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[どこからか現れたアンにパオリンとスグルを示しながら]
よくぞまいられた。
こやつらの近辺のようだった。
そちらにはバスが参ったか?
壊れかけってなんだろう…(笑)
何か設定があったのかなー。邪魔してたらごめんね。
今日はコミット、かな? そのほうが良いかも。
ちょうど忙しい時にエピに差し掛かる予感。
[へたり込んだちかの目の前で、すうっとスイの姿が消えた。ベックの腕の中にいたアンも、同様に。
いつもの衝撃が、ちかの脳を打ち据える]
・・・う、ううぅ・・・・。
[ちかは、はらはらと涙を流しながら、笑おうと。無理にでも笑おうとして、果たせず]
/*
何が壊れたんですかあなた>メモ
勝手にギンも消えたことにしてしまったけど、居るはずだったらごめんなさい。
ツキハナには見えないのです!
ううん。バスは……まだみたい。
そうだ。おみやげ。
[そう言って手に提げた紙袋から、ごちそうやら小さな木の箱やらを取り出す]
チカはツキハナに任せたほうが良いかしら。
ぼく引き出しもうそんなない…!(笑)
あと全部同じ人が言うと言葉の力、磨耗するんじゃないのかな。とか思わなくもありません。どうしよう…。
>>+4
久しぶり。
[パオリンににこりと笑い返す]
>>+5
で、でも……来るよ。きっと来る。
落ち着いたら、何処にバスが来るか聞いて来ようね。
ええとね、かーさんからおみやげ、お団子はヌイの奥さんの分もあるんだよ。
あと、おいらが作ったんだ。
[何かを思い出したかのように声を上げた]
──あ。
ねーちゃん……ケーキありがとね。食べれなくて、ごめん。
おお。以心伝心。
良いね。ツキハナの人は本当にお母さんって感じ。
あんまり言葉いらない存在だと思う。
ツキハナとユウキは当人で解決するのかな。
と思ってるんだけど、どうだろう…。
うん・・・わかってる。
きっと、わかってるの。
これはわたしの、ただひとりの、わがままなの。
・・・でも、わかりたくない。
わかりたくなかったの・・・。
ずっと、ずーっと、みんなと一緒にいたかっただけなの。
[パオリンの腕の中の赤子に気がついた]
あれ? すごい可愛いね。
きっと将来美人さんになるよね。
[目を細めてそっと指先で頬を撫でる]
じいちゃんが居るってことは……きっとちかは、大丈夫。
あとは……ユウキさん。
かーさん……ツキハナさん。ユウキさん……とーさんを、助けて……。
スイ、カアサン?
[額に手を当てて逡巡していたが]
ああ。
スイ、スイは器用に誇らしいぞ。
[目を細めて頷いた。そしてふと]
それならばあの俺はどなた様であろうか?
んー。
[なんと声をかけたものかしばらく思案していた]
儚さ含め愛でられる桜のように、人の繋がりもまた永遠でないからこそ大切なものである。
って、おじいちゃんが言ってたわ。
こ…この流れで、生存したままエピ突入して、既に書いてある生存ロール落としたら…。
物凄いブーイングが起きそうだ…ッ!(汗)
[>>+9 ヌイは文字通り首を捻った]
『あの俺?』おいらには難しいな。ええと……。
まず、ギンは『トウサン』じゃないんだ。
[紙袋から顔を出したギンの頭をなでなながら答えた]
ヌイさんは、バスを待ってたの?
[ここならバスが着くと思っていたけれど、
未だ待ち人きたらずなヌイに、
心配そうに尋ねる]
/*
……そー言えば、冥銭って硬貨?
紙幣と思っていたのはおいらだけっぽいね。
うわぁ。何でだろ。中国の方で、死者に対して紙幣を燃やすって風習があって、そこから来たようなんだけど。
……えへ。
あら、鉄道屋もしてましたの?
[やんわり微笑んで、ユウキを見つめている]
あなたはいつも、何も話して下さらないんだもの。
私、何も知らないまま――。
願うことは、悪いことじゃない。
ここは、叶えられなかった願いを叶える場所だからな。
きっと。
[俺もよくは知らないが、と付け加えて]
けどな、そっから先に進めなかったら、意味がないんだ。
[紙袋から現れたギンに]
父サンもお出かけか。
スイが大きく父サンを運ぶなれば幸せに感じよう。
バスは…さっきまで乗ったように感じるであったが気の違ったであるな。
スイの心配が嬉しく頂戴するが、直に来よう。
[やっとのことで涙が止まると、頬に涙の筋を残したまま、三人三様の言動をじっと見ている]
・・・・そうなのね、みんな、もう準備ができてるのね。
わたしだけが、ここにこだわっているのね。
[淋しそうに呟いた]
>>+11
にゃ?
[ヌイの父サンに反応してギンが首をかしげる]
バス来るかな。
じゃあおいらも少しだけ一緒にまとうかな。
だーかーらー。
ギンは『父サン』じゃないんだって……あれ。もしかして、ヌイの実家の方の言葉だと……『父サン』って……。
『父サン』って何?
