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…ああ、
[胸に手を当てて息をつく]
驚いた…さっきまで持ってらした手紙のことを、忘れてしまったのかと。
私宛の手紙も、郵便受けに。
フユキ先生の手紙は、知らない間に机の上に…
まさか、
ご自分で書いておられたりは…
ん? 呼ばれたような気がする。
[シンヤらしき声が、自分らの名を呼んだ様に聞こえ]
こっちにいるぞー。
[手を振ってみた。]
[首を振る]
ユウキ先生が鬼なら、シンヤさんをシロだと言えば良かった。
私を嘘つきの鬼にしてしまえば良かった。
なら、ソラさんは?…わからない。
去年、私の占いのこと、鬼のことを聞いて、とても驚いてらした。
ああ、でも、フユキ先生は、誘拐犯を見つけて、問い詰めたがって…
[大人達も視界の端に入れ、銃を投げだす]
俺たちずっと、このまま?
とおいとおいところらしい、ここで…?
それともそのうちイケニエとかに供されちまうのだろーか。
[穏やかに呟いた*]
へたくそだなぁ、お前。
[やっぱり当てられなかったらしいムカイに、
苦笑交じりに悪態を吐く。
だからと言って上手く的に当てられるかといえば、
また別の話。]
――まさか。
ずっとずっとこのままな訳無いだろうし、
それに…
[「どっこいしょ」と、
重い腰を上げ立ち上がっては、腰を叩き]
生贄ってのはもっと若くてぴちぴちした、
[「ん゛〜」
と大きく伸びをして首を鳴らしながら、
ムカイの呟きへ言葉を返す。]
ミニスカートのマブいギャルに。
決まってるだろうさ。
なぁ? お前もそう思うだろう?
呉服屋の息子。
[ユウキに疑いを向けるヒナに]
そんなこと言っちゃさ、
逆に自分が鬼ですって言ってるようなもんじゃないの?
何も分からないこっちからしたら
どっちも鬼の正体が分かるナゾのヒトなんだ。
ユウキセンセーが鬼なら必然的に……って考えにもなる。
とまぁ、それはさておき。
[赤い鼻緒が綺麗な下駄を、
片側忘れたミナツに手を振り返しつつ、
取り出したのは商売道具の化粧箱。
その中から白粉の入れ物を取り出し、
さらりと風に忍ばせた。]
こちら側に引き寄せる何かが有るのなら。
逆にまた向こうへ帰られる。
そういうことだよな? 理屈的には。
[白粉花夕化粧花、互いに*結びつけるように*]
[ンガムラの後について、学生たちと合流する]
イケニエねぇ。
だったら、とっくになっていそうなものだけど。
そもそも、あたし達は生きているの?
[死んだ、という実感もなく手を開いたり閉じたりしてみる]
…ンガさんは、そういう女性が好みなのですか。
だから、個人的にはふたりのどっちかが
嘘を言ってるとは思えないんだけどね。
言うとしたら、両方。
[そこで息をついて]
あとは、フユキセンセーだけど……
ふたりとも本物だったら"そう"なるかな。
[風に舞う白粉の香りに目を細め]
そういうものなのですか。
では、あたしも帰り道でも占ってみましょうか。
当たる確率は<47>%ほどですが。
[ポケットから取り出した[ポストカード]に念を込めた*]
だけどさ。
鬼が見つけてほしいものって何なんだろうね?
こんなことまでしてさ。
よく分からない力があるなら自分で探せばいいだろうに。
[やや場違いな問いを、独り言のように言って]
何て言うかさ、単に鬼を探すだけじゃなくて
他に探すべきものがあるような気がするんだ。
多分、鬼自身が探してほしいと思ってる何かがあるとかさ。
やってることがあまりにも遠回りしすぎて
謎ばかりに感じてしまうけど、
真実は意外とシンプルかもよ?
[腹をくくったのか、思ったことを言いたい放題言っている**]
鬼が見つけてほしいもの
鬼は、見つけたいものがあった人。
『誰が鬼だか、当ててごらん』
かくれんぼの鬼さんが、探しにきて欲しかったのは、きっと。
え?―、ちょ、シンヤっ!
こんなに近付けないでも大丈夫だから!
声でもわかるし!
―…あぁ、びっくりした…
って。ここのこと、シンヤは知っていたの?
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