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ぶ…。げほげほ…。
[噴いた、凄く噴いた]
ちょっ、ちょっとそれはないんじゃないかしら…?割り下使うなら、むしろすき焼きにした方がよくなくって?
ってか、豚肉かぁ…じゃあ、すき焼きにはならないわよねぇ。
[腕組みしながら考え込む]
大丈夫。ふふ。
[咳はおさまった]
目から鱗は飛び出ませんけどね。
豚肉ですき焼きもありよ。わたしの田舎では「ぶたすき」って言って、豚肉ですき焼きするの。
ただ、お姑さんがどうかしらね?
ですねぇ。
[苦笑いして]
まあ、歓迎料理というなら、すき焼き出しておけば、とりあえず、その場はしのげると思うわ。
もちろん牛肉の方がいいと思うけれど。21%引きなら、いいんじゃないかしらね?
困った時のすき焼きってね。
[便利の意味が違うような気がしたけれど、そこには触れず]
荷物は置いていっていいわよ。いってらっしゃい。
[手を振って見送ったが、再度戻ってきたの見て笑い]
肝心なもの忘れちゃ駄目じゃないですか。
[それでも笑いながら出て行くエビコを微笑みながら見送って]
エビコさん、なかなか帰ってこないわね…。
どこまで買い物に行ったのかしら…?
ネギヤさん、おかわり?
[屋上]の[エチケット袋]にします?
あら、気持ち悪いの?おトイレは、外よ。
分かってると思うけど。
屋上まで行かなくてもありますからね。
[ふらふらと店を出るネギヤに手を振ってから、おしぼりを用意して]
「なしなメリケンサック」ね…。
なしな…なし…あ、あったわ。
はい。
[リモコンで曲を入れてから、マイクをルリに渡す]
炭酸は、コーラでいいかしら?
先に歌ってて。
[と言って、奥に引っ込んだ]
はい、コーラ。
[ルリが歌っている最中に戻ってきて、コーラを置いて]
ぶたすき美味しいわよ。慣れればね。
[と、歌い終わった頃を見計らって答える]
そうね、こっちだと牛肉よねぇ。
あ、そうそう、しゃぶしゃぶもこっちじゃ牛肉でしょ?でもわたしの田舎では豚しゃぶってのもあるのよ。ラムしゃぶっていうのもあるんだけど。
これは意外に牛じゃなくってもいけるわよ。
うんうん。ルリちゃん、上手よ。小学生にして…げふんげふん…ううん、高校生にしては。
「人狼教神官のやきそばパン」?
初めて唄うけど、やってみようかな?
[リモコンピピピ]
わたし騙るわ〜♪
あなたのために〜♪
勝ったら奢ってね〜♪
やきそばパン〜♪
なんか、随分沢山買い込んだのね…?
[買い物袋の中を覗き込んで]
[ガラスの兎]とか…[長ネギ]とかって、なにするの?
[首こてん]
しょっかーってなんですか?
[23歳なので、わかりません。わかりませんったら、わかりません]
お姑さん、そんなに強いんですかー?
[そういう問題ではなく]
飲み物、どうします?エビコさん?
黒いアレ…?
[黒いアレというと、想像はあらぬ方向へ]
いやですわ、エビコさんったら。
[頬が若干紅潮して]
はあ…お姑さんは武道かなにかされてるの?
[こちらも想像違い]
また、焼酎割りでいい?イチゴとブドウ、どっちがいいかしら?
はい、じゃあ、グレープハイですね。
[武道だけに、ぶどうなのかな?と。
カウンターで作業する。グレープジュースで焼酎を割るだけ]
はい、どうぞ。
[グレープハイを差し出して]
まあ、苦手って言えば、そうなんですけど…。でも、結婚してたらそうも言ってられないんでしょ?
[どこまですれ違うか]
鼻息で吹き飛ばすとか…それ、もう武道の域超えてますよね。
[うふふと笑い]
エビコさん、ブドウお好きなのね。
[こっそりメモしておく]
わたしは、林檎の方が好きかな。
[幸せそうにグレープハイを飲んでいるエビコを微笑ましく眺め]
家族を護る…?そう…?増やすじゃなくって?
[ちょっと怪しくなってきた]
妖怪って…姑さんを、また…。
[とは言いつつも、一緒に笑い]
林檎と梨ですかぁ…。まあ子供には見分けつかないかも知れませんね。
梨もいいですね。あの季節感がいいんですよね。
お茶の間が恐怖に…?
