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[短い問を向け続けるのは、道化たなりの青年。
回らぬ舌で返答するのは、白い貫頭衣の青年。]
…ん、なに
[ふと、道化の青年が扉の方へ視線を向ける。
――扉は細く開いている。
其処から室内を覗く陰、艶やかな銀の毛並み。]
ベルンハード
ひとり?
… そんな はずないか
[コツリ、床を踏む足音。遅れ来た態の人影。
癖と思しき手つきで、先に居た銀毛を撫ぜる。]
もう終わるよ
[視線を戻しながらの声に
頷いたのは…誰だったか。]
[白い貫頭衣の青年が、狭い卓に載せている腕は]
[…捲った生皮を大小の鈎針で捲った切創、
尺骨に沿って切り開かれた筋繊維の狭間に、
剥き出しの神経を、毒虫にかじらせるさまを晒す]
[過日の記憶。]
― 挿話・秘された研究所の… 終了 ―
[訝る顔にくすくすと笑う。
まるで楽しくて仕方がないと言う様に]
女はいくつもの顔を持つ生き物よ。
それになぞが多いほど良い女だって、良く言うでしょ。
[茶目っ気たっぷりにウィンクを一つ贈る。
問いかけへの答えには、少しだけつまらなそうに、髪を弄りながら]
……情報屋でも判らないのね。
困ったわ。あまりよそ者に大きな顔されるのは、好きじゃないのに。
[よそ者に暴れられて大事な客をすりつぶされては大変と、肩を竦めた]
知るカ。良い女に興味はネェナ。
[女の嘲笑が鼻に付き、素っ気無い言葉を返す。
ウィンクを向けられ顰めた眉は、帽子の下に隠れるか。
『情報屋でも』の言い方に内心イラつきもあったが、ほぼ休業中のわが身を思えば、それも拙く隠して。]
じゃあネーさんも、アッチのネーさんみたく、余所者を捻って行ってみるカイ?
[ゆるく視線を向ける地上、サーディの通った後には幾つもの動かぬモノが残される。]
冗談。
肉体労働は苦手なの。
[眼下に死屍累々の山を築くサーディの姿をちらと見た後、ひらひらと手を振って見せる。
血なまぐさい事とは無縁というように、その指先は白く柔らかなもの]
そういうのは、そう言うのが得意な人にお任せするわ。
……………………。
[自分より背の低いものが、近づいてくる。
遠慮ない様子で此方の様子を探っているようだ。]
お前、が、
[膝を付き、逆に相手を見上げるような姿勢で]
――――――――――――…完成品?
ふぅン……?
苦手なくせニ、気配を消すノは上手いノナ?
[女らしさばかりの指先を眺め、先ほどの彼女の登場を思い出して問う。]
ジャ、そう言うネーさんは、一体何ガ得意なんダイ?
―祭壇近い双子ビル・中階層の梁上―
[マティウスの感知から逃れ得ぬだろう熱源は、
今は祭壇見下ろせる双子ビルの中階層に在る。
かつては看板が設えられていただろう
梁上へと、傷癒えぬ軽業師が屈み居た。
ひとり口を開けば、鎖の片方千切れた銜は垂れ]
…さすが、
商売人は どちらさまも物見高いらしいか
[騒ぎ起こる地上でなく、周辺のビルを見上げ
屋上の縁へ見え隠れする見物人等を眺める態。]
ふふふ。
上手にできていたなら、良かったわ。
[にこり、と。
紅を引いた唇が弧を描く]
娼婦が得意なものって言ったら、一つしかないでしょう?
[胸元を強調するように両腕を寄せる。
他に何があるの?と問う様に]
完成品?なにそれ、僕知らない。
僕はベルンハード。完成品かどうかは知らないけど、お兄さんは誰?
お兄さんからする匂い、あまり好きじゃないんだけど…。
[じーっと見て、胸の血糊をペロッと舐める。]
うーん、思い出せないな。
[立膝へ片頬杖をついて見渡すと、
見知る姿も幾つか見受けられる。
先刻の立ち回りで気怠い身の休養も兼ね、
そちらへは向かわずに肩を竦め静観する*]
俺は…… 実験体
0331号 マティ、ウス。
[ふつり、と沸き起こるものがあった。何であるのか、分からないものが。―――感情が。]
何故、こんな所に居る。
お前等はっ―――…
[音にして、それが激昂めいている事に初めて気付き、語気が自然にやわらいだ。]
楽園に居るのだと、聞かされた。
[そこに負の感情は含まれていないようだ。]
[身を隠しつつ儀式を眺めていたが、ふとビルの狭間から流れる煤煙を見付け、顔を顰める]
この煙――さっきの軽業男のものかしら。
やだやだ、環境破壊だわ。
[その煙が溶けるまでもなく空は赤黒い。
一定の高さで拡散する煤煙を逆に辿れば、梁上に予想通りの姿があった]
「儀式」を見てる――訳じゃないわね。
[今はショウの成り行きを見るが先決で、こちらから手を出す気はない。
それでも左手は弓に回し、いつでも抜けるようにしていた]
そうね。
坊やが私の客になってくれるなら、教えてあげても良いわよ。
[相手も自分もその気がない事は判っていて、はぐらかすように笑う。
ちりちりと肌に突き刺さるような気配を感じ、ちらりと見降ろした先。此方を伺うような視線に、はぁいと手を振って見せながら]
私はもう少し此処にいるわ。
仕事があるの。ここで。
[荷物をまとめる情報屋へと、お別れの挨拶代わりに手をひらり]
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