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え? 思い出屋に遭った?
[焼き鳥屋から数日後。
横丁にある金物屋へ偶々足を運んでいた時に耳にした噂。]
バック転する程って確かその人って…
[酔った席での記憶なので曖昧だが、言える事は間違いなくバック転など出来るような体型ではないこと。]
無事、町内会費でも徴収できたのかしら?
[噂の伝で聞いた話を思い出す。
確か彼は思い出を欲していなかったはず。]
う〜ん、この情報ってみんな知ってるのかなぁ?
何はともあれ、焼き鳥屋にいった方が良さそうね。
おなかも減ったし。
[腹が減っては云々。]
あ、おじさん情報ありがとう。
え? やだ、焼き鳥屋のおじさんから聞いてたの?
んー…そうね、思い出屋に逢いたいのは、
むしろあたしじゃ無くて――…
[言葉を切り、金物屋へ渡した品物を見る。
常盤緑によく映える――]
まさかこんなのまで直せると思ってなかったからね。
ちょっと嬉しいな! じゃ、お願いします。
[ブーツの靴音が横丁に響く。
噂は本当だったらしい。]
んー、他の人の情報も聞きたいなー。
[角を曲がり焼き鳥屋を目指す後姿に、
何時ぞや引いた御籤の[大大吉]文字が、道端に落ちた**]
[今日も先日と変わらない、古めかしい音]
あれー? 奇遇だねー。
[マフラー姿を見かけて、眦を下げる。]
おじさん、せせりとビール。
[威勢のいい声と同時に差し出されたお通しに早速箸を付け]
ねぇ、思い出屋の話、聞いた?
[お絞りで手を丁寧に拭きながら、マフラー姿の者へ訊ねる。]
あ、あたしモミジって言うの。
よろしくね?
[手酌でコップにビールを注ぎながら。
名乗っていなかったことを思い出す]
そう、この前隅っこにいたまるっとした人でしょ?
あたしも聞いてここに着たんだ。
バック転する位って余程のことだよねー。
[真の目的は焼き鳥だが。]
というか、驚きようと言い、お酒は程々と言い、ちょっと酷くない?
[ふざけて膨れながら、ごくりと一口]
バック転は話を盛っているのかー。
[凄く残念そうに呟いた先にせせりの串が置かれる。]
えー? この前は全然あんなの序の口だよー。
だって迷子にならずに家に帰れたし。
[レンと名乗る相手が、手酌に戸惑う様も気にせず]
でもさ、実際遭った人が居ると聞くとさ、
[脂の乗った細肉は美味しそうに口に収まる]
やっぱり噂は都市伝説じゃなかったんだって。
思いたくもなるよねー?
[もし遭えたなら。
貴方ならどうする? と併せて問いかけて**]
そっか。迷わず買っちゃうのかー。
[間を挟んで二人のやり取りを聞きながら、マイペースにコップの中身を空けていく。
「買う」とは、思い出屋に遭ったらどうするかの話。
簡単に想像がついた答えだったが、彼女から上がった声は、どこと無く曖昧さが含まれる。]
[もくもくと煙が上がる。
焼き鳥の焼ける匂い。
一瞬黙り込んで]
そういえば、あなたは何時からおとなだと思うようになったの?
[見た目以上に大人びた少女へ。
感じた素朴な疑問を投げかけた。]
やっぱりすなぎもの魅力に気づいちゃった時から?
[的外れな言葉は、何も酔っている所為ではない。]
あー、うん。そう見たいね。
ネギヤさんネギヤさん。
バック転のインパクトで名前、
忘れそうになるわよね…。
[じゅげむじゅげむと唱えるように繰り返す**]
えっと、背広がテンマさんで、眼鏡がグリタさんっと…。
あ、あたしはモミジ。よろしくねー。
[名には名を返し]
今日は絡み酒じゃないよ。
あの日は偶々…――
[常盤緑が頭に過ぎる]
ていうか、それ、こどもびぃる?
[少女の前に置いたおとなの炭酸飲料は、レンによって回収された。]
[思い出屋は確かに居る。
彼女は確証を持てるだけの情報を持っていた。
常盤緑の女は、思い出屋から思い出を買った。
そしてどこかへ消えてしまった。
永久に変わらずを約束された常緑さえも、いとも容易く変わる。]
きっと、今日のような日は多分来ないんだと思うよ。
[また、集まればいい。
そんな言葉には、シビアな一言。]
本家、ひげのおっさんかぁ!
[ジャンバーの男の自己紹介に、ぱっと顔を明るくして]
んー、渋くていいね。
で、本家のおっさんはやっぱり思い出屋に逢いたい?
[思い出屋に対する態度が、一番明確に見えなかったのは、先日の酔いのせいだろうか]
優しい人は、好き、か。
なーんか久々に言われたなぁ。そんな言葉。
[嬉しさのあまり、少女が好きそうな串をひとつお皿へ乗せ]
じゃぁ、あたしはまだまだあなたより子どもだね。
だって、声を出して泣いてしまうもの。
[もし、思い出屋に遭えたとしても。
泣かない自信はひとつも、無い。]
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朝起きて。
プレーチェの現在地があたしのとなりにいるよ! に激しくときめきました。
プレーチェ可愛いなー。
こういう女の子大好きだ。
嫁に欲しい。
むしろ、テンマに話を振りたいけど、
相変わらず振れませんorz
/*
あとね、あとね、知ってると思うけど
プロロでゼンジの方とは、
全く以って認識がございません。
何となーくもったいなくて。
勝手に拾っちゃいました。
だけど後悔していません!
いつも呑んだくれて居る印象でもいいよ、かまへんかまへん!
[レンが抱く自らの印象について気にしたていでもなく]
いや、気にするところ違うし。
逆にあたしは、今で尚思い出屋の噂を、お仕事絡みで片付けちゃっている、グリタさんの方が気になるんだよね。
本当に思い出とか欲しくないの?
[「燗付けされた」の表現に妙に納得しつつ。
頬張るのはスタンダードなモモ肉の塩**]
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