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[玄関で、スニーカーの紐を緩め脱ぎ捨てる。
グラウンドの砂のにおいが、ふっと鼻をかすめた]
こわい。
[今日一日の記憶が、瞬く間に*乱雑に蘇っていく*]
*/
何が起きてるのか、わからないのが怖い。
何が起こるのか予測出来ないのが怖い。
私が、私じゃないみたいで怖い。
[微かに震える左手を、見下ろした]
/*
[運転手だけを残してバスから降りる。音もなく降り始めた雨が頬を濡らした。傘を差そうか逡巡して、結局やめた]
もういいかい。もういいよ。
[神隠し、の言葉に昔よくやった遊びを思い出して呟く。
アンもさっきの清二のように忽然と姿を消してしまったのだろうか。どこかで、見つけ出してくれるのを待っているのだろうか。
コツン濡れた足元に当たった石を蹴り上げる]
あぁ。止まねーなぁ。
これと同じ神様のいたずらだったりして?
[傘を石と同じように蹴った瞬間、水の気配は強さをを*増した*]
クルミって、胡桃の発音だと思ってたんだけど
来海だとクにアクセントなんだよね…?
ウツミ、みたいな。
胡桃のが好きだなぁ。
というか、名前にすればよかったかー。
タカハルみたいに私も何か設定を作ってみたいぞ。
魔球とか!
[後輩二人に説き伏される形で送られて、ナオは家の前で彼らと別れました。]
ん、……ありがとう。
それじゃ、おやすみ。
[――気をつけて。そう声をかけても、真に恐ろしいものは警戒しようがないでしょうから、それは言わずに、手を振って見送りました。
鍵を開け、灯りのない、古びた家屋へと扉を軋ませながら入り、電灯を点します。自室に入ってすぐ、ナオは鞄を布団の上に放って、窓をガラリと開けると、机の前の椅子を引いて座り、頬杖を突きました。]
[外は静かで、灯りはまばらにしかありません。
暫くの間、ナオはそうしてぼうっとしていましたが、ふっと思い出したように、鞄から封筒を取り出しました。]
指紋、つけないほうがよかったかな。
[今更ながらに、そんな事を考えました。それでなくとも、筆記鑑定を依頼すれば。そう思いながらも、もう一人の自分が無意味だと否定します。
封筒を開け、中の手紙を開いて、……ナオは、目を見開きました。]
……何故?
[ナオの声に応えるものは、ありません。
記された文字に、視線を落とします。そこに書かれた内容に、安堵と落胆の入り交じった吐息を*零しました。*
夜は更けて、色の雨が降り出します。]
何故。
僕になんだろうね。
[見えないものが視えるのも、聞こえないものが聴こえるのも、いつも、ナオばかりでした。父も母も友人も、知らないと言うのです。
何故かと訊いて、答えてくれたものは、ひとりしかいませんでした。]
今日の投票はどうしよう。また悩む耕一PLです。
なんか初心に帰って読み返すとこれ肝試しなんだよな。
ホラー調にすべきだ。と思った。
そしてもう一日続いた方が面白い気がするなー。
今日物の怪吊るとどう繋げたら良いか判らないぜ。
悩ましいのはあれだ。
タカハルとコハルのどっちがモノノケか判らないことなんだ。
じゃあナオかクルミに投票ってそれも何か違う。
二人ともお話的に残ってたほうが面白い気するんだよ。
怖さを演出する来海と狂言回しの先輩は貴重。
そう考えるとやはり俺が神隠しにあったほうが今後が盛り上がる、気がする。
タカハルが楽観励まし系とホラー演出を均等にやってくれる予感。
どちらかといえば俺みたいなキャラは最後まで残ってないほうが肝試し的なんじゃないかと。
…来海が可愛くて大層名残惜しい気もするけどさ。
どうやったら上手くもっていけるんだろう。