[真顔で聞いた]
[きょとんとちかを見やる]
あらいやだわ、お母さん自分だけは蚊帳の外だと思っていたみたい。
心の準備なんて出来てないわよぉ。
[くすくす笑ってから、ユウキの問いに笑い声をぴたりと止めた]
知らないまま、お別れしてしまいました。
“あなた”と。
[芝居がかった調子で言った]
それは違うよ。チカ。
[眉を下げて、ぽつり言う]
じーちゃん。寂しい。本当に寂しい。
家とかじゃなくて、皆がいなくなるのが、やっぱり寂しい。
/*
>残っているのは会長 ベック、学生 チカノ、花嫁 ツキハナ、研修医 ユウキ の 4 人。
よく考えてみれば、絆の場所バレバレなラインナップ。
なんだか照れるわ。なぜかしら。
[困惑しきりのスイに]
改めれば父サンがなにやつかということは考えも至るまい。
スイは哲学に思うのだな。
父サンと母サンによって俺が誕生すれば自然な出来事であろうけれど、神秘には感じいるぞ。
とりあえずユウキとツキハナが上手く回りそうなので、
じーちゃんはチカ-ツキハナのフォローに回る。
でもどうもっていこう。
チカ何時に寝る子だろう。じいちゃん明日来れるかしら。
[皆の一斉の返答に、戸惑うように俯く]
でも、ならばどうして、そんなに落ち着いていられるの・・・?
だって、こわいよ。
”向こう”がどんなところか、わからないもの。
ここにいれば、みんなここにいれば、ずっと楽しいのに。
淋しかったり、寒かったり、暗かったり、しないもの。
/*
話が通じなくて申し訳ない。
目が細く魂しか見えていないのだろう。
事故で両目が潰れているのかもしれない。
その辺設定は適当なのだ。
気にしない人ばかりだったので気にしない癖がついてしまっていたよ。ほほほ。
>>+13
えええええええ!
ホントに『父サン』なの?
ギン……いつの間にこんな大きな子供を。
しんぴすぎるとおいら思う。
[ギンをじいっと見るが、
ギンはまったく気にする気配も無く、
スイの手からひょいと降りると、後ろ足で頭を掻いている]
[腕の中の子を褒められれば、自分の事のように嬉しくなって]
そう?そうでしょう?可愛い子なのですよ。
[目を細めるが。飛び交う名前には、ふと首を傾げて]
貴方は、私を知ってるですね?
私はもう、だいぶんいろいろな事を忘れてしまっています。
多分……。
[何となく羨ましそうに、目の前の少年を見るけれど]
でも。それは別段、寂しいことではないのですけど。
[アンに名前を呼ばれれば]
お、お久しぶり?ですね?
ぱおりん……。
[口の中で、何度もその名を呟いてみる]
えへへー。何だか、嬉しいですね。不思議です。
[にへら、と笑った]
[しばし目を閉じ、"家"を想う]
──。
怖いよ。おいらがやったことを許してもらえるなんて思えないよ。
でも、謝らないと。
ずっと立ち止まったままだと……。
おいらも、おいらの大好きな家族が、心配してくれる人が、幸せになれないんだ。
[真面目にこくこく頷いて、チカに言う]
ほんとは、爺ちゃんも怖いんだ。
[内緒だよ。と照れくさそうに]
でも、忘れたふりして、誤魔化しながら笑って、
見てると、そっちのが辛くなるんだ。
みんな、たまにすごくしんどそうにするから。
……そっちのが、爺ちゃん寂しいんだ。
[言いながらしゃがみこんで、チカと目線を合わせる]
>>+15
うん。可愛い。
スグルにーさんか、ミナツちゃんなのかな。
[名前を忘れた様子のパオリンに一瞬だけ真顔になる]
そっか、徐々に向こうに行くんだね。
[……おいらは忘れないようにしないとな。と小さく呟く]
あ、そうそう。パオリンって呼んでいい?
明るくて食いしん坊で、面白いおねーさんの名前なんだよ。
[にこりと笑うと、紙袋からお土産の草団子を取り出した]
[呆けたように河向うを見ていたがスイの驚く声に振り返り]
お前さまの猫はとても愛らしく仲のよろしいことだな。
どこから来たのであろうか?
俺はこの辺りも少し見知らぬが、あれどもがご案内できよう。
[スグルを示してそう言うとギンの頭を撫でた]
……なんでだろーなぁ。
仮初だって、夢だって、気づいたからかね。
いくら成りたくても、結局、本物にゃ、成れやしない。
[本音に近く、遠いことば。
怖いという単語には敢えて触れなかった。
ふ、と息を吐き出す。
視線は、ちかもツキハナも、捉えてはいない]
此処? “家”だろう。
――此岸と彼岸の狭間にあるだけの。
じいじ、こわいの・・・?
[自分のことのように辛そうに、唇を噛む]
じいじは、忘れてないのね。
わたしは覚えてないの。
たまに、ふっとかなしいきもちになるけれど、なぜなのかはわからないの。
・・・わからなくてもいいと思っていたの。
[わかってしまえば、全てが崩れ去るから・・・。
ベックの瞳に吸い込まれ、そんな言葉を思わず飲み込んでしまう]
[ヌイに撫でられてギンはごろごろと喉を鳴らす]
うーんと……XX町
[町の名前を告げて苦笑い]
遠い、遠いところからだね。ヌイさんほどじゃないかもしれないけど。
あれ──あ。スグルにーさんだ……。
おーい。ごはんあるよー。
[スグルに大きく手を振った]
[うん、と素直に笑ってチカに答え]
覚えてないのか。それはきっと、一番辛いね。
――いま、思い出す勇気は出せそう?
