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声が、聞こえる。
……もう聞きなれた声。
どこから聞こえるのか。誰の声なのか。
そんなことは、知らない。
ただ、心の底から湧き出ずる、悲痛な声。
『恨めしい
お前のせいだ
早く死ねばいいのに』
呻くように、呪うように。時には一人、時には合唱で。
―――――…。
だからじじいに話聞くって言ってるの。
[店の外でまた空を見上げる。]
手がかりがないなら…手がかりを探すしかない。
わたしはこの町が変わらないと困るの。
だから、探すしかない。
[視線は空を見定めたまま。]
……ちゃんと前見て走るんだな。
[殴られた傷に響いて、少し顔を顰めました]
知らん。
さっき婆さんと、ミドリとかいう子が探してた。
どこを探したか、奴らに聞けばいい。
[神社の階段の上を指差します]
――大丈夫?
顔色、よくないみたいだけど。
[立ちあがり、落ち着くと、
プレーチェの様子が変化したように感じた。]
そ、そう……
[普通じゃない倒れ方という言葉に、
遅れて頷いて]
誰かが、神隠しに…?
あなた……どうして……?
[空彦が指差す先、石段の上を見上げる]
[そこには昨夜の雑貨店で会った青年と、優しそうな老婦人の姿]
[そして老婦人に抱かれた白い子猫を見て]
あぁ……、
[顔を覆い、崩れるように座り込む]
いまりちゃん……、引きずられて行っちゃった……。
またか。
俺に近づくな。話しかけるな。そうでないと、不幸になる。
ネギヤのように。萩原のように。父や母や、妹のように。
本当に神がいるというのなら。
こうして、俺の周りの者が隠され続けるというのなら。
罪無き者が隠されて、俺の心を苛むなら。
それが俺に課せられた罰なのだとしたら。
とっとと俺を連れて行け。そうして地獄の業火で焼くといい。
それが神への、俺の願い。
悪い子は、神隠しに。
悪い子は、神隠しに。
どれほど悪に徹すれば、神は隠してくれるのだろう。
ああ、神などいるものか。
[りいん――と、どこかで鳴る。]
……え?
[顔をあげ、宙へ視線を彷徨わせ、
目の前の少女へと据えてから、首をひねる。]
え〜…伝えてって?
え〜…どうすればいいんだろ〜。
[小さくなっていく後ろ姿を眺めながら、
およそ危機感の欠片もない、いつもながらの声、
それも先程のプレーチェの眼差しを思いだせば僅かに揺れた。]
そうか。
[ネギヤの時ほどの衝撃はありません。それは半ば予想できたことで。しかし最後の言葉に違和感を覚えます]
引きずられて?
……どういうことだ?
――――…。
[老人たちが集まっている寄合所へと向かう。
そこには祟りだと恐怖する老人に、それ見たことかと罵る老人の姿が見えた。]
また人が消えた。
どこに消えたか心当たりはない?
[ぶっきらぼうにそう声をかけた。]
[顔を覆う手を外し、空彦の顔を見上げる]
[暫く黙ったまま、彼の瞳を見つめて]
……蛍川の、御縁だよ。
[静かな声音]
[切実な響きを押し殺し、ただ相手の反応を伺う]
[祈る、想いで]
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