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[>>21 神隠し・・・ 不吉な言葉に眉を顰めた。]
ううん ばあちゃん 大丈夫だよ。
俺も一緒に探すから
[ヨシアキに向かって少し非難めいた視線を投げると イマリの祖母と一緒にそのあたりを探し回るだろう]
─村道─
昨年まで神隠しなんて起きて無かったわ─…たぶん。
[昼に聞いた老教師の話を思い出す]
永嶋さんも、光野さんも、集会にはいた。
ニュータウン計画が原因のとすると、集会場…神様が原因なら、神社。
神様相手じゃどうしようもないけど、人間相手なら…なんとかなるかしら。
[ぼそりと呟き、黒い鞄を叩くと*神社に向かった*]
はん。そんな非科学的なこと、あるわけねえよな。
すると、何かの事件に巻き込まれたか。
[ギンスイから向けられた非難めいた視線に臆することもなく]
ちゃんと婆さん見ててやりな。
[神社の階段を下りていきます]
え? え?
[今見た川底の出来事と、矢継ぎ早に紡がれるエビコの言葉と。頭の処理能力がおいつかず暫し混乱して]
頭が狐で、体が人間?
[辺りを見回す]
……私には見えなかった。あなたが急に倒れたように見えた。
でも、普通じゃない倒れ方にも見えた。
[暫し考え込むように口をつぐむ]
[その間も焦燥を示すように眉間にしわが寄り]
……また誰か神隠しに遭ったかもしれない。
あなたは誰か信頼できる人に、あなたの見たものを伝えて。
[エビコの目をじっと見つめてそう言うと、学校の方へ駆け出した]
金田さん、わたしと一緒に帰っても困るでしょ。
[そう呟いて店を出る。]
誰か来るまで待つといいと思う。
わたしは……じじいたちに話聞いてくるから。
[目を合わせず、店を出ようとする。]
―――――…。
だからじじいに話聞くって言ってるの。
[店の外でまた空を見上げる。]
手がかりがないなら…手がかりを探すしかない。
わたしはこの町が変わらないと困るの。
だから、探すしかない。
[視線は空を見定めたまま。]
……ちゃんと前見て走るんだな。
[殴られた傷に響いて、少し顔を顰めました]
知らん。
さっき婆さんと、ミドリとかいう子が探してた。
どこを探したか、奴らに聞けばいい。
[神社の階段の上を指差します]
――大丈夫?
顔色、よくないみたいだけど。
[立ちあがり、落ち着くと、
プレーチェの様子が変化したように感じた。]
そ、そう……
[普通じゃない倒れ方という言葉に、
遅れて頷いて]
誰かが、神隠しに…?
あなた……どうして……?
[空彦が指差す先、石段の上を見上げる]
[そこには昨夜の雑貨店で会った青年と、優しそうな老婦人の姿]
[そして老婦人に抱かれた白い子猫を見て]
あぁ……、
[顔を覆い、崩れるように座り込む]
いまりちゃん……、引きずられて行っちゃった……。
[りいん――と、どこかで鳴る。]
……え?
[顔をあげ、宙へ視線を彷徨わせ、
目の前の少女へと据えてから、首をひねる。]
え〜…伝えてって?
え〜…どうすればいいんだろ〜。
[小さくなっていく後ろ姿を眺めながら、
およそ危機感の欠片もない、いつもながらの声、
それも先程のプレーチェの眼差しを思いだせば僅かに揺れた。]
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