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[もといた場所はさて、どこだったろう。
いずれにしても、今いるそこは見知らぬ海辺の街。
街角のあちこち、揺れるのは色とりどりの朝顔の花。
遠く、近く、響く歌声はどこから聞こえるのか。
辿ればそれはかき乱される、そんな街]
[近くにいるのは誰だろう。
さっきまでいた誰かはいないかもしれない、いなかった誰かがいるかも知れない。
携帯もスマホも、どれもこれもが表示はでたらめだけど。
同じ場所にいる者同士では、通じたりするのかも。**]
[☆業務連絡
プロで同じ場所にいなかった人といきなり遭遇するのもOKです。
また、携帯やスマホなどの機器の動作は、空間外に繋がる、以外ならば何が起きても大丈夫です。
その辺りは、皆様のやり易いようにどうぞ]
[また、ランダの出目が奇数でしたので、『何か』の正体は『狐』が決めてください。
『何か』について、メモやwikiに書き込む必要はありません、ロールの中で出してください]
[日陰とは言え、気温は高く体力は消耗し行く。
そろそろ涼みに行くかと腰を上げかけた時、その音は聞こえて来た]
───……、 はて
[柱時計のような音。
ここにそんな時計は無かったはず、と周囲を見回す。
飼い猫も膝の上で頭を擡げ、何かに反応しているようだった]
、 ……
[不意に飼い猫が飛び上がり、ウミの両肩へと四肢を乗せて身を寄せる。
それを右手で支えながら音を聞いていると、ささやかな歌声が混じっていることに気付いた。
遠くなった耳にも届くおと。
それが誰なのかを判別する前に、視界が濃いあおいろに包まれた。
まるで、海の中へと落とされたような ───]
[我に返ったのは幾許後のことか。
ウミは未だベンチに座ったまま。
けれど、その周囲は僅かばかり様相を異にしていた]
……あれまぁ。
[展望台から見える景色に変わりは無いが、灯台の姿が真新しく見える。
次いで、植え込みの緑に色とりどりの花が混じっていることに気付いた。
見ればあちこちから蔓が伸び出ている]
あの世でも見とるのかの。
[縁起でもないことを口にすると、否定するように飼い猫が耳元で鳴いた。
両肩にある重みと、手に温もりがあることから夢と言うわけでもないらしい]
[肩から飼い猫が下り、何が起きたのか把握出来ずに居ると、一羽の兎が目の前に現れ声をかけてきた>>#2。
言葉を発していることにも驚きだが、彼は二足歩行でウミの前に立っている]
おんやまぁ。
[驚きを隠せぬまま見遣っていたが、そんな様子もお構い無しに兎は捲くし立て、言うだけ言ってこちらの返答も聞かずに跳ねて消えてしまう]
…不思議なこともあるもんじゃ。
のぅ、海守?
[飼い猫に声をかければ、地面に座った状態で不機嫌そうに尾を振られた。
低い鳴き声は、めんどくさー、と言っているよう。
何となく、飼い猫が言いたいことが分かったような気がして、ウミはおかしげに笑った]
やれやれ、こんな年寄りが力になれるとは思えんが…。
頼まれたとあれば仕方あるまい。
[色々と分からないことだらけではあるが、あの兎が困っているらしいというのは理解した。
放っておくことは出来ないと思い、ベンチから腰を上げ軽く身体を伸ばす。
そうしてから先ずは展望台に落ちてはいないかと探し始めた*]
……あー。
[がじ、と頭を掻く。
さて、どうしたものか、と思いながら改めて周囲を見回した。
今いる場所も公園のようだけれど、見知ったそれとは似ていて違う。
そも、さっきまでいた公園にはこんなあちこちに朝顔はなかったはずだ]
……てか、随分静かだな?
[騒々しいのがいなくなって、改めて気付いた事。
あれだけ賑やかだった子供たちの声は聞こえず、姿も見えない。
本当に誰もいないのか、ともう一度、見回した視界に人の姿はあるか、どうか。**]
[頷く格好がやけに恭しくて、くすりと笑いを零しては]
うん、頑張って。ゼンちゃんなら心強いわ。
大変ね、それは。今度冷たいものでも差し入れに行こうかしら
[当代さんともそれなりに親しくはしている故、夏場に顔を合わせられないのはちょっぴり寂しいような。
冷たいものはそこらにあるだろうけれど、ふとそんな提案を。]
予算…なるほど。
あたしなら喜んで払っちゃうけど。ゼンちゃんもお疲れ様、ね
[当然にあるものと思っていたけれど、楽しみの影であれこれと努力しているようで
冗談めかした口調にも話を聞けば労って。
ふふ、ありがとう。心待ちにしてるわ
[笑みを浮かべて頷いてみせる。
メモを取り終えたのか、携帯を帯に挟み込む様子に
精密機器と和装の組み合わせは、なんだか不思議な感じもする。]
あら、そうなの?
[時計を覗き込むのを見て、気付けば時間が回っていたよう。
あたしもそろそろ戻ろうかしら、と]
うん、じゃあまたね
[ひらひらと手を振って見せて、子どもたちとのやり取りにくすりと笑って
彼が去っていくのを見れば、ママさんたちに軽くお辞儀を。
反対の出口で公園を後にしては、家までのちょっとの道のり。]
[並木道を行こうかと考えたけれど、なんとなしに小路のまま。
住宅地の角を曲がればふと、その先に]
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