[それとも、まだ出せない? と目で問う]
さっきアルバムを開いたら、一緒に写った写真がないんです。
家族は皆一人ずつでしか。
[知らず頬を伝っていた涙を、指先で拭う]
あなたも消えてしまうんですか?
何も、話して下さらないまま。
あなたが何を言っているのか、私にはわかりません……。
[ちら、とユウキを窺ったが、すぐに視線は手元へと落とした]
お互い様によくぞいらしたな。
次のバスを見るまでよろしく楽しもう。
多少の縁と聞きかじったぞ。
[そう言いつつも重たそうに頭を振ると*腰を降ろした*]
頭に手をやると生温い感触。
誰かに呼ばれているような気がする。
嗚呼――そこに居たのか。
『降りてしまったのは俺の方だったのだな』
[草団子を見ると、目を輝かせて]
わあ!美味しそうです。
[名前を呼んでも良いか?という問いには]
良いですよ!
どうしてだか、とても嬉しい気持ちになりますね。
えっと。貴方のおねーさんだったですか?
その、面白いお人は?
[団子をもぐもぐしながら]
どうかな。経験から言えば、辛すぎて忘れたいことは、
わりと忘れられるけど。
[わからない世界であるものの、一応答えて]
爺ちゃんはね。思い出せるけど思い出したくないだけなら、ユウキを出してちゃんと思い出したほうが、笑えると思う。
思い出せないなら、もう思い出さなくて良いと思う。
[できないならできないで良いのさ、と笑って]
うん?
んー……どうだろう。
でも、きっとおいらたちのことをよく知って居てくれた人なんだよ。
遠慮って文字が辞書に無いんだって、アンねーちゃんが言ってた。
[美味しそうに食べるパオリンに、次から次へとご馳走を手渡した*]
あなたは誰なんですか?
[逡巡して、浮かんだのはそんな言葉。
何かがズレていることを認識しながらも、それを認めることが出来ずにいた]
[ベックの言葉は、ちかにはちょっと難しくて。
しかし何度も意味を考えながらじっと聞き入っている]
じゃあ、えっと、思い出せるようにがんばったほうが、いいのかな・・・?
[消えていった人たちを思う。
どんなに嫌でも、もう引き止めることはできないのならば、思い出すべきなのか、どうなのか]
誰、っていうのも、難しいな。
俺は、俺。
君の“あなた”じゃない、とだけは言える。
[手を口元に当てた。煙草は、その手にない]
俺の “お前”も君じゃあ、ないから。
チカが本当の意味で笑えるようになって欲しい。
そのためにはどうしたら良いかは爺ちゃんだけが決めることじゃない。ってことかな。
[ごめんね。わかりにくいね。とやや赤面]
実は本題これからなのだ。
……思い出せなくても、別のことはちゃんと覚えておこう。
あっはっは。
それは、私とは正反対の人ですね。
[と言いつつ、ご馳走を頬張る姿には、遠慮の欠片も無かった。……と、一息ついて、少年をつくづくと見つめると]
あちらで、良い出会いがあったのでしょうね?
だからここに来られたのだろうから。
家族は11人いた。
[ちらりと七夕の笹の方を見て、]
離れてる人もいるけど、今も同じだけいる。
行くのがちょっと怖い向こう側に、7人。
そしてこっちに4人、います。
[襲われた虚無感に、唇を噛み締めた。
首を横に振り、ゆるゆると言葉を吐き出す]
全部、嘘ですか?
家族の幸せをと願う言葉も、私に向けた笑みも、全部偽物ですか?
私のこの気持ちは、気の迷いか何かですか?
[依然として顔を見ることが出来ずに俯いたまま]
[ごめんねと言うベックに、かぶりをふって]
ううん、わたしがものわかりがわるいだけなの。
おべんきょう、できたら良かったのに。
みんなのことは、ちゃんと覚えてる。
わすれないよ。
わすれたくないよ。
[そして、ベックとユウキのやり取りを、不思議そうに見ている]
[ピョンとはねた、スイの寝癖をチョイチョイ引っ張ると]
貴方も行くのでしょう?向こう側へ?
いつまでもここには居られないはずなのです。
……私にも、よくはわからないけれど。でも。
ここは長居をするところでは、きっと、無いでしょう。
[ふと、ヌイに視線を送って]
あの人は、あやつが来るまでは、待つと言っているですが。
[心配そうに呟いた]
あやつは、早く会いに来てくれると良いですね。
こんなに待っているのだから。
[『よろしく楽しむですよ!』と言いながらヌイの隣に腰を下ろすと、草団子をポチポチ*つまんでいる*]
さてね。
君に向けていたのか、彼女に向けていたのか。
得られなかったものの、
……代わりを、求めていたのかもしれない。
[額に落ちる前髪を、くしゃりと掻きあげた]
それでも――
たとえ、仮初でも、夢でも、
俺は、嘘とも偽物とも、思わない。
ユウキを吊ると三人残っちゃうから、ユウキ以外を吊る必要があるのか?
今のメンツって、どういう組み合わせなんだろう?
