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王子様か。
アンの王子様候補ならいるのかねぇ。
[鉛白の魔法使いをちらりと見た。]
それ以外はまぁ、見ての通りさ。
それにしても、こんなところまで付いてくるとは可愛らしいぴよちゃんじゃないか。
途中不安定だったようだが、やはりこれは使い魔ってところかねぇ。
[ヒナについてきたヒヨコを見て感心したように笑う。]
[>>+8使い魔と言われたヒヨコを見下ろす]
縁日で売り飛ばそうかしら。
……冗談よ。
[つぶらな瞳に逆らえない]
非常に非常に、迷惑なんですけど。
魔法とか。王子様じゃなくてもいいからどうにかしてくれませんか。
[溜め息を吐きながら椅子へと腰掛けた]
夢なら早く覚めて欲しいんですよ。
研修、無断欠席になっちゃう。
それにうち、猫飼ってるんです。
…すまないねぇ。
どうにかしてくれと言われても、どうこうできる代物じゃないのさ。
どうしてもと言うならコントロールを極めな。そして普段その力を出さないようにすればいい。
どうこうできる物ならば、西の国に魔女の塔なんて呼ばれる物は存在しなかっただろうよ…
[それまで悠然としていた魔女は珍しく、悲しげに目を伏せた。それも誰かが気付くかもわからないほんの一瞬の事だったが。]
…猫か。
ふむ。そりゃあ困ったねぇ。
[再び悠然として、烏龍茶を一口。]
あ。消え承認?
[伝説の樹の下][村長さんち][電話ボックス][帝国][幽霊屋敷][伝説の樹の下][夢の国][温泉][寝室][天袋][カカシの隣][特急電車][魚市場][屋上][夢の国][校長室][煙突の中]
たくさんでたところで使えそうなの採用。
[>>+11ルリの様子に顔を綻ばせた]
『おねえさん』かー!
可愛いね!!
[>>+12ヘイケの説明に、また顔を曇らせて]
自慢じゃないけど、卵の黄身はいつでも二つだし、ヒヨコは勝手にチキンになったりするし、制御なんてどうやるのか皆目見当もつきませんぬ。
[烏龍茶を再び啜って。]
制御の術がわからない、か。確かにそうだろうねぇ。
全てをいっぺんには出来ないだろう。
まずはヒヨコを使いこなすところから始めたらどうだい?
そうさねぇ…この携帯電話を探させるとか。
[すっ…と取り出したのは橋から落ちたが水の中への落下は免れたらしきヒナの携帯電話。泥にはまみれているが、正常に作動しているようだ。]
川の周辺の気配を探ってる時に見つけて私の使い魔にとって来させたものさね。確かヒナさんのだろう?
[ぱちん、と指を鳴らすと携帯電話がその手から消えた。]
なぁに、ヒナ先生が選ばなかったほうの道の先にいるアンの所に送っただけさね。
[今度はスーツのポケットから小さなシトリンを取り出してぱちん、と指を鳴らせばコップ大の水晶球に。
シトリンの水晶球はヒヨコの動きを追ったものを映し出しているようだ。]
…そのぴよちゃんに取りに行かせてみるかい?
まぁ、取りに行かせなかったとしても後でアンに返してもらえばいいだけだから無理にとは言わないが。
[ヒナに微笑むと、今度はテーブルの上の千里眼の水晶に触れる。他の者とは少し変わった力を追って映し出されたのは大樹。]
ひとりなら、ほっとする……なんておかしいよね。
おかしい……。
[大きな気の幹に額をつけて、目を閉じる]
まだ……足りない……
……永い時を隠れて暮らすのは、寂しいもんだよ。
声を聞いてくれるのがいるんだ。抱え込まない方がいい。
[それだけつぶやくと、千里眼の水晶は再び大広間を映し出す*]
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