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キャラ設定からミスって、ソロールだからと適当に動いてたらミスって、オーノー
サッカー談義になって、ヴィラのペトロフが白血病になった話を聞いて、そっからもってきたって言い方は悪いけど、
そうしたらソロールキャラになった。
サッカーだと透けるのでバレーボールにしたけど透けるかなぁ…
[病室の入り口近くで、近づいてきた医師に目を留める。
先刻の若い医師だと気がついて、ゆっくりと会釈をした。]
ああ、先程の…。
はい、千夏乃の母です。
[初めて会う医師だったので、娘の名を呼ばれてすこし、驚いた。どこかで関わりがあったのだろう。
差し出された人形には、不思議そうな顔をして]
人形、ですか…?
[古いタイプのプラスチックの人形。子供の頃、こんな人形を持っていた記憶がある。]
[沢渡の傍に佇む母親へ、浅く会釈を返す。
驚いた様子は尤もだった。横たわる沢渡を一度、見つめる。
そういえば彼女も、いつも同じぬいぐるみを抱き『弟の次に大切だ』と言っていたのを、思い出した。]
この人形……、奇跡的に、……戻って来たんです。
沢渡さんならきっと、大切に、してくれると思いまして。
……元気になるように、…願掛け、染みたものですが。
[さらり、金色の人形が零れ落ちる。
そっとそれを母親へ差し出した。]
[そこは白く、老人には居心地が良くなかった。
彼女はゆっくりあたりを見渡し、それから立ち上がった。立ち上がった時、ようやく自分が座っていたことを知った。]
――…… ちゃァん……
[か細く、名前を呼んだ。誰を呼んだのか、彼女には解らなかった。ただ、ひとつ、確かなのは、彼女の傍には誰もいないということだった。家族の役柄を託した人形も、彼女の本来の家族もおらず、彼女はただ打ち寄せる白波の音の間にたゆたうよう、そこにいるだけだった**]
……きせ、き。
[その意味はよく解らなかったが、元気になるように、という言葉の意味は、理解できた。そして今の彼女にはそれを反芻する余裕は、なく。]
ありがとう、ございます…。
[ほとんど反射的に人形を受け取って礼を述べ。]
[反芻される『奇跡』の言葉。
奇跡に頼る他無い現状を課せられた少女の運命が、余りにも酷だった。
母親へ人形を手渡すと、これで良かったのだ、と安堵する心が存在した。
母親が少女の傍に人形を置いてくれたなら、酷く穏やかな表情でその光景を見つめただろう。
人は死んだら、そこで生涯を閉じる。
霊魂になって生者を見守ったり、天国へ向かう、という思想は持ち合わせていなかった。
けれど、せめて。
この病院で起こったすべての死に誘われた者達が、残されたこの少女が淋しくなければ良い、と。]
『柏木先生、急患です。応援をお願いします。』
[不意に背後から耳打ちされ、我に戻る。]
申し訳ありません、――僕は、これで。
[沢渡の母へ会釈し、一階へと*戻っていった*]
[そうしてまた、不安げに娘の方に向かう。
最後に話をしたのはいつだっけ、何と言って、別れたのだっけ。記憶を探る。努めて明るく、普段通りに。娘を不安にさせないように。
ああ、そうだ。退院したらどこに行きたい?なんて、そんな話をしていた。]
『今年は海に行けなかったし、また、みんなで海に行きたいなあ』
[千夏乃はそう言って、「 」いた。
そんな小さな望みが叶わないなんて。そんなことがあるはず、ない。]
[やがて夫も病室に駆けつけ、時を同じくして千夏乃を乗せた寝台は数人の看護師たちによって運ばれていく。沢渡夫妻は声を失ったまま、その後を追い。
それが、かろうじて生きている娘を見た、最後になった。]
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