ヘタをすると6日目があるってことに…。
/*
ちなみに絆落ちで三人落ちの場合、
俺は、冥銭なしに強引に渡ろうかと。
多分ないパターンの気はするんだが。
……あー。
ギン、どっちだ……。
代償にしないで下さい。
[呟いた声は人へ向ける物ではないかのような小ささだった。
握り締めた拳は、小刻みに震えている]
何の、話ですか。
[男達のやり取りを見やる瞳には涙が滲み、視界が少しぼやけていた]
[チカに向き直り、気を取り直し、赤い顔でこほんと咳払い]
本当はね。ここ爺ちゃんの分もチカに預けようと思ってた。
チカがすっきりするまで一緒にいよう。と思ってた。
今も思ってる。チカがその気になったら、声をかけてくれれば良いかな、とか。ここにいるみんなで一緒に、あっちにいるみんなに会いにいくなら少しは怖くなくなるかな、とか。
[なんとなく間が悪い感じで恥ずかしそうに呟き]
[つまり、言いたいのは――とあたふたつける]
焦らなくて良い。って爺ちゃんは思うってこと。
爺ちゃんとかしかいないから、不満かもだけど、
チカはすぐにどうこうしなくても良いってこと。
以上、爺ちゃんからチカにはそんだけです。
――ゆっくり歩こう。
[チカからは何かある?と、まだ赤い顔で問う]
[ちかは、じっ・・・とベックの目を見てしばし考え込んで]
あのね、お願いがあるの。
こんばん、じいじといっしょに寝てもいいかな?
わたし、一人で寝るのが、ちょっとこわい・・・。
[何かの予感に震えて、ベックに懇願をする]
[震えるチカの手をとって、目を見つめ返しながら首肯する]
良いよ。一緒に寝よう。
今晩だけじゃなくても、不安なら不安じゃなくなるまで。
大丈夫だから、のんびりいこう。
[どうしたのさ。と心配そうに]
ツキハナとユウキはーどうなるのかなあ。
うむー。ツキハナさんが泣いておられる…。
まあ、大丈夫かな。二人とも大人キャラだし。
[ほっとした顔で]
ありがとう、じいじ。
[それ以上は何も言わずに、取られた手をしっかりと握り返す。
やがて小さくあくびをすると、眠たげな目をこしこしと*こすった*]
うん。眠いなら、もう今日は寝ようか。
[筋力を二倍にする奇跡の新薬『MYO-029』を飲み、
パーフェクトベックになって、眠そうなチカを抱きあげる]
……。
[ユウキとツキハナのやりとりを見て、ちょっと思案]
まあ。
[視線を彷徨わせた挙句、ツキハナを見る]
たとえ、夢幻に過ぎないのだとしても、
スイの言っていたように、
俺にとっても、皆は“家族”なんだろう、な。
[温もりすら、偽りかもしれない。
けれど、その手に、触れた]
/*
ああ、そうか、「家」に未練があるんだったー。
あ、あれです。「子供に満足にご飯を食べさせたい」という思いもありました!(必死)
[二人を見ながらちょっぴり心配してる様子]
……じゃあ、じーちゃんは寝る。
[任せて良いよね? と目でユウキに問う。
それから、ゆっくり茶の間を出て行った。*]
それなら、お帰りなさいと言わせて下さい。
明日も、明後日も、ずっと……あなたに。
[叶わぬ願いと知りながら、ユウキの瞳を覗き込んで言う。
涙を隠そうと、静かに*抱きついた*]
おぉ?団子が食べてみたいですか?
[赤ん坊の顔を覗き込むと]
歯が生えているでしょうか?食べられますか?
ふむ。
舐めてみますか?
[草団子を一つつまむと、そっと赤ん坊の唇に触れさせた]
よしよし、です。
良い子、良い子ですよ。
[歌うように呟いては、あやしている*]
[お休み、とは口の中だけで。
目線をベックに返して、出て行く二人を見送る]
それから。
きっと、この想いも。
君を好きになれて――
愛せて、よかったと思う。
[言い辛そうにしながらも、微かに笑んだ]
……ありがとう、ツキハナさん。
[そっと、*背を撫ぜる*]
/*
綿帽子ぶつかってそうよねぇ。
こんな格好で抱きついたら。顔にぼふっと。
成仏出来るのかしら私。ユウキさんは大丈夫そうだけど。
まぁ、なるようになれでこじつけよう。ケセラセラ。
何がどうなるかわからないのが面白い所よぉ。(人はそれを行き当たりばったりという)
……俺はなー
[いつもの癖]
なぁんにも、上手くいかなかったんだ。
夢見たって破れてばっかで、厭になった。
でも。
ひとつくらい、叶えたかったんだろうな。
[返る声は聞こえないけれど、否、だから、語る]
それで、此処に来たんだろう。
ただ、好きな奴と一緒にいたかった。
皆に好かれる、父親って奴になりたかった。
家族って奴が欲しくて、
おかえりって言ってくれる、
あたたかい家に帰りたかった。
それから――誰かを救いたかった。
[子供のように笑った]
すげぇな。ほとんど、叶ってら。
でも、なんだろうな。
叶えば叶うほど、空しい気分になるんだ。
よくわかんねえけど、虚ろな感じ。
思い出せなかったからじゃないらしい。
[得体の知れない感覚は口に出来ず、*独白する*]
ただ、さ。 このままじゃ、いけないって思うんだ。
>>+24
うちでみんなに会えたんだ。家族の中に居られて幸せだった。パオリンもミナツちゃんもヌイもスグルにーさんも居たんだよ。
パオリン……そっくりって言うか、まんまだよね。
[>>+25 パオリンに寝癖を引っ張られてけたけたと笑う]
痛い痛いーっ。ごめんなさい。
うん。おいらは行くよ。みんなが居たから、行ける。
[パオリンにつられてヌイを見る]
来るよ……きっとね。
それに、こなかったら迎えに行けばいい。バス乗り間違えてるかもしれない。──おいらたちみたいに、どこかに立ち寄ってるのかもしれないしね。
>>+27>>+28
ミナツちゃんの分も草団子有るんだよ……そうそうそれ。
ほかにも有るよ……ローストビーフ食べないだろうし、どうしようかな。
パオリンもそうやってると、かーさんみたいだね。
[幸せそうに目を細める……が、何かの声に気付いたかのように遠くの空を見つめた]
なんで……ユウキさんの声聞こえるんだろ?
