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[不意に、先程まで生きていた2人の声が聞こえた。
ありえないことだったが、確かに]
……まさか、な。
(大勢の方を送って、とか)
(今更犯人だと名乗られても、説明のしようもないだろう)
[叫びながらドアを叩くビセ>>+0には
居たたまれない気持ちになる]
[未開封の、おもちゃのカプセル。
白い動物フィギュアのいろが朧に透けて居る]
…こ、これ…
開けそびれててよかった、のかな…?
[独りごちると、
やはり蓋は開けずにピエトロを見下ろした。]
もうひとり…犯人が、いるなら。
仲間を失って逆上したりしてないか
僕はそれが心配です…
薬かなんかだと思ってた可能性は?
すりかえられてて、……
[僅かな可能性でも探すように。それでもすぐに首を横に振り、ネクタイを握って]
……何、だよ。……何なんだよ。
何が目的だっていうんだ。
混乱したり、怯えたり、疑い合ったり……
そんなのを見たがってるのか?
悪趣味とかいうレベルじゃないっての。
マジ、正気じゃない、っていうか。
もう一人犯人がいるなら、……
……ずっと単独行動してる、のは。
もう一人の犯人とかいうのが……
俺達の知らない奴で隠れてたら、まずいかもな。
それこそ、猫だと思ったら……って事になるかも。
俺は、なるべく一緒にいた方がいいと思います。
そりゃ、嫌な人に強制する気はないし。
寝る時なんかは、一緒ってのも色々問題ですけど。
多分、毒を使う人なら取り扱いには細心の注意を払うよ。
犯人の目的がわからなけりゃ、対処のしようもない。
玩具屋さんの荷物とか、何か残ってないのかな。
[扉を叩く手を止め、足を上げて蹴り上げようとした]
痛くない?
[怪我をしたはずの左足を軸に、一本足で*フラフラ*]
大変なお仕事、だと思います…
お疲れさまです。
でも… 僕は犯人を探して捕まえるより、
いもうとを守ってやりたいです。
[ビセの骸を一度見遣って、ぐと唇を噛む。]
犯人にはおとなしく去ってほしいし
あまり刺激したくない――
最低限の協力しかできないこと、
卑怯ですけれど…先に謝らせて下さい。
[深々と腰を折って。
ポルテへ、ごめんなさい、と小さく言う。]
貴女が、手柄を焦って
一般市民をばかげたおとり捜査に
巻き込むようなかたじゃないこと…願ってます。
ふうん……まさに陸の孤島ってわけか。
切り貼りの手紙に電話線切断。
実に用意周到なことだ。
案外、この嵐も偶然じゃないのかもね。
[「手柄を焦って」――
巻き込まれた市民の痛烈な皮肉を装った、挑発。]
…貴女が探してるのは、僕なんでしょう?
[刑事じゃないだろうか…出会ったときの印象と、
記憶とがゆっくりと繋がり始める*残酷な時間*]
犯人が……大人しく去るなんて、有り得ますかね?
もし、そのレベルの犯人だっていうなら。
こんな状況にはならないんじゃね、とか、思います。
……やめてくれるなら、願ったり叶ったりですけど。
[ダンケにはそう言って。レンの言葉には]
嵐が偶然じゃないなんて、ないだろ。
……って、言いたいとこだけど。
嵐が起きそうな時期を狙って、っつー事か?
なら、有り得るかも。本当、用意周到みたいだし。
どんな理由で俺らを選んで……ってなると。
100パー想像できないけど。
つか、殺人犯の思考なんてわかるわけないし。
どうだろうね。すでに犯人が目的を達してるなら
後は、嵐が過ぎ去ってから逃げるだけなのかも。
そう。場所と日付の指定もしてきたわけだから。
嵐による足止めがなければ、もう少し事態はましだったはず。
……とにかく。
嵐が早く過ぎる事を祈って……
まだ何かが起こらないように、警戒して。
犯人を、……見つけられるもんなら、見つけて。
もう、誰も死んだりしないようにしないと。
[呟くように、だがはっきりと口にしながら。ふと、胸ポケットの奥から銀の指輪を取り出し、見つめた。光が鈍り切った真珠が一つ付いた指輪]
ちょっと、待てって。
探索に行くなら、俺も行く。
[歩き出すレンを見るとそう申し出た]
ポルテさんは……此処に、残りますか?
こういうのは一番経験があると思いますから、ついてきて貰っても。
ひとまず、一人にならない方がいいと思うんです。
[ポルテにはそう確認しておき]
犯人が人目につかず潜めそうな場所ってどこだろうね。
山荘はそんなに広いわけでもないし、外は嵐だし、結構限定されるはず。
屋根裏か押入れか、どこかの小部屋?