あれかな。俺が生きてる限りはお前のことは俺が守るよ、みたいな感じで先に犠牲になる系統にしたらモノノケが察してくれるだろうか。
ん。あれ。待てよ。ナオの書き込み増えてるぞ。
そういえば今日も占い結果出てるんだ。
気をもたせやがる。上手いなー。
……あれ。ひょっとして今日は守護成功なのか。
ランダム喰い吊り被り可能性もあるのかな。個人的にはナオorクルミ守護で守護成功だった気する。
で、守護生存なら、残る二人のうち物の怪じゃないほうが守護なんだ、自然に。どっちもありうるなー。
……設定次第だけど守護も残ってたほうが面白い気する。
襲われやすいナオあたりに投票して無効票にしちゃおうかな。そして神頼み。
[ほとんど眠らないままに、次の日を迎えた。自室の布団の中、知らぬ間にうとうとしてしまっていたようだ。気が付くと既に昼を過ぎていた。開け放した窓から風は緩やかに吹いていたが、生ぬるい部屋の空気をかき混ぜるだけだった。]
……暑いな。
[今日も、彼らは探しに行くのだろうか。「かみかくし」にあった友人達を探しに。]
[コハルが目を開けると、もののけもゆっくりと覚醒した。最初は抑えこむばかりだったコハルの意識が、融合するのを感じる。とうとうこの身体の持ち主の意識は、疲れ果て、自分に主導権を委ね始めた。完全な同化が始まる。]
これでますます、かくれんぼが、上手に出来るぞ。あははははー。
[だが油断は出来ない。この少女は随分しぶとい。「同級生」のやつらを前にすると動きが鈍ってしまうのを、もののけは自覚していた。]
早く、あいつらぜーんぶ、捕まえまないとなぁー。
[水鏡の向こうに閉じ込めてしまえば安心だ。ただの餌になるだけだから。ただ、今日は。少し大人しくしていた方が良いかもしれない。もののけは邪魔者の事を考えていた。]
[夏休み二日目。
クルミは、学生生活初のサボりを決行した]
[セイジが出入りしていたという噂を聞き、ジャズバーとやらに近寄ってはみたものの、昼間のそこは人影もなく]
ダメだこりゃ。
[足は惹かれるように学校へと向かう。
他に行き場もなかった。
校庭から姿を見られぬよう、こそこそと校舎内に踏み行った。
胸には罪悪感が満ちている]
誰もいない。OK。
[アンとセイジの共通項、肝試し。
3年教室の机にチラシはないかと*探しはじめた*]
[二年の教室で図書館から借り出した本を読んでいた。伝承に関する書籍。数冊目の本を読み終えて雑に重ねた]
……何かできるのか?これ。
[合理的解釈など今回は全く意味はない。伝承を受け入れるなら、それこそどうしようもない。なら考える意味がない。
否、一つだけ。何故か頭に焼き付いている。――顔のない手紙。]
*/
[机の中はほとんどがからっぽで、探す手間はかからない。
というか、見つからない]
[かみさまが見せた夢かも知れない、夜のことを思い出す]
たとえ子ども扱いでも、嬉しかったんだ。
[吐き出してみた。
誰もいないのなら、いとも簡単に言葉は零れる]
でも、
/*
[辛うじて見つけた1枚のチラシを手に、3年教室を後にする。
日程しか書いてないそれが手がかりになるとも思えなかったが]
[さてどうしようか、と思った所で、人影を見つけた]
――コウイチ君?
[教室の入口から声をかけた]
[無個性な文字が問う。「人であって人でないもの。それは何?」
人を喰って成り代わる妖怪のことを聞いたことがある。自分はどうだろう?気づかないうちに“そういうこと”もあるのか?成る程。完璧な擬態かもしれなかった]
――震えるよ。本気で。
[呟いて、そこで知った声が聞こえた。
何時もの気だるい口調で返事する]
耕一だよ。どうしたんだ?
昨日、夢じゃないよね?