[どうも想像と違ってた様子にやっと気がつき、かと言っていまさら問いただせないので、そのままスルーすることにした]
ま、まあ、ここだけの話ですから、いいんじゃないですか?ストレス発散にはいいんじゃないかと。
[けろっとしているエビコにさらに笑いを誘われ]
そう、季節感大切ですよね。わたしの田舎は冬になると豪雪だったから、イヤでも季節感感じてたんですけどね。
[ほろりと何かを思い出したかのように。
そして、お茶の間の恐怖については、スルー]
そうそう。ここに来たら、愚痴はいくらでも大丈夫なのですよ。
エビコさん、何か唄います?
そうね、何年かに一度は埋まっちゃいますよ。今年は酷かったらしいですけど。
[ニュースではそう聞いている]
「大浴場とトイレの間に」ですね?これって、随分古い演歌ですよね?
[そう確認しながら、リモコンを操作して。
曲が始まると]
はい、エビコさん、どうぞ。
[マイクを渡す]
[何故かここに来店する女性客の歌声ランキングは総じて低かった]
エビコさん、お上手〜。
[しかし、客商売。そんなことはお構いなし]
よくこんな古い曲スラスラ歌えますね。
[褒めるのは慣れている]
ええ、お上手でしたよ。
そうね、子供の頃聴いた曲って、意外に覚えてるものよね。
曲名も歌手名も知らないのに、聴いたら、「あ、これ知ってる!」とかってよく思うものね。
多分、両親とか祖父母とかが聴いていたんでしょうね。
あら、村下先生、いらっしゃい。お久しぶりですね。
[久しぶりに現れたフユキを迎えて]
そうなの、久しぶりにお客様がこんなに。賑やかでごめんなさい。
お食事されないでいらっしゃったの?
ちょっと待ってね。何か用意してきますから。
飲み物は、ビール?それとも、お酒以外のもの用意しますか?
[バタバタと奥に引っ込んだりしながら、色々用意]
ネギヤさん、おかえりなさい。
[大分酔っぱらった風で帰ってきたネギヤにおしぼりを渡しながら]
珍しいわね、ネギヤさんそんなに酔うなんて。
村下先生、こんなものでよいかしら?
[小鉢をいくつか持ってきた。見るからにレトルトか缶詰を温めただけのお総菜]
急だから、こんなものしかないんだけど。ご飯もいります?チンするだけのならありますけど。
それか、何か店屋物でも頼みます?
また徹夜明けなんですか?先生?
目赤いですよ。
[しばらく女性客そっちのけで、村下に接客している。甲斐甲斐しく動き回る姿を見れば、女性ならなんとなく感じるところもあるだろうか]
あ、みなさん、追加のお飲み物いかがですか?
[しばらくしてから、ようやく女性客にも心配りをするようになり、注文があれば、追加の飲み物を持ってくるだろう]
イチゴハイですね。少々お待ちを。
[ささっと焼酎割りにイチゴシロップを注ぎ、ステア]
はい、イチゴハイです。これも甘いですよー。
[エビコの前に差し出した]
そういえば、エビコさん、ご主人は元気なの?最近顔みかけないけど。
前は時々ご一緒にいらっしゃってたわよね?
お忙しい時期なのね。じゃあ、よろしくお伝えくださいね。
妖精の国…?まあ、現実逃避したくなる気持ちは分かりますけどね。
[と苦笑い]
ご主人って、何のお仕事されてるんでしたっけ?
お仕事一段落されたんですね。それはよかったですね。
じゃあ…おはようございます…かしら?
あ、そうそう、先月の「小説[ダーツセット]」読みましたよ。新作載ってましたね。なかなか興味深い作品でしたよね。
はい、ビールとご飯ですね。
[ビールはすぐに瓶を取り出して、コップと一緒に差し出し、お酌をする]
ご飯もすぐに御用意いたしますね。
[そそくさと奥に引き込む。電子レンジの音がする]
[電子レンジの音がやむと、すぐにご飯をお茶碗に盛り、出てくる]
はい、ご飯お待たせいたしました。
…お疲れ…のご様子ですね。目赤いだけじゃなく、顔にも出てますわよ。
ちょっと、心配。
ええ、興味深いというかリアルですよね。奇抜すぎるのがあまり好きではないので、安心して読めますわ。
あれは…[チケット]が凶器だったってことで良いのですよね?あと、犯人の動機が[白雪姫になった]だったと。
新しいジャンルですか。
難しいですね。村下さんの作品タイプからいうと、あまり奇抜な手法とかはファンに受けないような気がするんですよね。
[村下の作品は<<02>>作は最低おさえていた]
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