もしかすると[手のひらの上]かも。
ミステリーだと、地下室か隠し部屋がどこかにあるのが定番?
手のひらの上だったらいいな。
もう逃れられないぞ、観念しろ!
っていう。
[トイレ]なんかは隠し扉とかありそうだったけど。
[居間]とか……
と、屋根裏ならあったっぽい。応接間の隣の納戸から昇るの、猫探してる時に見つけた。
[銀の部分も大分錆びている指輪を放ったり受け止めたりしながら、レンやダンケと共に屋敷を歩いていく。過ぎる部屋はいちいち確認しつつ]
お針子 ビセは、手のひらの上でごろごろ転がっている。[栞]
掌サイズ……妖精の仕業だね。トイレに隠し扉って、覗きは犯罪だよ。
じゃ、屋根裏行ってみようか。自由に移動できるなら、そこに潜んでるかも。懐中電灯必要かな。
ゲンちゃん、その指輪は何?
妖精……の置物はどっかで見たな。
いやん。覗きだなんて、レンのえっちー。
まあ、男がさだめしスケベというのはともかく。
だな、屋根裏に行ってみるか。昇ってみてはないから。
すげー暗そうだったから、ある方が便利かも。
[レンに、指輪について聞かれると]
ん、ああ。昔彼女にあげる予定だった指輪。
婚約指輪ってやつ?
それは否定しない。
男はスケベであってこそ自然なもの!
そこを認められるか否かが大人と子供の分かれ目だ!
優しく上品に見えるダンケさんだって、実はスk
いや、すみません。
[びし、とダンケを指差したが、すぐに謝っておいた。懐中電灯の件には頷き]
……はっきり言うな、おい。
俺の繊細なハートがブレイクするぞ。
それはもうガッシャガシャに。
まあ、ふられたんだけどな。
もう十年くらい前になるか。
……これだから男って生き物は。
ふうん。壊れたら接着剤で修復してあげるよ。
何か変なものも混じるかもしれないけど。
10年前の指輪を大事に持ち歩いてるってことは、まだ未練があるの?
お前だって大人になればきっとわかるさ。
いや、実は女なんだとか言うなら知らないけど。
せめてセロハンテープで直して!
……や、接着剤の方がいいか?
じゃなくて、マイハートはそう簡単には直らないからな!
所要時間はおよそ、[地球暦4885年]。
うーん。未練ってか。
なんか処分する気になれなくて。
思いは吹っ切れてんだけど。
[少し壁の方を見る素振りをして]
……知らない。
随分気の長い話だな。
にしても、見かけによらないな。もっと軽い男だと思ってたけど。
よっぽどいい女だったのか?85、59、87とか。
馬鹿、俺は全国でもベスト10に入るくらい真面目な男だぞ? いやマジで。
大学で同級生だった奴なんだけどな。
胸とかは残念なアレだったけど。
可愛かったし、同じサークルでよく話したりして。
で。もう二十後半だし、でプロポーズしたら、将来が不安みたいに言われて。
その時はサラリーマンしてたけど、すげー給料とか待遇悪いとこだったんでな。
まあ、でも、仕方ないとは思ったんだけどなあ。
そいつが結婚したとか後で知って。
その相手がフリーターとかいうから、恐怖の魔王もやってくるってもんだ。
[過去の醜聞を、特に気にする様子もなく話した]
とりあえず誕生石お題も達成!
……斜め上な達成方法ですね。
んでこんな事やってたらptが足りない。
171ptだぜもう。
それ、どこの国だよ。イタリア?
ふうん。胸だけで選ぶわけじゃないんだ。
……ま、元気だせよ。大人なんだし。
フリーターとかサラリーマンとか、あんま関係ねえと思うけどな。
ん。ちゃんと電池も入ってるな。
イタリアだったらトップだ、トップ。
マイシリアストップ。ディスイズアペン。
……もっとストレートにふられてたら、とっくに処分できてたかもな。
[独りごち、珍しく憂いらしい横顔を見せたが]
ノー問題。ナットアクシデント。……ん?
まあ、細けえ綴りはいいんだよ!
[間もなくいつもの調子に戻り]
よっし。じゃあボインを……
じゃない、犯人とか手がかりとかを見つけにいくか。
(多分)部屋じゃねえw
コマカイコトハ キニシナイ!
彼女にふられてやけになってフリーター人生を選んだ男、という事に。やるせねーにゃー。
もし殺さず殺されず残ったりしたら(指輪を)投げ捨ててしまうとしよう。
ほうほう。
生きておいでの皆様のお姿が見え、お声が聞こえますね。
不思議なものでございます。
つまり……私は死んだ後も、こうして皆様が右往左往なさるご様子を、拝見できるというわけでございますね。
これはなかなか、ありがたいことでございますよ。
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