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[さてと。
ちょっとばかり気分が乗ってきたし、新しい本でも読んでみようか。
金色の、金属でできた四つ葉のクローバーのしおりは確か誰かからお土産でもらったもので、その繊細なデザインが気に入ってはいたけれど使い勝手はそういいわけでもない。それを写真集の間に挟む。席を立つと椅子が動く重たい音がして、おっとと周りを見回した。寝ている誰かを起こしてしまいそうだ、と思ってのこと。]
[もみあげの方から髪の毛が垂れてきて、手でちょいと直す。体育の時間には短くていいけれど、これから暑くなると日焼け止めを注意して塗らなくてはいけない。それに体育の後、制汗剤の匂いが充満するようになる。
そんな小さな憂鬱を思いながら、本棚の間へ。外国語の本が並んでいるけれど、読めるはずがない。これを読める生徒がどのくらいいるのだろう?]
[ほんの刹那、見えた姿。
その人に見覚えはあっただろうか。
何となく、図書館に来るような様子ではないなと思った。とはいえ、捕まえてどうしたのか聞くほどのことでもない。本棚と本棚の合間に紛れるように、また本を求めた。**]
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改行が少ないのは中身バレを避けるためなんだぜと思ったがコアタイム諸々でばれそうである。ウフン。ランダムはほどほどに使いたい。
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皆様ご参加ありがとうございます。
この村は本日23時に更新を迎えます。
短い間ですが、リアル大事に、RPもしくは語りを楽しめますよう。
[わたしはあんまり図書館に来るタイプじゃない。
誰かがそう決めたみたい。
「クルミってぇ、名前のわりに男らしいよね」
笑いたきゃ笑え。
部活の子にそう言われて、
わたしは携帯のストラップ……
ふわふわもこもこしたウサギのような何かを外した。
五指の間にふわもこする感触が好きだったけど
ピンク色の可愛いナニカは、
ソフトボール部ピッチャーの“クルミ”に
似合わなかった。]
[「本とかもォ、マンガくらいしか読まないんじゃない?」
パステルオレンジのマニキュアをして
誰かはそう言った。
だから、わたしは、
図書室に来るときは朝か昼休みを狙った。
今日はたまたまだ。
たまたま、放課後図書室によって、
授業中にしたためた便箋(しかもピンク色だ!)を、
いつもの、到底学生が手に取らなそうな
人気のない古びた本のページ間に押し込んだ。
6行目に書かれた俳句を覚えてる。
『ななきそなきそ』
覚えているけど、わたしはいまにも泣きそうです。]
…っ…
[だめだ。
わずかに届かない。
特別高いところにあるわけでも
身長が低いわけでもないのだけれど。
もどかしげに唇を噛んで、顔を伏せる。
車椅子乗せられた下半身は、びくともしない。]**
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