[照れくさそうに笑って、冗談のように続ける]
……家族だから?
[誰かに語りかけるかのように言葉を紡ぐ]
おいら、ユウキさんのこと……とーさんのこと、大好きだよ。すごい頼ったし甘えたし、頭なでてくれてた。わがまま聞いて貰ったのも、嬉しかった。おいら、ユウキさんがとーさんでよかったよ。たくさんたくさん救われたよ。
[ぽろぽろと涙をこぼすが、拭いもせずに続ける]
叶ったけど……足りない。胸が痛いよ。
とーさんの欲しいものは何だろう。
おいらは……悪いことをしたから、自分の代わりに家族に幸せになって欲しかったし、笑って欲しかったよ。でも……本当は寂しくて寂しくてしょうがなかったんだ。子供みたいに甘えたかったんだ。
だから──。
― 夢 ―
「ちか、お前さんももう十三。嫁に行く手筈を整えたぞ」
「お嫁に・・・?じゃあ、だんなさまができるの?家族ができるの?ゆうちゃんのねえやが着ていたような、まっしろな着物が着れるの・・・?」
「ああ・・・そうだな。ちかが嫌われないようによく言うことを聞けばな」
「聞く!言うこと聞くから。庄屋さま、おねがい」
「そうか、それは話が早い。今までお前さんを育ててきた甲斐があったというものだよ」
***
[白無垢に身を包んだ”ちか”は、籠に乗せられ、しずしずと山道を運ばれていた]
「ねえ、どこに行くの?わたしのだんなさまは、どこにいるの?」
「もうすぐだ、もうすぐ会えるぞ・・・」
[たどり着き、籠から下ろされたその場所は、山深く木が生い茂る寒々とした場所だった。目の前には、地中深くに穴が掘られ、中には”ちか”がすっぽりと入るくらいの丸い桶が埋まっていた]
「・・・し、庄屋さま、これは・・・これは・・・」
[訳が分からず棒立ちになっている”ちか”に、堰を切ったように滔々と紡がれた言葉は]
「この村では、五十年ごとに地の神にお供えをしてきたのだ。その年に十三になる生娘をひとり、地の神の妻とする。今回は持ち回りでわしの孫娘が、おゆうが、そうなる羽目になって困っておったら、お前が現れたのだよ。ちか、今まで育ててきてやったろう?さあ今こそその恩を返してもらおう」
[呆然としたまま、がくがくと震えながら”ちか”は”ゆう”に視線を向けた。たすけて、と言いたかったが、声は出ず、唇も固まったように動かなかった]
「何よ、その目は!いつもそうよ。いつもそうやって私を見て、私を責めるのよあんたは!わざと私の真似をして名前を呼んだり。はやくいなくなってよ。もう私を見ないでよ!」
[ぽろりと、”ちか”の目から涙が零れ、地に染みを付けた]
「さあ、ちか。お前さんの相応しい場所へ、行くがいい。
”ちか”。・・・・・”地下”」
[村人たちが、細く軽い”ちか”の身体を羽交い絞めにして、逃げられないようにしてから桶へと運ぶ。しかし”ちか”は、逃げるどころか指一本動かす気力すら、失われていた]
[桶の蓋が閉まる。一瞬にして視界が闇に落ち、正気が戻り、”ちか”はやっとか細い声を上げた]
「いや・・・。こんなの、いや・・・。
まっくらだよ。だんなさまもいないよ・・・。いや・・・」
[しかし、桶に木釘を打つ音、土をかける音に紛れ、どこにも届くことはない]
「くるしいよ・・・けほっ、けほっ。
いやだ、出して。ここはいや。くるしい・・・」
[酸素を求め、ぜいぜいと喉を鳴らす]
「・・・さむいよぅ・・・・」
[暗闇と、寒さと、孤独の中。
そして”ちか”は、最期の息を*吐き出した*]
― 夢・了 ―
んで、チカが言うことがあるなら、夜かなあ。
爺ちゃんからはあんまり詰め込むようなことはしない予定です。
もう引き出しがないという説もあります!(笑)
撫ですぎて爺ちゃん掌紋消滅しちゃうぞ!
わたし、うらやましかったの。
ゆうちゃんが、うらやましかっただけなの。
どうすればよかったの?
わたしはどうすれば、よかったの?
じいじ、こわいよ。
”あっち”は、こわいよぅ・・・!
[ベックの服にしがみつき、もはや涙すら出ないほどに青ざめ*震えている*]
[ちゃりん、と音がした。
卓上には、六文銭が二人分]
足りないのは……
此処にいろってことなのか、
それとも、他に理由でもあんのか。
[首の後ろに手をやり、コキと鳴らす。
欠伸をして、居間を出て行った。
貨幣は置き去りのまま]
[ずっと遠い遠い記憶を、懐かしむように思い出しながら]
ずっと長い間を、一人で過ごしてきました。
家族と離れて、とてもとても寂しかったのです。
なのに今は、安らかな気持ちです。どうしてなのでしょうねぇ。
[川とは反対側の、野原の向こうに霞む彼方。おそらく自分が来たのであろう方へと目をやって。涙をこぼすスイを見れば、その肩を引き寄せる]
よしよし、なのです。おっきい赤ちゃんなのです。あはは。
[片手に赤ん坊、もう片手にスイを抱えて、幸せそうに笑って]
あ。おかーさんではありませんよ。おねーさんと呼ぶですよ?
