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潤沢ロースボックスなんて、願いかなわなそうな名前っすよね
[へらへらと笑いながら検査室に入る]
で、何かわかりました?
[純太の方へ顔を向けながら、定位置に座ろうとしたとき
ピピ、と電子音がポケットから響く]
……また、だ。
[やれやれと息をついてポケットから端末を取り出した。
表示は『iNcOrReCtO』 - 不正解 - だ]
[廊下の向こうへ進もうとするハツネへ]
いや、僕は何もしてないよ。
僕が部屋を出たときにはまだルリちゃんはここにいたんだし。
君と、壱乃宮さんと一緒にね。
[心外そうに言葉を返し、ハツネの背を見やった]
そう、ですか?
[ユウキには、そうとしか言えない]
見てきます。
[ズイハラの部屋がある廊下の途中で、既に事態は予測できた。
開きっぱなしの扉に溜め息混じりに近づいた]
[別棟に繋がる受信機から新たな声]
ルリちゃん、そこにいるの?[思わず声をあげてから、指輪の声はアンしか聞こえないんだった、と思い出した。]
ありがとう、自分にスパイを誘導してくれたのね。
私とハツネを守ってくれたのね。ありがとう。
[それでも送信機に乗せる感謝の言葉。アンが伝えてくれることを*祈った*]
[うろうろしているうちに、何かが足にカツン、と当たった]
…なんだろコレ。ポケコン?
どっかで見たことあるような……あ。ネギヤさんの!!
[ポケコンを拾い、開くとMAPが表示されている画面]
MAP…ここの?…地下別棟MAP。
すぐそこのドアがメインモニター室、地上棟のすぐそばに隔離室……隔離室って、アンがいるって場所?
メインモニター室のドア、ちょっと開いてる…誰かいるのかな。ネギヤさん…?
[ポケコンの持ち主の名を呟きながらメインモニター室へ]
[メインモニター室の中には、よく見知った穏やかな人物がずらりと並んだモニターを見つめていた。]
ネギヤさん!ここにいたんだね!
突然いなくなっちゃったって皆が言うからどうしたのかなって心配だったんだよ!
そうだ。
このポケコン、ネギヤさんのでしょ。落ちてたよ。
[ポケコンをネギヤに渡そうとするが]
え?ルリが持ってていいの?
だってコレ、いろんなことができる凄いのなんでしょ?
…ネギヤさんがそういうなら、いいのかなぁ。
[「地図もある。隔離室の音声を拾って録音してある、再生してみるといいよ」とのネギヤの言葉に]
…隔離室。アン。
……ルリ、行って来る。
[メインモニター室を去ろうとすると「ちょっと待って」とのネギヤの言葉]
なぁに、ネギヤさん?
…地上が見れる携帯モニター?こんなのあるんだ。ルリにかしてくれるの?ありがと、ネギヤさん!
[腕時計タイプの携帯モニターを右腕につけようとしたが、少し迷って左腕につける。]
[ポケコンで隔離室の音声を再生確認しながら、隔離室方向へ歩いていく。
やがて、隔離室前へ辿り着き]
…ここかぁ。
[入りたい、と言うと警備員はすんなり通してくれる。特に何も言ってこないことを妙に思ったが、意を決して隔離室の扉を開く。]
[部屋に入ってきたルリに気づく]
・・・・はじめまして
そう、私がアンよ
ルリは思ってたよりもかわいいのね
壊せなかったのはどうしてだと思う?
そのリボンは飾り?それとも何かの機械かしら?
[微かな笑みを浮かべながらルリのリボンに*手を延ばす*]
[リボンに触れられる事になんの抵抗も示さず]
残念。リボンは院のみんなからのプレゼント。普通のリボンよ。
リボンよりももっといいものがあるよー。
[もったいぶるように後ろに隠していたポケコンを差し出す]
ネギヤさんのポケコン。プログラム専用の機材って訳じゃないからなにをどこまでできるのかわかんないけどね。
[そう言うと、服をめくり、お腹のカバーを強引に取り、様々なコードとポケコンを鮮やかに繋いでいく]
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