[手にしているチラシを一瞥し、近づいて差し出す]
アンと、あの先輩、これに参加してたって言ってた。
終業式の晩、ってしか書いてないけど。
こっくりさんでもやったのかな。
*/
あまりに堂々と、授業を聞いてない風の後姿が
誰も近寄らせたくなさそうな空気が
授業中、気になって仕方が無かったんだ。
ふしぎな好奇心。
/*
[チラシを差し出され、受け取って眺める]
狐狗狸ね。確かに大抵は狐だよな。こういうの。
でも。なんだ。上手く伝わる気しねえけど。
……まだ何かするつもりなのか?
『まだ』?
え、っと。私が……?
[からっぽになった両手を組んで、指先にぎゅっと力をこめる。
コウイチの表情を伺おうとするが、よく見えなかった]
そうだよ。来海はこれ以上何をしてやりたい?
なんつうか。なんだろな。責めてるとかじゃなくて。
[心配だよ、と。そう呟いた。チラシを茫洋と見つめたまま]
もし、どこかに連れていかれてるなら、そこから戻れるようにしてあげたい。
でも、どうしたらいいのかわかんない。
[俯きかけたまま、コウイチを見据えて]
怒ってるの?
そだな。それは、俺もそうしてやりてえ。
[視線に応えるように来海の目を見つめ返し]
何があっても俺がお前に怒ることはないよ。
心配だからあんまり一人ですんなってことだよ。
何かするなら、俺も付き合うよ。俺がいる限りは一緒にやるよ。
そして喉がない始末。
ペース配分できてません。がはは。
まあ、手紙の結果聞けなくなるくらい、かな?
とりあえず票だけ決めよう。
コハルとタカハル。どっちだろう。
……わかんない。
あ。今おもったけどクルミが守護かもなんだね。
いる限り。
[その言葉は、自分が知らず祈っていた事柄を表層に浮き立たせる]
いなくならないで。
[自分の指先の怠慢な動きを目で追う。
コウイチのシャツの袖を、つい、と引っ張った]
[袖を引っ張る来海の手をとって、きゅうと握る。
少しだけ迷って、やはり根拠もなく約束した。
この状況で、それ以外できそうになかった]
大丈夫だよ。
[せめて自分が身代わりになれたら。思いながら決して言わない]
*/
なんて、自分勝手な願いだろう。
昨日の晩、目の前で人が消えたとき
いなくなったのがあの人であることに
私は少なからず安堵していたんだ。
/*
中身透けて見えるなー。
可愛いのう。可愛いのう。おなごは可愛いのう。よぼり。
明日どんな日になれば盛り上がるのかまだイメージしきれない。
やっぱり自分が消えたほうがハートウォーミングな感じで終わらずに「肝試しの話」に適している気はせんでもないのだった。
しかし来海を遺すのもなにやらうむむ。
とりあえず今のうちに愛でておこう……。
大丈夫じゃない。
[何者がどんな力を持ってそれを引き起こしているのかもわからないのに。
声が震えている気がしたが、ざわめきが大きすぎて定かではなかった]
……人の気も知らないで。
[握られた手を、振りほどこうとした]
かもな。上手く人の心が判らないみたいだ。
[振りほどこうとすれば、そのまま手を離す。]
でも万が一いなくなっても、すぐ戻る。
[言って、話し終えたように耕一は席を立った。
とりあえず出ようぜ、と言う]
RP見なおしていた。
なんとなくコハルが物の怪なきがする…。
むー。全く自信がないけどタカハルは人間な予感。
このまま終わるのも勿体無いのでタカハルにいれておこう!
いや、今日終わっても良いのかなー?
寝てなかったらまた来るかもだー。
[歩き出すコウイチを追って、手を伸べ、彼の指先を掴んだ]
怖いんだよ。
すごく不安で仕方ない……。
――そばにいてほしいって思ってることに、気付いて欲しかったんだよ?
[涙声が、情けなかった]
喉がないの!喉がないんだよクルミ!
全然ないの!この計画性のない俺をエピで叱って!(笑)
ど、どうすりゃいいんだ、ばぶぶうう。
いや、しかしあと二発言で切り上げるしかないんだよー。ごめんー。
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