[軽口をたたきつつ、うっとりと*目を細めた*]
[戸惑いながら、震えるチカを抱きとめる。]
……思い出した?
[何があったのか判らず、問いに答えることはできず]
チカ。チカが向こうで一番怖いものはなに?
どうしよう…。(考え中(笑))
昔のことを聞くべきなのかどうかなんだよね。
悩んでる人を前にしたとき、いつもそこで迷います。
とりあえず、どっちでもシフトできるような振りで探ろう。
向こうが持っていきたいビジョンが見えたら、それを頼ろう。
そういう合図見逃す達人だけどな…!(笑)
[ベックの問いに、ぽつりと答える]
・・・ひと。
ひとの、こころ。
[あれほど人との交わりを求め、温もりを求めていたのに。
巡り巡った答えは、全く正反対のものだった]
ねえ、じいじ。
じいじはどうして、”ここ”にいるの・・・?
あなたに捧げていたのね、私……?
[仏壇の一つ多い草団子を見つめて独りごちた]
あなたはここへは来なかったんでしょうねぇ。
後ろを振り向かない人でしたもの。
[苦笑を噛み潰して、花嫁衣装を脱いでいく。
未だ、彼の男の名も顔も*思い出せてはいない*]
[うん。と弱く肯んじて]
そうだね。怖いね。
騙されたり、傷つけられたり、とても怖いね。
[どうしてあげれば良いんだろう、
そう考えながらチカの質問に答える]
じーちゃんは死にたくなかったから。かなあ。
[パオリンに抱き寄せられ、照れくさそうに笑いながら涙を拭う]
>>+33 >>+34
凄い大家族──12人も居るんだよ。
あのね……パオリンねーさんも家族なんだ。ミナツちゃん、ヌイさん、スグルにーさん、アンねーさんも。
パオリンねーさんに遠くに会いたい家族が居てもね、おいらたちも家族なんだよ。
一人は寂しいよね。でも、今は暖かいね。
[パオリンの頭に猫っ毛の頭をのせ、幸せそうに笑った*]
復帰ー。
今一瞬、もしかしてユウキの中の人はあの人か?とか思ったけれど言わないでおこう。
それよりも何となくベックがあの人に見えてしょうがない。
なんつーか、毎回ご迷惑をおかけしているような気がしないでもないというかゲホゴホ。
/*
スイがなにを言いたかったかというと、
「ユウキも素直になって甘えちゃいなYo!」なのだよ、と。
……言葉ってまどろっこしいなぁ……。
しかしユウキさんカッコイイなー……そういえば生存エピで蘇りだったね。さすがLWさん、きちんと演出だー。
>>59
冥土の六文銭って聞いたことある。
どこですれ違ったんだろおいら。あははうふふー。
>>62
かーさんサービスシーンと思ったおいら自重。
でもきっと(09)人はそう思ったよ!
帰宅。猛烈眠い…(よだれ)
んー。どう収束させよう。見えないぜ。
別に収束させなくても良いんじゃないかと思う僕もいます。
村終わっても皆の人生(?)は続くわけなので。
とりあえずよそごとしてこよう。
例えば若い母親が、事故などで子供を失ったとする。
亡くした子に囚われてしまう人や、逆に再び新しい命を生み出そうとする人が、いると思う。
ちかは間違いなく前者。
こういう場合は、多少手荒にひっぱたいてでも強引に外に連れ出してくれる人が必要なんだろうなぁ。
ただしRP村でそんなことを他の人に望むのは酷っていうか無理難題であって…。
おおぅ、何か色々と失敗したなぁ|||orz
[ふとちかは、庭の笹に視線を向けた。
微かにゆらゆらと揺れる短冊が、悲しげに晒されていた]
かぞく・・・・。
[ずっと願っていたもの。そして一度は叶えられたもの]
できない・・・忘れられないよぅ・・・。
[もはやちかにとって”家族”とは”ここ”に集った人々と同等の意味でしかなく、唯一無二だった。
しかし既に殆ど失われ、回復の見込みは無い。
ちかの想像の及ぶ限り、これ以上の家族はありえない。
ちかの中では思考が堂々巡りをして、出口を見失っていた]
ちかは勘違いをしている。
「家族」を「逃げ場所」だと思っている。
家族は駆け込み寺なんかじゃないってことを端的にビシッと指摘しない限り、思考迷路から抜け出せない。
…無理!誰がそんなこと気づいてくれるんだよ!(汗)
喉も少ないってのにー。
このまま突き進んだら総スカンくらうよなぁ。
どーしよー…。
困ったなー。何といってあげればいいのか。
ごまかしごまかしでずっといる選択肢はないんだよね。
そっちのが辛いから。いや、ほんと。経験上ね。
>>+36
う……わぁっ!?
[ぼんやりしているところに、
ミツキの柔らかな手でたたかれ奇妙な悲鳴を上げる。
大きく息を整えて、にこっと笑った]
驚いたよ。
どうしたんだいミナツちゃん。ん?
