらった言葉は。あのひとの真心は。
瞳を閉じ、その思いに―――]
……優しい、やさしいひと。
そうだよ。空は―――広いんだ。
[瞳を閉じたまま、響く声に応える。それはプレーチェへか、ペケレへか、それとも…*]
失敗。そんなの……多分、ない。
そう、信じてみても。いいのかな。
今のペケレを見ていると。
止められなくても、それでも。
雫は水面に落ちてひろがり。
……博士。俺も、自然の一部なのかな。
あなたがくれた心からの言葉。素直に信じてもいいのかな――――
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