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[誰もいなくなった筈の教室に少年が戻ってきていた]
…あん。まだ、いる?
[少年は決して返事の返らぬ声をかける。
少女の亡骸は、まだそこに横たわっている。]
[無言でその側に跪いて、そっと、少女に指を伸ばす。
触る頬もない。せめて首元を撫でる。無表情に彼女を見つめる]
……冷たいよ。あん。
[口元だけで笑いながら、じゃれるように責める]
[上着を脱いで、彼女にかける。 胸から上を、覆い隠す。]
……じゃあね。
[ポケットから携帯を取り出しながら、少年も教室を出る。]
3年前に廃村になったから、廃屋になにかあるのかもな。隠れられるかも知れないし。
……いやそれはそれでどうだよ。
[男の言葉を思い出しつつ、二人きりで暗い室内はいかんと自制しつつも動揺]
……。
[『うおー!』と叫びだしたい衝動を、おぼつかない手つきで携帯メールに託してみた]
To:シンヤ
よお、元気か?
オレもうダメだ。やっちまった。こんな時なのに、清海に告白しちゃったよ! 謝られた! うおー清海ごめん!
こんなときどうすりゃいいんだよ。エロ魔王シンヤさま教えてくれー。
ほんとに誰か死ぬのかな。杏みたいに。
6時間以内に、誰か1人が死なないといけないのかね。おかしいだろ。渡された武器もふざけてるし。
人の命は地球より重いなら、もうどれだけ地球滅びるんだ。
[『一斉同報』ボタンをクリック]
間違えた! オレはお年寄りか!
「男なんて不潔よ! バカ!」作戦です。ナオごめん!
で、アレだ。メモが見られず、死ななかった場合の事をいちおう考えておかねば。
後、なるべく表で死のう。
ラブレターを表に落とせない予感。
……は。
[説明書を読むうちに微睡んでいた。袖で涎を拭い、周囲を一望してから、携帯を取り出して時刻を確認し]
そんなにたってない……ね。
? あれ。
メールきてる。ヨシアキから?
何だろ。……シンヤ宛だ。間違いメールだね。
[まさか全員送信の大ミスだとは思わず。ぽちぽちとキーを打ち]
「なんか、頑張ってね。
殺し合いは信じられないけど、アンが死んだから
嫌だよね。」
[ヨシアキにそう返信して]
嫌だよね……
寝られないし、……
[*うとうと*]
『ニッキー
今どこ?』
[ヨシアキの後ろで、ニキへメールを送信。
そして、ポケットから取り出したハンカチの隅で眼鏡の血曇りを拭いた]
杏、ホントに死んじゃったのかな……
[俯くと、首輪のひんやりとした感触。小さくため息を吐いた]
建物の中と、外と、どっちに居た方がいいんだろう。
[呟くが早いか携帯電話が震えた]
[学校の屋上で、少年が疲れた顔で虚空を見ていた。]
……。 幸せ なんだ ね。
[好意とも悪意ともとれない声で、そう言った。やがて再び携帯電話を手に取る。義明への少し遅い返事]
[苔むした石に腰掛け、懐中電灯でルールブックを照らした。
読めば読むほどに不快指数が上がって行く]
神経疑う。
[思案の後に携帯電話を操作して]
『占ってもいい?』
[それだけ書いたメールの宛先は『沢良木』。
誰を、と書き忘れたことに気付いたが]
……いっか、別に。
2年生の頃さ。小学校の。
飼育小屋の外に犬の変死体があったの覚えてる?
あの頃は変死体なんて言葉知らなかったけど。
金子はどんな反応してたっけね。
[暗がり、指先で携帯電話の表面を撫でながら零す言葉は*届くのか知らない*]
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