[すいと手を差し出す]
ずっとあるよ。
[痛々しいチカの様子に、それでも笑ってみせて]
家族。会いたいなら、会いにいこう。
なくなったわけじゃないから。
チカが怖いものからは、じーちゃん達が守るから。
[囁いて、頬を撫でた]
そういえば、ギン何買ってきたんだろ?
[ごそごそとプレゼントの包みを引っ張り出す]
/*
クリスマスとかそういうイベントは、もう少し早めだったね。
もー少し早めにしようと思ってたんだけど。出しそびれたね! HAHAHA!
もう言いたいこと(いえること)大体言ったという事実なので割と被っててすみません…(よぼり(笑))
あと「ずっとある」って現物が一生風化せずに残るのかなって意味でなく、もっとスピリチュアルな意味なんだけどずれたかもしれません。
語彙とPTたりない。助けてツキハナさん…!(笑)
じいじ・・・やさしいね。
[ちかは悲しげにベックに微笑んだ。
”向こう”に行った人たちには、それぞれの新しい人生と新しい家族があるのだろう。
それは”ここ”の家族ではない。
会いに行くということは、その事実と向き合うということ]
わたし、わがままだね。
よくばりだね。
あれだな。
自分がまだ小さい頃に両親が離婚してて、物心付いたときに会いに行ったら、既に再婚して子供もいて遠くから見るだけで声をかけることもできなかったーみたいな。
そういう予感がひしひししてるから、精一杯「別れちゃイヤー」とやってる。
そんな感じ。
優しいの一言ですませるんじゃありません。
[ぺち、と柔らかくチカのおでこを叩く]
良いよ。わがままでよくばりで。
伝えなきゃいけないことのほうが、多いよ。
[桜色の着物を羽織り、小花の刺繍が施された茜色の帯を締めた]
初めて買って下さったのがこれでしたねぇ。
[おぼろげな懐かしさに顔をほころばせ、慣れた手つきで身支度を整えると仏間を後にする]
[ああ、誤解されるかな、と思い。考え、付け足す]
……逃げるのだけはだめだよ。チカ。
爺ちゃんは誤魔化そうとする子にはスパルタだ。
[それ以外はのんびり待つけどね、とにっこり]
ほら、手出せ、手。
[父としてのときより乱暴な口調で、ちかの手に六文銭を握らせる]
使うか使わないかは好きにすればいい。
あとの一人分は、居間のちゃぶ台。
「なあなあで色々考えないようにして、形だけのんびり過ごそう」
そんな意味で言った言葉はない。ってこと。
……それ以外は、もう大体伝えました。たぶんね。
チカが決心したらその時言うことがあったけど、今はいいや。
[では写真とろう? と立ち上がって、カメラの前へ]
[ミツキの頬に指を滑らせて、ふと遠くを見やる]
──みんなも、こころのこりが無くなったら来るのかな?
[冥銭が足りないなど思いもよらず]
たぶん、簡単な話だよ。
じーちゃんは“千年かけて幸せになろう”くらいの心意気だよ。
みたいな話? かな?
[くすりと笑って、ツキハナの指示通り、並ぶ]
[よく分からないという顔で]
じいじ。
じいじは”どこ”へ行くの?
わたしは、”どこ”へ行くの?
[ベックの横に並び、手の中の冥銭とベックの顔を交互に見ながら尋ねた]
写真を撮るのはいつもあの人の仕事でしたから。
撮るわよぉ?
[タイマーを押し、自分もカメラの前へ移動する。
ちかの斜め後ろに立って、細い肩に両手を置いた]
千年経っても、家族ですか。
[浮かぶ笑みは、少しの寂しさを孕んだものだった]
はいはいっと。
[なんとなく後ろに手をやりながら、カメラを見る]
千年。気の長い話だなぁ。
……いくら経とうが、家族は家族で、いいんじゃないか。
[よくわからなそうな顔が申し訳ない。照れ]
きっと、驚くほど傍にいるよ。
じーちゃんはね。出会いは運命だと思う。
だから、何回繰り返しても、どこかで、会える。
[嘘じゃないよ。と根拠なく自信ありげに言った]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%A5%E9%8A%AD
硬貨と紙幣の違いを発見。
なるほど…。
どっちにしろ世知辛い話だなぁ。
お父さんとお母さんはどんな風に出逢ったんですか?
[からかいの笑みは、シャッターが下りる頃には和やかな笑みへと変わっていた]
上手く撮れてるかしらねぇ?
だから、ばーちゃんにもう一度会いたくてずっと待ってた。
という設定だった。ような気がする。
でもいつもどおりボツ設定なのか生きてる設定なのかも決めてない。決める気もない。
そんな無責任なプレイスタイルです。ひひひ。
しかし疲れた……。(笑)
五日って長いんだな。そして人手不足です。
癒し系キャラが序盤にお亡くなりになったのが痛かったね。
もう今日とか目しょぼしょぼする始末です。うとうと。
[どんな表情で映ったかはわからない。
ただ煙草を咥えた横顔は、“家族”には相応しくないだろうと思った]
……くさいなぁ。
[ベックの台詞に小さく呟いて、壁際に下がった]
悪臭台詞爆弾でみんなを気絶させたあと、
全員河にぶちこもうと思ってね……。
[きらりと歯を光らせながら、ユウキに軽口を返す]
まあ。もしそのときが来たときのために、
魂で覚えておいておくれ。
[次に会う時は、爺ちゃんはカバとかかもしれないけど。とか]
んー?
あぁ……可愛いな。
[ほえほえと力の抜けた表情でミナツの頭を撫でる]
ミナツちゃん。
今度生まれてくるときは、パンツ一丁で男の前に出ちゃダメだよー。
[意外とまじめな口調だった]
じいじ、ととさま、かかさま。先に行ったみんな。
ありがとう。
わたし、こんなにわがまま言ったの、初めてだった。
みんなに、うんと甘えてたんだと思うの。
たくさんめいわくかけたね。
でも、いっぱい甘えられて、うれしかった。
みんなに会えてうれしい。
だから、庄屋さまも、ゆうちゃんも。
・・・ありがとう。
[ぽろり。またひと粒、涙が零れた]
[目を開けると、そこもまた闇だった。
瞬間、全ての記憶が”ちか”に戻り、強い奔流のように駆け巡る]
「いやだ・・・。
いや、出して。ここはいや。くるしい・・・」
[とめどなく零れる涙を、必死になって白いハンケチで抑えようとする。しかしその白さすら闇に沈み、また涙を誘う。
ほどけかけた赤い髪紐が、青白い”ちか”の頬に張り付く。
薄くなった酸素を求め、ぜいぜいと喉を鳴らす]
「・・・さむいよぅ・・・・」
[暗闇と、寒さと、孤独の中。
そして”ちか”は、最期の息を吐き出した]
”ちか”よ
とはの あんねいを もとめし おろかなる たましいよ
そなたの のぞみは はたされた
くらきも
さむさも
こどくも
ほんの ひととき
ゆきかふ かかくの ただ かりそめの ぬくみさへ
あまた かさぬれば えいえんとなる
ふたたび かの やくそくのちへと まいられよ―――
”ちゃりーん”
[手のひらの上で、冥銭の音がした。見ると、いくばくかの硬貨と、黄金色した飴玉が握られていた。
銭は、誰かに渡すため。
ではこの飴玉は?
・・・・その記憶は、”ちか”には無い]
ととさま、かかさま、じいじ・・・・。
[呟く言葉は、誰に向けたものなのか]
[やがて見知らぬ”家族”を招きいれ、”ちか”は再び笑顔を見せた]
― ちか・了 ―
/*****
こんな感じで考えてましたー。
さて、死亡エンドはどうしよう?
全然考えてないよー。
墓下ではどうなってるのかなぁ?
どーいたしまして。
[ちかの感謝に、頭を掻いた]
それが家族っていうんじゃないか。
わがまま言ったり、思い切り甘えたり。
そういうの、全部受け止めるのが。
迷惑かけられても、嬉しいんだよ。
……少なくとも、“父さん”はな。
[パオリンが隣に腰を降ろすのを気配で感じながら河の向こうを眺めている。その両目からは涙が一筋零れて]
思い出せた。
あやつとはかようにして隣に座っていたればな。
まだ先まで幸あれと願うな。
全部厭になって逃げてきたロクでなしにしちゃ、
上出来だったかとは思うがね。
[口の端を釣り上げたが]
願い事?
[真顔になった]
……電動自転車か。
え?
あぁ、あれはいいんです。
商店街のくじ引きに電動自転車があったなぁって思っていただけですから。
[首を振って、けろっとした顔で言う]
もう一度だけ抱きしめてもらってもいいですか?
やー
[地面に降ろされると、スイの瞳を一度見上げた後、河に向かって四つん這いでのたのたと進む。丸まったままの短冊をぽいっと河に投げ入れる]
[河辺に降ろされるミナツに]
お前には何ぞ見えるのだろうか。
[河に投げ入れられた短冊を見送りながら故郷の言葉で祈りを捧げた]
パオリンねーさんも、ヌイさんも……。
みんなおいらを子ども扱いするなー。
[そういいながらも嬉しそうな表情]
え? わ。川危ないよ!?
[流れていく短冊を目で追いながらも、
ミナツの元に駆け寄る]
ユウキさん。
ほんとは嬉かったりして。
おいらのことたくさん甘やかしてくれて、ユウキさんのこと誰が甘やかすんだろう。
……おいらも、誰かを甘やかしてみたいなぁ……。
……ああ。
逃げ出した癖に、逃げ出した先で、
幸せになってる自分が、厭なのか。
[独りごちる]
後悔したって、遅いのにな。
先に進まなきゃ、いけなかったんだ。
[遠慮がちに抱きついて呟く]
ユウキさん、私は思い出せないんです。
夫がどんな人だったのか。
[ユウキの胸へと顔を埋めた]
だから、代わりじゃないんです。
少なくとも今は。
[ミナツが川に落ちないように軽く支えながら、
アンに答える]
来るよ。
死んだらみんな、ここに来る。
……今は来なくても、いつかきっと来るし、会えるよ。
>>*5
幸せでいいんだよ。
幸せになれなかったら、あったかい気持ちに慣れなかったら、ずーっとおいらうずくまったまんまだったよ。
ねぇユウキさん。ツキハナさんはあったかい?
ミナツちゃん。
短冊になに書いてたんだろ?
かなうといいなぁ。
[ミナツの笑顔に釣られて笑う]
そうだね、きっとかなうね。
>>*6
そうだね。
おいら、ずーっとユウキさんすごい大人のおとーさんだと思ってたよ。
[くすくすと笑う]
あったかい?
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